父スペシャルウィークと母ビワハイジの間に生まれた良血牝馬
21世紀の日本競馬はディープインパクトやオルフェーブルに代表される三冠馬が中心となる一方で、牝馬が強く活躍しているともいえます。
その代表的牝馬として名前が挙がるのが、G1を7勝してダービーを勝ったウオッカ、そのライバルとして立ちはだかったG1を4勝のダイワスカーレット、三冠牝馬としてジャパンカップを連覇したジェンティルドンナがいます。
この3頭は名牝としてエアグルーヴやヒシアマゾンら近年最強牝馬と肩を並べています。
しかし、ファンによってはこの3頭よりも強いといわしめた牝馬が存在します。
それは2006年に誕生し、G1を6勝しながら、G1の2着回数が7回という好成績を残したブエナビスタです。
ブエナビスタは、スペシャルウィークとビワハイジの間に生まれました。
母親のビワハイジはデビュー2連勝を飾り、迎えたG1の阪神3歳(現2歳)牝馬ステークスで、見事勝利を成し遂げます。
父親のスペシャルウィークは、日本ダービーとジャパンカップなどG1を4勝した名馬です。
さらにブエナビスタの兄には、ディープインパクトと同期で生まれた時代が悪かったG1の2着が2回のアドマイヤジャパン、重賞3勝のアドマイヤオーラ、妹には2歳チャンピオンに輝いたジョワドヴィーヴルがおり、ブエナビスタがいかに良血かが見て取れます。
ブエナビスタ産駒の特徴、コース、距離適性
ブエナビスタ産駒は2016年に2歳を迎えたばかりで、まだデータはありませんが、母のビワハイジの産駒を見てみると、芝1600mから2400mで活躍している産駒が多く、ブエナビスタの血を受け継ぐ産駒達も、芝の1600mからクラシックディスタンスで活躍してくれそうです。
父のスペシャルウィーク産駒は芝だけでなく、ローマンレジェンドやゴルドブリッツなどダート重賞戦線で活躍した馬も輩出しており、スペシャルウィークは芝・ダート兼用の種牡馬といえます。
コロナシオンは母ブエナビスタを超えれるのか?
また、ブエナビスタは2014年にキングカメハメハとの間に誕生した牝馬がいます。
この牝馬はスペイン語で戴冠式という意味を持つ、「コロナシオン」と名付けられ、栗東の池添学厩舎に預けられます。
キングカメハメハはディープインパクトと並ぶリーディング上位の種牡馬で、コロナシオンは超良血馬といえます。
そのような馬を開業3年目で重賞勝利すらない若手調教師に預けるのは、競馬ファンからいかがなものかという声も出ています。
しかし、池添学調教師は父の兼雄調教師の元で厩務員と助手を務めて修行しており、実兄は謙一騎手という競馬一族出身であり、何よりブエナビスタの担当厩務員が所属していた松田博厩舎の定年解散に伴い、池添学厩舎に異動となったことから心配は少ないといえます。
コロナシオンが母を超える活躍を見せるか、今年の新馬戦から目が離せません。
コロナシオンのレース成績(随時更新)
2016年10月16日京都競馬場でのデビュー新馬戦でコロナシオンが初勝利をおさめました!
2016/11/13 黄菊賞(500万下) 4着
ここでは随時コロナシオンのレース成績を更新していきたいと思います。