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スティルインラブの血統とアドマイヤグルーヴとの対決、産駒、急死と死因

2003年4月13日 阪神競馬場

出典:wikipedia

 

2003年度に17年ぶりとなるJRA史上2頭目となる牝馬三冠を達成したスティルインラブですが、名牝馬でもあるエアグルーヴの仔でライバル馬であるアドマイヤグルーヴの人気と期待度の高さから当初は注目度では劣っていました。

 

スティルインラブとアドマイヤグルーヴとのライバル対決を中心に産駒や死因などについて説明します。

 

血統

スティルインラブの血統は、父が当時文句なしの種牡馬であるサンデーサイレンスで、母は、ブラダマンテで、母父がRobertoになります。

 

サンデーサイレンスは、総合力で高い仔が多く産まれていますが、瞬発力に優れている傾向があります。

 

母父がRobertoになっていることから、ロベルト系の血を引いているのであれば、スタミナにも優れた馬が誕生しやすくなります。

 

ロベルト系の種牡馬や母父には、日本で活躍した馬も多く、血統的にみても良い配合になっているといえます。

 

オークス

スティルインラブは、牝馬三冠の一つ目である桜花賞で人気をわけあったアドマイヤグルーヴに勝利をしましたが、スタートでアドマイヤグルーヴが大きく出遅れてしまい、レースでは敗れたものの最後の末脚のすごさが印象に残るレースになりました。

 

オークスの1番人気は桜花賞に続いてアドマイヤグルーヴでしたが、単勝1.7倍と桜花賞で勝った2番人気のスティルインラブとは大きく離れた人気の差です。

 

桜花賞で出遅れながら追い込みで3着に入ったアドマイヤグルーヴは東京競馬場に舞台を移したことと、エアグルーヴの仔というブランド力が人気になったのだといえます。

 

レースは、桜花賞ほどではないものの、またしてもアドマイヤグルーヴは遅れ気味のスタートとなりましたが、スティルインラブは、良いスタートでレースに向かう事ができました。

 

レース展開は比較的ゆったりとしたペースになり、スティルインラブは中ほどの9番手につけ、アドマイヤグルーヴは後方待機という流れになりましたが、アドマイヤグルーヴにとっては決して良い状況にはなっていないといえます。

 

スティルインラブとアドマイヤグルーヴは最終コーナーを過ぎてからの直線勝負となりましたが、スティルインラブはアドマイヤグルーヴよりも早い上がりタイムで、外側から一気に差しきり、2着馬に1馬身以上の差をつけて勝利をおさめました。

 

この勝利により牝馬二冠を達成し、アドマイヤグルーヴとの対決以上に秋華賞で久々の牝馬三冠への期待が高まることになります。

 

アドマイヤグルーヴ vs スティルインラブ

スティルインラブの最大のライバル馬であるアドマイヤグルーヴとは、3歳時の牝馬三冠でスティルインラブが圧勝という事で終わったように思われますが、スティルインラブは秋華賞で牝馬三冠となった後は1勝もあげる事ができませんでした。

 

スティルインラブが早熟馬と思われるようなレース内容が続く中、アドマイヤグルーヴは秋華賞以降はスティルインラブとの直接対決で1度も先着を許すことはありませんでしたし、エリザベス女王杯で2連覇という素晴らしい記録を残しています。

 

アドマイヤグルーヴが一般的な牝馬であれば、エリザベス女王杯連覇という輝かしい記録という印象が大きく残りますが、母親が天皇賞・秋を含め牡馬と対等以上のレースをしていたエアグルーヴという事もあり、評価が厳しくなるのも無理はありません。

 

何よりも牝馬三冠レースで全てスティルインラブに先着を許してしまった事は、アドマイヤグルーヴの評価を下げてしまったことにつながる一方で、良血馬に勝ったという事でスティルインラブの評価を高めた結果にもつながりました。

 

スティルインラブとアドマイヤグルーヴの直接対決は以下の通りとなっています。

 

2003年

桜花賞 スティルインラブ 1着 アドマイヤグルーヴ 3着

オークス スティルインラブ 1着 アドマイヤグルーヴ 7着

ロース賞 スティルインラブ 5着 アドマイヤグルーヴ 1着

秋華賞 スティルインラブ 1着 アドマイヤグルーヴ 2着

エリザベス女王杯 スティルインラブ 2着 アドマイヤグルーヴ 1着

 

2004年

金鯱賞 スティルインラブ 8着 アドマイヤグルーヴ 5着

エリザベス女王杯 スティルインラブ 9着 アドマイヤグルーヴ 1着

 

2005年

金鯱賞 スティルインラブ 6着 アドマイヤグルーヴ 4着

宝塚記念 スティルインラブ 9着 アドマイヤグルーヴ 8着

 

スティルインラブ 9戦3勝6敗

 

スティルインラブとアドマイヤグルーヴの成績

・スティルインラブ 16戦5勝 桜花賞、オークス、秋華賞(牝馬三冠)

・アドマイヤグルーヴ 21戦8勝 エリザベス女王杯(2連覇)

 

スティルインラブ産駒

牝馬三冠ということもあって、引退後の繁殖牝馬としての活躍が期待されたスティルインラブですが、残した産駒はたった1頭のみです。

 

ジューダ 牡 父 キングカメハメハ

 

産駒の成績は中央から地方競馬に移り、大井競馬で2勝をしていますが、その後は勝利をおさめることなく2011年に引退となっています。

 

急死と死因

2007年にキングカメハメハの仔を出産して、7月に急激な腹痛を発症したため、開腹手術を行ない一命は取り留めましたが、7月末になると再び腹痛を起こしてしまい、再手術を行う事になりました。

 

8月1日になると3度目の腹痛をおこし、翌日8月2日に死亡しました。

 

死因は腸重積が原因で腸閉塞をおこしてしまったためと言われています。

 

まとめ

競走馬として牝馬三冠に輝いたスティルインラブですが、結果的に秋華賞以降はエリザベス女王杯で2着はあるものの、1勝もできずに早い段階で引退をしていますし、繁殖牝馬としての活躍にも期待をされましたが、わずか1頭の産駒しか残すことができませんでした。

 

トータル的な競走馬としての成績では、ライバルである、アドマイヤグルーヴに敗けてしまった感じはありますが、少なくとも牝馬三冠を獲得したことでアドマイヤグルーヴに完全勝利とはいかないまでも、敗けたということにはならないといえます。

 

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