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ロードカナロア産駒の特徴は?成績、代表産駒も紹介!

2011年から2013年ごろの競馬界を引率した馬といったらオルフェーヴルでしょう。

 

オルフェーヴルは至上7頭目となる三冠馬ながらも非常に気性が荒い馬でそれまでの競馬界には居なかった存在です。

 

それにも関わらず型破りな強さでビッグレースを手にしたことで多くの人を虜にしました。

 

さて、今回紹介するロードカナロア。実はオルフェーヴルと同い年の馬なのです。

 

ロードカナロアの生涯成績は19戦13勝。馬券成績で見ると(13-5-1-0)と複勝率は100%です。

 

それほど活躍しているロードカナロアがクラシック三冠を成し遂げたオルフェーヴルと比較しても印象が薄い理由は一重にロードカナロアが短距離馬だったからです。

 

ロードカナロアは父にキングカメハメハ、母に短距離で5勝を上げているレディブラッサムとの間に産まれた馬です。

 

母の血を濃く継いだロードカナロアの馬体はいかにも短距離向きでした。事実、ロードカナロアに組まれたレーススケジュールは短距離路線でした。

 

そしてロードカナロアは短距離界で大活躍をします。

 

主な勝ち鞍をあげると

スプリンターズステークス(2012)

香港スプリント(2012)

高松宮記念(2013)

安田記念(2013)

スプリンターズステークス(2013)

香港スプリント(2013)

以上のように短距離のG1を6つも手にしているのです。

 

ロードカナロアが他のスプリンターより抜き出ているポイントは、スプリント界においては世界でもトップレベルの香港スプリントを勝利したことでしょう。

 

競馬関係者をして

「日本馬が香港スプリントを制するのは凱旋門を制するのと同じくらい難しい

と言われていた時代に日本馬として初となる香港スプリントを勝ち切り、しかも連覇しました。

 

それ以外にも2012年のスプリンターズステークスにおいては死に枠といわれる8枠16番の大外から勝ち切りました。また、休み明けで安田記念を制するなど、現在でも最強スプリンターといわれるほどの名馬なのです。

 

話題性こそ同期のオルフェーヴルに持っていかれましたが別の土俵でしっかり結果を残したロードカナロアは、オルフェーヴルと同じ時期に現役を引退し、同時期に種牡馬入りし、そして、オルフェーヴルと同じ年に初年度産駒を輩出しました。

 

ここでは、ロードカナロア産駒の代表的な馬の紹介と、ロードカナロア産駒の特徴、そして、どのような条件下でロードカナロア産駒が好走するのかを紹介します。

 

ロードカナロアの代表産駒

(2020年4月22日時点のデータです)

 

アーモンドアイ 獲得賞金9億211万円

「ロードカナロア産駒といえば?」と聞かれたら真っ先に頭にでてくるのがアーモンドアイでしょう。

 

ロードカナロアの初年度産駒にしていきなり牝馬三冠を成し遂げ、種牡馬ロードカナロアの価値を飛躍的に高めた名牝です。

 

母にエリザベス女王杯を制したフサイチパンドラを持つ良血馬でもあります。

 

牝馬三冠を達成したあとに挑んだジャパンカップにて古馬のキセキやスワーヴリチャードら相手に芝2400mにおける従来のワールドレコード2.21.9を1.3秒も更新する2.20.6でゴール板を駆け抜けました

 

アーモンドアイは古馬になってからもドバイターフ、天皇賞(秋)といって大舞台で結果を残しています。

 

ところで競走馬は本来、休み明けは走らないといわれています。

 

そのためビッグレースの前に一戦叩いてから本番に備えるのが通例でしたがアーモンドアイの場合はビッグレースの前の前哨戦を使わず、ぶっつけ本番で挑み、勝利をおさめました。

 

なぜアーモンドアイはぶっつけ本番で勝利を掴めたのでしょうか。

 

それには外厩の存在があったからです。

 

JRAの調教施設であるトレーニングセンター(トレセン)を内厩と呼ぶのに対し、外厩とは民間企業が経営する調教施設です。この存在がバックボーンとしてアーモンドアイを強い馬に育て上げました。

 

アーモンドアイの活躍によりそれまでの常識であった「一戦使う」意味が薄らぎました。そして、アーモンドアイの活躍はノーザンファーム天栄を主流とした外厩の存在を競馬界に広めたのです。

 

アーモンドアイの活躍のみならず、外厩で鍛えられた馬は数多く存在しています。

 

例えばロードカナロアの2年目産駒であるサートゥルナーリアは初戦に挑んだ皐月賞を勝利します。

 

アーモンドアイの次の年の桜花賞馬グランアレグリアもサートゥルナーリアと同じくぶっつけで桜花賞に挑み、勝利を手にしました。

 

アーモンドアイの活躍はそれまでの競馬界の定石を覆したのです

 

アーモンドアイの活躍によりこれまで当たり前だったものの価値が変わってきました。そして、アーモンドアイも、アーモンドアイより若い馬もこれからも競馬界で活躍することでしょう。

 

サートゥルナーリア 獲得賞金5億58万円

先ほどアーモンドアイの項目でも触れたようにサートゥルナーリアはロードカナロアの2年度産駒です。

 

アーモンドアイ同様、外厩で鍛えられたサートゥルナーリアは2歳G1であるホープフルステークスを手にしたあと、3歳の初戦に挑んだ皐月賞をぶっつけで勝利しました。

 

日本ダービーでは出遅れにより4着に敗れ、秋の天皇賞においても終始かかったような状態で凡走してしまいましたが暮れの有馬記念に3歳で挑んだときは2着に好走しました。

 

2020年。古馬になってから挑んだ金鯱賞もあっさり勝利し、次走に宝塚記念を予定しています。

 

ダービーと天皇賞(秋)の着順から、左回りで結果を残していない印象がありますが同じ左回りの金鯱賞で相手レベルはともかく、しっかり勝ち切っていることから左回りも問題ないでしょう。

 

しかしながら左回りよりも右回りのほうが得意な馬で、特に中山競馬場との相性はよく、2020年4月時点で中山での成績は(2-1-0-0)と相性抜群です。

 

阪神や京都でも結果を残していますし多くの舞台での活躍が見込まれる一頭です。

 

ステルヴィオ 獲得賞金2億9,794万円

ステルヴィオは春のクラシックの有力候補でしたがクラシックを手にすることはできませんでした。

 

しかし、その年に挑んだマイルチャンピオンシップにてアルアインペルシアンナイト相手に勝ち切り3歳馬ながら古馬混合のG1で勝利しました。

 

ところが古馬になってからはいまいち結果を残せていません。

 

現在は短距離路線に移行していますがなかなか勝利を手にできていませんね。

 

勝ったマイルチャンピオンシップが中距離よりの馬が好走する舞台なので一度距離を伸ばしてみても面白いかもしれません。

 

ダノンスマッシュ 獲得賞金2億7,737万円

ダノンスマッシュは現在の短距離路線をけん引する存在でしょう。

 

3歳の春の段階ではそこまで目立った結果を残せていませんでしたがその年の秋にスポットが浴びました。

 

古馬が連なる短距離重賞で結果を残し、現時点で重賞タイトルを4つ手にしています

 

2020年4月現在、G1タイトルはまだゲットできていませんが現在の短距離路線において有力な一頭なので今後の活躍に期待したいところです。

 

ファンタジスト 獲得賞金1億3,438万円

2歳の時に

小倉2歳ステークス

京王杯2歳ステークス

の2つの重賞タイトルを手にしています。

 

それ以外にも皐月賞やNHKマイルに出走経験をもつ馬です。

 

クラシックでは結果を残せなかったものの、スプリングステークスやセントウルステークスで2着に入選しています。

 

3歳の頃も活躍していたのですが、この年の11月に開催された京阪杯にて、3コーナー辺りで急性心不全を発症し転倒。

 

その後、亡くなってしまいました。

 

3歳のファンタジストは季節を問わず1か月間隔で使い詰められたことから疲労が蓄積されたのが原因と言われています。

 

2歳の時に重賞タイトルを2つ手にし、今後の競馬界に注目の一頭だっただけに非常に悲しい結末となってしまったのです。

 

タガロア 獲得賞金7265万円

タガロアは時差交配によって誕生したオーストラリアのサラブレッドです。

 

2歳の時にオーストラリアのコーフィールド競馬場で開かれたG1ブルーダイアモンドステークス(芝1200m)にて、7番人気の評価ながらも当時無敗のハンシアティックを抑えて見事勝利しています。

 

その後も短距離路線で活躍しています。

 

ロードカナロアの仔が日本のみならず、南半球においても活躍していることから、さらに大きな世界で活躍する可能性を秘めていますね。

 

ジンギ 獲得賞金2,589万円(地方)

地方の園田競馬場で活躍しているロードカナロア産駒です。

 

地方重賞である

園田ユースカップ

菊水賞

の2つの重賞を制しています。

 

デビュー14戦で通算成績(8-4-0-2)と大活躍しています。着外の2回も4着と、非常に安定した成績です。

 

そのため、出走するほとんどのレースで単勝オッズ1倍台と、多くの馬券購入者に支持されています。

 

先ほどは南半球の馬を紹介しましたが国内の地方競馬においてもロードカナロア産駒は活躍しているのです。

 

ロードカナロア産駒の特徴

現役時代のロードカナロアは短距離界で名を馳せましたが、アーモンドアイやサートゥルナーリアが芝の2000m以上の距離で結果を残しているように一見、中距離でも難なくこなしてしまう印象が強いです。

 

しかしながらダノンスマッシュや亡くなったファンタジストが短距離よりの馬であるように根本的には短距離で結果を残す馬が多数存在するように思えます。

 

馬場に関してはアーモンドアイが高速馬場の東京競馬場でワールドレコードを更新しましたが暮れの力が求められる有馬記念でサートゥルナーリアが2着に入選しているように高速馬場でも力が求められる馬場でも結果を残しています。

 

このようにロードカナロアはどのような舞台でもオールマイティに活躍する馬を輩出しています。

 

どのような条件下でも結果を残すロードカナロア産駒。なぜこれほどまでに幅広い舞台で結果を残せるのでしょうか。

 

そこにはロードカナロアが非サンデーサイレンスの馬であることが関係していると思います。

 

非サンデーサイレンスというのはサンデーサイレンスの血が入っていない馬のことを指します。例えば大型種牡馬だったキングカメハメハや現在、種牡馬として活躍しているルーラーシップが該当します。

 

ロードカナロアも非サンデーサイレンスの種牡馬なのでインブリード(近親交配)の関係からサンデーサイレンス系の牝馬と交配しやすいのです。

 

サンデーサイレンス系の牝馬は現役時代にビッグレースで活躍していました。しかし、繁殖牝馬となると、数多く存在するサンデーサイレンス系の種牡馬との交配がし辛いです。

 

なぜならインブリードを行うと、虚弱体質の馬、気性の激しい馬が産まれやすくなり、競走馬として成り立ちづらいからなのです。

 

いくら有力でもインブリードの関係から、交配する相手は必然的に限られてしまうのです。

 

日本に溢れかえっていたサンデーサイレンス系牝馬の相手に買ってでたのがサンデーサイレンスの血が入っていなかったキングカメハメハでした。

 

そのキングカメハメハは2019年に亡くなります。しかし、キングカメハメハの没年にはキングカメハメハの仔であり非サンデーサイレンスのロードカナロアがキングカメハメハの後継者として結果を残し始めていました。

 

ロードカナロアは実力は高いものの交配相手で頭打ちだったサンデーサイレンス系牝馬と交配ができ、しかも、有力牝馬と交配できることで良血の産駒を数々世に送り込むことができたのです。

 

そしてロードカナロアは交配した繁殖牝馬の特徴を仔に継がせることができる種牡馬なのです。

 

例えば三冠牝馬のアーモンドアイの母であるフサイチパンドラは現役時代に中距離のエリザベス女王杯を制しているためアーモンドアイも中距離で結果を残しています。

 

皐月賞馬サートゥルナーリアの母にあたるシーザリオも現役時代に中距離のオークスを勝ちました。

 

ロードカナロア自身は短距離馬なので短距離系の馬を多数輩出していますが、交配牝馬が現役時代に中距離で結果を残しているようでしたらその産駒も中距離で走ることができる可能性が高いです。

 

 

このようにロードカナロアは母型の長所を最大限に活かすことができる種牡馬であるといえます。

 

ロードカナロア産駒の成績

(2020年4月22日時点のデータです)

 

産駒数      711頭

中央での勝利馬  296頭

重賞勝利馬    12頭

G1勝利馬     3頭

 

ロードカナロア産駒の狙いどころは?

意外と難しいのがロードカナロア産駒の取捨選択です。

 

ロードカナロアの産駒がデビューした初年度、二年目は成績もよかったのですが2020年のロードカナロア産駒はそれまでの活躍とは打って変わって調子を落としているのが実情です。

 

また、ステイゴールドやオルフェーヴル産駒のように明らかなパワー馬場が得意というわけでもなく、どのような条件で好走できるためかえって器用貧乏な一面が見えてしまうのです。

 

ロードカナロア自身は短距離で結果を残しています。その結果、短距離で結果を残しているロードカナロア産駒は多数存在するため基本的には短距離よりのレースで狙いたいです。

 

また、ロードカナロアは母親の特徴を仔に反映させられることができる種牡馬であるためロードカナロアというよりはロードカナロアと交配した繁殖牝馬の現役時代の成績を見てみると、仔の特徴も把握することができます。

 

ロードカナロア産駒を馬券に絡めるかどうかは一工夫必要ですが、うまく情報を入手できればあなただけの強みになるでしょう。

 

興味のある方は時間をかけて母型の戦績から調べてみてください。

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