1999年11月21日 東京競馬場(引退式)
出典:wikipedia
メジロドーベルは、GIを5勝しただけでなく、4年連続で表彰されるという素晴らしい記録の持ち主でもあります。
名門メジロ牧場で産まれたメジロドーベルは、何度か死の危険がありましたが、厩務員や関係者の必死の対応のおかげで、無事に競走馬として初出走を迎える事ができました。
強い生命力からの血統や産駒、そしてメジロドーベルの今をまとめました。
血統
メジロドーベルは、父メジロライアン、母メジロビューティーの仔になります。
父のメジロライアンは、宝塚記念を勝った名馬で、メジロドーベル以外にもメジロブライトなどの名馬を産駒にもつ種牡馬です。
母メジロビューティーは、特殊な血液型を持っていたことから、免疫ができる前にメジロビューティーの乳を飲んでしまうとメジロドーベルは死んでしまう危険性がありました。
仔馬は母親の初乳を飲むことで免疫をつくることができるので、メジロドーベルは、同時期に出産を控えているメジロローラントの初乳を飲むことで危機を乗り切りました。
父メジロライアンの系列は良血で知られているノーザンテースト系であることからも、メジロドーベルの戦績は血統が上手く影響したと考えられます。
メジロドーベルのオークスについて
牝馬にとってオークスの舞台である東京2400mは長い距離ということもあり、桜花賞馬が勝利をするには少々難しいと言われているレースでした。
桜花賞を2着だったメジロドーベルは、ベストはマイルと言われていましたが、後にエリザベス女王杯を連覇している脚質から考えれば、少なくとも桜花賞馬のキョウエイマーチよりははるかにオークスに適していると考えられます。
レースは予想通り1番人気のキョウエイマーチがレースを引っ張る展開になりましたが、メジロドーベルはあわてることなく、中団やや後方をゆっくりと折り合いをつけていました。
レースが動き出し後方に待機をしていた馬が一気にスパートをかけだすと、距離に無理のあるキョウエイマーチは一杯となり、馬群に沈む結果となりました。
後方からの差し、追い込みでのレース決着となり、メジロドーベルは見事勝利をかざる事ができました。
この後の秋華賞も勝利を収めたことで、一気にメジロドーベルは名馬の仲間入りをしていくことになります。
オークスは、血統的な面でみると距離の問題は特にないと思われていたメジロドーベルですが、気性難が問題視されることもあり、主戦騎手の吉田豊騎手が苦労をしているレースもありました。
本番のオークスでは不思議なくらい万全のレース展開と折り合いをみせてくれた事も勝因につながったのではないかと考えられます。
産駒一覧と成績
引退レースとなったエリザベス女王杯を2連覇で飾ったメジロドーベルは、繁殖牝馬入りをしてからも、高い人気でリーディングサイアーとして万全の地位を築いていたサンデーサイレンスとの仔を出産しましたが、出走すらできずに終わっています。
更に父親が7冠馬で母親が5冠馬という超良血と話題となったディープインパクトとの仔メジロダイボサツに関しては、未勝利戦を突破したものの16戦1勝という結果に終わりました。
以下がメジロドーベルの産駒一覧と成績です。
2001年 メジロヒラリー(牝) 父 エルコンドルパサー 未出走
2002年 メジロルルド(牝) 父 サンデーサイレンス 未出走
2003年 メジロアレグレット(牝) 父 アグネスタキオン 6戦0勝
2006年 メジロシャレード(牝) 父 マンハッタンカフェ 2戦1勝
2007年 メジロオードリー(牝) 父 スペシャルウィーク 14戦2勝
2008年 メジロダイボサツ(牡) 父 ディープインパクト 16戦1勝
2012年 レーヌドブリエ(牝) 父 ゼンノロブロイ 14戦2勝
2014年 ホウオウドリーム(牡) 父 ルーラーシップ 5戦1勝(現役)
2015年 メジロドーベルの2015(牝)父 キングカメハメハ
2016年 メジロドーベルの2016(牡)父 ルーラーシップ
2014年産駒のホウオウドリームが5戦1勝ながらも、500万以下で惜しいレースが続いているだけに今後に期待ができそうです。
現在、見学はできる?
メジロドーベルの現在は、北海道にあるレイクヴィラファームで繁殖牝馬として生活をしています。
実際に現地に行ってメジロドーベルに会えるのかというと見学という意味では、不可となっています。
亡くなった馬の墓参であれば、当日事務所に行き許可をもらえば可能になっていますが、繁殖牝馬の見学については、馬房に近づいての見学等はできません。
放牧されている状態の時に遠くから見学をする程度であれば、可能となっていますが、不明な点は事前に確認を取ることをおすすめします。
まとめ
メジロドーベルは、現役時代の特に古馬となってからは、エアグルーヴの陰に隠れてしまうような面もありましたが、戦績をみれば遜色のない成績を残しています。
人気面でも20世紀の名馬大投票では、堂々の19位に選出されています。
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