現役時代は、あのエアグルーヴを破って阪神3歳牝馬S(現阪神JF)を勝ち、3歳女王(当時)に輝き、春はダービーにも駒を進めた近年屈指の名牝であるのがビワハイジ(父カーリアン)、母としても、エアグルーヴとは善きライバルで、甲乙つけがたい名牝です。
ここではそんなビワハイジの産駒についてご紹介したいと思います。
ビワハイジ産駒一覧
ビワハイジは、1999年~2015年まで繁殖牝馬として頑張り、2016年からは功労馬として余生を送る予定です。
それではさっそく、その産駒を列挙していきます。
1999年産:ビワワールド(騙、父ブライアンズタイム、3勝)
2001年産:ファインセラ(牝、〇地、父サンデーサイレンス、中央3勝)
2002年産:アドマイヤジャパン(牡、父サンデーサイレンス、京成杯など2勝、菊花賞2着)
2004年産:アドマイヤオーラ(牡、父アグネスタキオン、京都記念、弥生賞など4勝)
2005年産:アドマイヤテンカ(牡、父アグネスタキオン、未出走)
2006年産:ブエナビスタ(牝、父スペシャルウィーク、9勝、詳細後述)
2007年産:アーデルハイト(牝、父アグネスタキオン、未勝利)
2008年産:トーセンレーヴ(牡、父ディープインパクト、エプソムCなど8勝)※現役
2009年産:ジョワドヴィーヴル(牝、父ディープインパクト、2勝、詳細後述)
2011年産:サングレアル(牝、父ゼンノロブロイ、フローラSなど2勝)
2013年産:エルプシャフト(牡、父ディープインパクト、1勝)※現役
2015年産:ビワハイジの2015(牝、父オルフェーヴル、未登録、詳細後述)
ビワハイジ産駒の一覧を紹介
やはりビワハイジの現在までの最高傑作となると、GⅠ5勝を挙げた名牝ブエナビスタでしょう。
ブエナビスタは桜花賞、オークス、ヴィクトリアマイル、天皇賞秋、JCを制しました。
また、宝塚記念や有馬記念といった非常にタフなグランプリでも強豪牡馬を相手に2着と堅実でした。
そした、やはり牝馬のジョワドヴィーヴルもすごかった・・・なんと、デビュー2戦目でGⅠを勝ってしまうという驚くべき素質の持ち主でした。
ただ、調教中の事故でかわいそうなことになってしまったのはなんとも残念です。
また、あの菊花賞ではディープインパクトをギリギリまで苦しめた2着の星が印象深かったアドマイヤジャパンは、現在種牡馬として活躍しています。また、アドマイヤオーラも現在種牡馬です。
ビワハイジ産駒の特徴
ブエナビスタやジョワドヴィーヴルのイメージから、牝馬は特に、非常にキレるタイプが多いという印象が強いです。
牡馬も含め、全体的に末脚に目を見張る鋭さがあるという産駒の特徴があります。
ただ、アドマイヤジャパンのように先に行って良さが出るタイプもいて、全体的には脚質云々よりも、心肺機能に優れたタイプが多かった印象です。
オルフェーヴルとの仔、ビワハイジの2015のデビューはいつ?
今年3世代目の仕事を無事終えた注目の新種牡馬オルフェーヴルの産駒が、現在は1歳ということで、元気ですくすくと成長しているところです。
お父さんと同じくサンデーレーシングがオーナーですから、これはかなり期待できるのではないかという予感はあります。
まだ登録もされていませんので、具体的なデビューなどの想像は、現段階ではちょっとつきません。
ただ、オルフェーヴルもビワハイジも、どちらかといえばアメリカよりもヨーロッパの血が濃いため、日本の悲願である凱旋門賞制覇の夢も、今なら掲げても罪ではないでしょう。
まとめ
ここまでのビワハイジの母としての活躍は上記のとおり、これ以上望むことはないというところでしょう。あとはのんびり、いつまでも元気に長生きしてもらいたいという願いしかありません。