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洋芝を得意とする血統、種牡馬をコース別3着内率から分析【札幌・函館競馬場】

JRAの競馬場の芝コースは競馬場ごとに野芝と洋芝が使われています。特に洋芝のレースでは、血統ごとの特徴が出やすくなっています。

 

今回は洋芝を得意としている種牡馬はどのような馬なのか、また馬場状態によって得意不得意が出ているのかについてご紹介します。

 

洋芝とはなにか?

そもそも、洋芝と野芝にはどのような違いがあるのでしょうか?

 

野芝の方が耐久性が高いため、日本の競馬場のほとんどで野芝が使われています。ただ、北海道の札幌競馬場と函館競馬場は寒冷地対策として、水分の含有量が多くクッション性の高い洋芝が使われています。

 

札幌競馬場と函館競馬場の違い

ここからは洋芝コースを得意とする種牡馬を紹介していきますが、まずは札幌競馬場と函館競馬場のコース形態の違いについて知っておかなければいけません。

 

札幌競馬場は、コーナーが比較的緩く最後の直線に入るまで加速しやすいコースに対して、函館競馬場はコーナーがきつい小回りコースになっており、最後の直線に入るまでに加速するのが難しい競馬場になっています。

 

そのため、同じ洋芝の競馬場でもどちらも得意とする種牡馬や、一方だけを得意とする種牡馬が存在します。

 

ここからは種牡馬ごとの芝レース全体の3着内率に対して、札幌競馬場と函館競馬場の芝でどの程度の3着内率かというのを比較しながら、洋芝を得意としている種牡馬を見ていきます。

 

洋芝コースを(札幌も函館も)得意とする血統(種牡馬)

 

ロードカナロア

芝全体の3着内率:32.9%

札幌芝の3着内率:40.6%

函館芝の3着内率:40.9%

 

洋芝コースを最も得意としている種牡馬がロードカナロアです。

 

芝全体の3着内率が32.9%に対して、札幌の芝でも函館の芝でも3着内率が40%を上回っています。この数字は2018年のリーディングサイアーランキングトップ10の種牡馬の中では一番高い数字です。

 

馬券を買う上でロードカナロア産駒は洋芝では買いということは絶対に覚えておきましょう。

 

ステイゴールド

芝全体の3着内率:23.6%

札幌芝の3着内率:27.8%

函館芝の3着内率:26.0%

 

ステイゴールドも洋芝では馬券に絡む確率がグンと上がる種牡馬の一頭です。

 

ステイゴールド産駒の競馬場ごとの成績を見てみると、札幌芝での3着内率が一番高く、その次に高いのが函館芝での3着内率なので、洋芝を得意としていると言っていいでしょう。

 

札幌もしくは函館のみの洋芝コースを得意とする血統(種牡馬)

 

ディープインパクト

芝全体の3着内率:35.6%

札幌芝の3着内率:37.9%

函館芝の3着内率:30.3%

 

今回の内容で一番覚えておいて損はないと言っても過言ではないのが、ディープインパクト産駒の洋芝での成績でしょう。

 

ディープインパクト産駒は、札幌芝での3着内率は芝全体の3着内率をやや上回っている程度ですが、函館芝での3着内率は30.3%と芝全体の3着内率を5ポイント以上、下回っています。

 

JRAの競馬場10場の中で、この3着内率は最も低い数字となっており、函館の芝では積極的に狙ってはいけないことが分かります。また、道悪になるとその数字はさらに落ちてしまいます。

 

予想をする際、函館芝でのディープインパクト産駒はまず疑ってかかるのが賢明でしょう。

 

同じ洋芝でもこれだけの成績の差が出てしまうということは、ディープインパクト産駒は直線の短いコース、または直線に入るまでに加速しづらいコース形態を苦手としていることが想定できます。

 

ルーラーシップ

芝全体の3着内率:29.2%

札幌芝の3着内率:31.0%

函館芝の3着内率:38.0%

 

先ほどのディープインパクト産駒は函館の芝コースで大きく成績を落としていますが、それに反してルーラーシップ産駒は函館芝を大の得意としており、すべての競馬場の中でも一番優秀な3着内率となっています。

 

芝全体の3着内率が29.2%に対して函館芝の3着内率は38.0%と9ポイント近く上回ります。

 

2018年の種牡馬リーディングトップ10の中でロードカナロアに次ぐ2位の数字なので、ルーラーシップ産駒は函館の芝で積極的に狙ってみるべきでしょう。

 

クロフネ

芝全体の3着内率:21.8%

札幌芝の3着内率:21.9%

函館芝の3着内率:26.0%

 

クロフネ産駒は今回ご紹介している他の種牡馬に比べて芝での3着内率はそれほど高くありませんが、函館の芝になると芝全体の3着内率より4ポイント以上アップするので、函館を得意にしていると言っていいでしょう。

 

先行して粘り込む形を得意とする馬が多いので、小回りコースの函館を得意にしていると想定できます。

 

また、基本的にダートに強い馬を輩出している傾向もあるので、力の要る道悪も苦にしないので、馬場状態による結果の差はそれほどありません。

 

キングカメハメハ

芝全体の3着内率:27.9% 

札幌芝の3着内率:30.8%

函館芝の3着内率:27.9%

 

それほど目立った数字ではありませんが、キングカメハメハ産駒はJRA10場の中で札幌芝をもっとも得意としており、芝全体の3着内率より約3ポイント上回る結果を残しています。

 

ただ、キングカメハメハ産駒そのものは競馬場ごとにそれほど優劣が出ていないので、参考程度に覚えておけばいいでしょう。なお、馬場状態別の成績は大きく変わりません。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は洋芝を得意とする種牡馬をご紹介しました。

 

北海道の二つの競馬場、札幌競馬場と函館競馬場は他の競馬場と違って洋芝を使われているだけではなく、コース形態にも違いがあるので、種牡馬ごとにさまざまな傾向が出ていることが分かったと思います。

 

その中でもディープインパクト産駒は函館競馬場を苦手としていること、ロードカナロア産駒が洋芝をめっぽう得意としていること、この2点を覚えておくだけでも夏の北海道シリーズで馬券を買う上ではかなり有利に働くのではないでしょうか。

 

競馬場ごとの種牡馬成績のデータを見てくといろいろな傾向があることが分かりますし、馬券収支の向上にもつながるのではないでしょうか。

 

※今回ご紹介したデータは、「JRAーVAN NEXT」の2019年11月11日現在のデータを使用しています。 

 

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