近年は高齢馬でも活躍することができるダート戦線ですが、その代表的な1頭に挙げられるのがエスポワールシチーです。
エスポワールシチー産駒もダートを得意とし、父親譲りのパワーとスピードを受け継いでいます。
出世するのが古馬になってからだったエスポワールシチーですが、産駒は早い時期からの活躍も期待でき、JRAのみならず地方競馬のクラシック戦線でも活躍することができるでしょう。
エスポワールシチーの現役時代の主な成績
ゴールドアリュール産駒の代表産駒に数えられるエスポワールシチーですが、ダートの第一線に登場したのは古馬になってからでした。
意外にも感じますが、デビューからの数戦は芝のレースを走っていました。
初勝利を挙げるまでに6戦を要し、続く昇級戦では良いところなく負けてしまいました。
そこでダートに矛先を変えたところから、エスポワールシチーの実力が発揮されることになります。
ダート初戦となった条件戦を7馬身差で圧勝すると、そのまま4連勝で一気にオープン馬まで駆け上ることになりました。
翌年、重賞初挑戦となった平安ステークスでも1番人気に支持されましたが、ワンダースピードにゴール前で交わされて2着と敗れてしまいます。
続くG1初挑戦となったフェブラリーステークスでも直線半ばまで先頭をキープし、最後は実力馬達に交わされてしまいましたが、4着と見せ場十分の走りを披露しました。
そして1番人気で出走したマーチステークスでは横綱競馬を見せて見事に初重賞制覇となりました。
その後に出走したかしわ記念でもフェブラリーステークスで先着を許したカネヒキリを完封して、晴れてG1ホースとなりました。
休養を挟んで出走したマイルチャンピオンシップ南部杯でも、同年のフェブラリーステークスを制したサクセスブロッケンに4馬身差を付けて圧勝。
最早、ダート戦線の主役となったことは誰の目にも明らかでした。
前哨戦を使わずに挑んだジャパンカップダートでは、終始レースの主導権を握るとそのまま先頭を譲ることなくそのままゴール。
他馬との実力の差をまざまざと見せつける結果となりました。
この年はG1レースを3勝し、堂々の最優秀ダートホースに選出されました。
翌年もその強さに陰りは見られず、前年4着だったフェブラリーステークスを制し、かしわ記念2連覇を達成しました。
陣営は秋にブリーダーズカップ・クラシック挑戦を決め、その前哨戦として前年に制したマイルチャンピオンシップ南部杯に出走するもオーロマイスターの2着に敗れ、前年から続いていた連勝が止まってしまいました。
それでもアメリカ遠征は実施に移され、チャーチルダウンズで行われたブリーダーズカップ・クラシックに出走します。
レースでは好位に控える競馬を選択し4コーナーで先頭に立ちましたが、最後は力尽きて10着に大敗してしまいました。
その後はレースに出走せずシーズンを終えましたが、2年連続で最優秀ダートホースに選出されました。
6歳時はG1レースで勝利を挙げることはできませんでしたが、7歳時にはかしわ記念とマイルチャンピオンシップ南部杯を勝利し、8歳時にはマイルチャンピオンシップ南部杯とJBCスプリントを制して現役生活に終止符を打ちました。
エスポワールシチー産駒2017年デビュー予定馬一覧(馬名登録済み)
馬名 |
生年月日 |
性 |
---|---|---|
エターナルモール |
2015 |
牝 |
クインズカトレア |
2015 |
牝 |
サイキョウカグラ |
2015 |
牝 |
サノノタテヤマ |
2015 |
牡 |
シオジスター |
2015 |
牝 |
タイセイエルピス |
2015 |
牡 |
タイムロード |
2015 |
牡 |
ダルマ |
2015 |
牡 |
ティーズロワール |
2015 |
牝 |
ナツミプレジール |
2015 |
牝 |
ナラヤマトサンザン |
2015 |
牝 |
ノーホームワーク |
2015 |
牡 |
パラレルワールド |
2015 |
牝 |
ペンタス |
2015 |
牝 |
マイネルオスカル |
2015 |
牡 |
マウナケアシチー |
2015 |
牡 |
マックスデイズ |
2015 |
牡 |
メモリーコウ |
2015 |
牝 |
メモリーメディア |
2015 |
牡 |
モリノラスボス |
2015 |
牡 |
ヤマノファイト |
2015 |
牡 |
レリゼション |
2015 |
牡 |
ワイルドラヴ |
2015 |
牡 |
ワタリエミネント |
2015 |
牝 |
現在までのエスポワールシチー産駒成績と代表産駒
2017年がエスポワールシチーの初年度産駒デビュー年となります。
一足先に始まる地方競馬での新馬戦ではエスポワールシチー産駒が次々とデビューし、ホッカイドウ競馬で数頭が勝ち上がっています。
やはり、父のようにダートでこそ真価を発揮するパワーがエスポワールシチー産駒の特徴のようです。
2017年デビューのエスポワールシチー注目産駒
初年度産駒の中で注目なのがノートゥルレーヴです。
トウショウ牧場が古くから大切にしてきた牝系とワイルドラッシュの血がエスポワールシチー譲りのパワーと噛み合えば父を彷彿とさせるダートホースに出世するかもしれません。