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G1レース勝ちの超良血馬とまったく活躍できなかった超良血馬一覧

 

これまでの日本競馬で超良血と言われ注目された競走馬は数多くいます。

 

そのような馬たちで血統通りに活躍した馬はどれほどいるのでしょうか。また、その血は今も受け継がれているのでしょうか。

 

今回は2000年以降の競走馬として走った超良血馬を独自に10頭選び、ご紹介します。

 

GⅠレースを勝った超良血馬

 

エピファネイア

シンボリクリスエス
シーザリオ
母父 スペシャルウィーク
馬主 キャロットファーム
調教師 角居勝彦(栗東)
生涯成績 14戦6勝
主な勝鞍 2013菊花賞(G1)、2014ジャパンカップ(G1)

 

シンボリクリスエスは天皇賞(秋)と有馬記念をともに連覇し、GⅠ4勝をあげました。母シーザリオは日本馬としては初めて、日米オークスを勝利する快挙を成し遂げました。

 

そして、母父のスペシャルウィークは日本ダービーの勝ち馬で、まさに日本競馬における超良血と呼ぶにふさわしい馬でした。

 

エピファネイアもその期待通り2歳から重賞(ラジオNIKKEI杯2歳ステークス)を勝ち、3歳クラシックでは、皐月賞・日本ダービーでは2着と悔しい結果に終わりますが、菊花賞を優勝しクラシックレースすべてで連対しました。そして、4歳でジャパンカップを制し、GⅠは通算4勝で引退し種牡馬となります。

 

2019年からはこの馬の産駒が多くデビューしており、その活躍が期待されます。

 

参考記事

>>  ポテンシャルは世界一!?エピファネイアの血統とジャパンカップでの圧勝

 

アドマイヤグルーヴ

サンデーサイレンス
エアグルーヴ
母父 トニービン
馬主 近藤利一
調教師 橋田満(栗東)
生涯成績 21戦8勝
主な勝鞍 2003エリザベス女王杯(G1)、2004エリザベス女王杯(G1)

 

サンデーサイレンスは言うまでもなく日本競馬の歴史を大きく塗り替えた大種牡馬で、母エアグルーヴは牝馬で天皇賞(秋)を制し、ジャパンカップでも二度2着に入った名牝でした。そんな超良血のアドマイヤグルーヴは、2000年夏に行われたセレクトセール2億3000万円(当時のセレクトセール史上最高価格)で落札されました。

 

アドマイヤグルーヴは3歳の牝馬クラシック三冠すべてのレースで1番人気に支持されますが、残念ながら一つも勝つことはできませんでした。しかし、その後エリザベス女王杯を連覇し超良血の面目は保って引退し繁殖牝馬となりました。

 

ドゥラメンテ

キングカメハメハ
アドマイヤグルーヴ
母父 サンデーサイレンス
馬主 サンデーレーシング
調教師 堀宣行(美浦)
生涯成績 9戦5勝
主な勝鞍 2015皐月賞(G1)、2015日本ダービー(G1)

 

先ほどご紹介したアドマイヤグルーヴの繁殖牝馬としての最高傑作が、このドゥラメンテです。

 

キングカメハメハはNHKマイルカップと日本ダービーの変則二冠を達成した名馬ということもあり、デビュー前から多くの期待が寄せられました。

 

そして、4戦2勝で迎えたクラシック初戦、皐月賞を3番人気で制し、日本ダービーも1番人気にこたえクラシック二冠を達成します。しかし、その後、骨折により長期離脱を余儀なくされ、クラシック三冠目の菊花賞は挑戦することすら叶わないまま3歳を終えます。

 

4歳になり中山記念で復帰し勝利を挙げますが、ドバイシーマクラシック、宝塚記念は2着と勝ち切ることができず引退します。

 

ドゥラメンテ産駒は2020年度から多くの馬がデビューするので、そのパワフルな走りが多く馬に受け継がれていることが期待されます。

 

超良血にも関わらず、活躍できなかった(できていない)競走馬

 

ダイワレジェンド

キングカメハメハ
ダイワスカーレット
母父 アグネスタキオン
馬主 大城敬三
調教師 国枝栄(美浦)
生涯成績 22戦4勝

 

母ダイワスカーレットは牝馬で有馬記念を勝つなど、牡馬を相手に数多くの好レースを見せてくれた名牝です。

 

当然、繁殖牝馬としても期待され、キングカメハメハ、ノヴェリスト、エンパイアメーカーなど数多くの名馬と配合されますが、オープンクラスで好走する馬すら出せない現状が続いています。

 

ダイワスカーレット産駒の勝ち頭が、このダイワレジェンド(4勝)ですが、オープンに上がることができずに引退しています。

 

メジロダイボサツ

ディープインパクト
メジロドーベル
母父 メジロライアン
馬主 岩崎伸道
調教師 大久保洋吉(栗東)
生涯成績 16戦1勝

 

父がGⅠ7勝のディープインパクト、母がGⅠ5勝のメジロドーベルで、父母合わせて合計GⅠ12勝している超良血馬と期待されデビューしたメジロダイボサツですが、残念ながら勝ち星はわずか一つに終わり、ファンの期待を大きく裏切りました。

 

ジューダ

キングカメハメハ
スティルインラブ
母父 サンデーサイレンス
馬主 前田幸治
調教師 田中剛(栗東)
生涯成績 12戦2勝

 

3歳牝馬クラシック三冠を成し遂げたスティルインラブは、繁殖牝馬としてはキングカメハメハと配合されたこの一頭しか、子宝には恵まれませんでした。

 

そして、この馬はJRAでは勝ち星をあげることができず、南関東に移籍して大井であげた2勝のみで引退します。

 

引退後は繁殖入りしていないので、この三冠牝馬の血は20年もしない間に途切れてしまいました。

 

モアナアネラ

キングカメハメハ
ジェンティルドンナ
母父 ディープインパクト
馬主 サンデーレーシング
調教師 石坂正 (栗東)
生涯成績 8戦2勝

※成績は2019年11月11日現在

 

ジェンティルドンナはジャパンカップ連覇、ドバイシーマクラシックの制覇、そして有馬記念の勝利と、GⅠ7勝の大活躍を見せました。その初仔がこのモアナアネラです。

 

3歳の春から夏にかけて2勝をあげたのみにでまだ2勝クラスの立場ですが、 レースぶりは1戦ごとに良くなっているので、どこまで活躍してくれるか注目です。

 

ソシアルクラブ

キングカメハメハ
ブエナビスタ
母父 スペシャルウィーク
馬主 サンデーレーシング
調教師 池添学(栗東)
生涯成績 11戦2勝
主な勝鞍 2019年 3歳以上1勝クラス

※成績は2019年11月11日現在

 

現役時代GⅠを6勝したブエナビスタも、他の名牝と同様にリーディング上位種牡馬たちと配合され、超良血馬を多く輩出しています。

 

しかし、2019年11月現在JRAでデビューした3頭のうち、最も賞金を稼いでいるのはこのソシアルクラブで、獲得賞金は5000万円にも達していません。

 

ファンからはブエナビスタ血を母に持った良血馬の活躍が待たれています。

 

タニノフランケル

Frankel
ウオッカ
母父 タニノギムレット
馬主 谷水雄三
調教師 角居勝彦(栗東)
生涯成績 17戦4勝
主な勝鞍 2019 小倉大賞典(GⅢ)2着 

※成績は2019年11月11日現在

 

14戦14勝とヨーロッパで歴史を作ったフランケルに、64年ぶりに牝馬として日本ダービーを勝ったウオッカという超良血配合がこのタニノフランケルです。

 

重賞での最高成績が小倉大賞典2着と重賞は未勝利ですが、日本の競馬で活躍するために必要不可欠と言っていいサンデーサイレンスの血を持たない中でこれだけ活躍するのは超良血馬の底力ではないかと思います。

 

もちろん、この馬の競走馬としての成績にもまだまだ期待できますが、引退した後にサンデーサイレンス系の血を持つ馬と種付けされた時に、その産駒が日本でどれだけ活躍してくれるか楽しみです。 

 

スイープセレリタス

ハーツクライ
スイープトウショウ
母父 エンドスウィープ
馬主 シルクレーシング
調教師 藤沢和雄(美浦)
生涯成績 7戦3勝

※成績は2019年11月11日現在

 

母が宝塚記念含むGⅠ3勝のスイープトウショウ、父がディープインパクトを日本国内で唯一負かしたハーツクライという良血馬です。

 

スイープトウショウ産駒も毎年活躍が期待されますが、なかなか結果が伴いません。この馬は記事執筆時点ではまだ3歳ですし、父母の活躍ぶりを見ると古馬になってから活躍する可能性も十分に秘めているので、これからも追いかけていきたいところです。 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は近年の日本競馬の超良血馬と呼ばれる馬たちの成績をご紹介しました。

 

超良血馬でも、期待されたほど結果を残せず現役を引退してしまう馬が多いというのが現実です。

 

これには様々な理由があると考えられますが、ひとつは日本競馬の血統のトレンドが目まぐるしい勢いで変わっており、一昔前に日本に活躍した馬たちの配合では、今の高速決着が当たり前になった競馬に対応できなくなってしまっているということが考えられます。

 

もちろん、血統のロマンという側面では超良血馬を追いかけることも競馬の楽しみですが、馬券収支を向上させるためには、こういった馬たちを馬券の対象から切るという勇気が重要になってきそうです。

 

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