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ブルードメアサイアー(BMS)とは?BMSから見る系統別、競走馬の傾向と特徴

競馬はブラッドスポーツといわれる通り、馬券を買う際も血統面をチェックすることが非常に重要となります。

 

血統を見て予想する際は、種牡馬を見る人は多くいると思いますが、ブルードメアサイアー(母の父)まで見て予想する人はあまりいないでしょう。

 

その理由としては、ブルードメアサイアーを見てもその特徴を掴みづらいことが大きいでしょう。今回は、私の独自の角度で主なブルードメアサイアー系統の特徴を解説させて頂きます。

 

2018年ブルードメアサイアーランキング

まずは、今どのようなブルードメアサイアーが活躍しているのか、昨年2018年のリーディング(賞金順)を見てみましょう。

 

1位 サンデーサイレンス(サンデー系)
2位 キングカメハメハ(キングマンボ系)
3位 フレンチデピュティ(ヴァイスリージェント系)
4位 アグネスタキオン(サンデー系)
5位 クロフネ(ヴァイスリージェント系)
6位 ダンスインザダーク(サンデー系)
7位 フジキセキ(サンデー系)
8位 シンボリクリスエス(ロベルト系)
9位 スペシャルウィーク(サンデー系)
10位 ブライアンズタイム(ロベルト系)

 

サンデーサイレンス自身を含むサンデー系トップ10の半数を占めており、ブルードメアサイアーとしても種牡馬の良さを引き出し他の系統の繁栄をサポートしていることが分かります。

 

2位にはキングカメハメハが入っており、今後種牡馬としてだけでなくブルードメアサイアーとしての活躍にも注目が集まります。

 

3位はヴァイスリージェント系のフレンチデュピティが入っており、その産駒であるクロフネは5位に入っています。クロフネは現役時代、芝とダート両方でGⅠを制したこともあり、ブルードメアサイアーとしても芝ダート兼用の能力を受け継いでいます。

 

注目点は、ロベルト系のシンボリクリスエスが8位、ブライアンズタイムが10位に入っており、種牡馬としてはやや衰退の傾向にあるこの系統がまだ存在感をアピールしています。ロベルト系の種牡馬としては今年エピファネイア(父シンボリクリスエス)がデビューしましたが、この馬の産駒が今後のロベルト系の繁栄のカギを握っているといえるでしょう。

 

父ディープインパクトから見る系統別ブルードメアサイアーの特徴

ここからはブルードメアサイアーがどのような特徴を持っているか、系統別に見ていきたいと思います。

 

今回は父ディープインパクトのGⅠウィナーに絞って、ブルードメアサイアー別にどのような特徴が出ているかを見ていきます。

 

ミスプロ系

フォーティナイナー、アフリート、Unbridled's Song、マイネルラヴ、エンドスウィープ、Machiavellianなど

 

●代表産駒

トーセンラー(マイルチャンピオンシップ) 

ヴィルシーナ(ヴィクトリアマイル 連覇)

スピルバーグ(天皇賞秋)

ダノンプラチナ(朝日杯フューチュリティステークス)

ヴィブロス(秋華賞)

ケイアイノーテック(安田記念)

ショウナンアデラ(阪神ジュベナイルフィリーズ)

 

アメリカのダートで活躍馬を多く輩出したミスプロ系ですが、日本では芝ダート問わずスピードが豊富な馬をたくさん輩出しています。代表産駒もGⅠ全8勝中6勝がマイルでの勝利です。

 

ミスプロ系がブルードメアサイアーの馬は、マイルあたりの距離で狙ってみるのが良さそうです。

 

キングマンボ系

キングカメハメハ、エルコンドルパサーなど

 

●代表産駒

ワグネリアン(東京優駿)

マリアライト(宝塚記念・エリザベス女王杯)

 

ミスタープロスペクターの子どもの中で、最も種牡馬として大成しているのがキングマンボです。その系統が母父の馬は日本ではまだワグネリアンとマリアライトの2頭しかGⅠを勝っていませんが、キングカメハメハやルーラーシップがいま種牡馬として活躍していることを考えれば将来的にブルードメアサイアーとしても活躍する機会も多くなるでしょう。

 

ディープインパクト系の血と掛け合わせた馬たちも将来的に大活躍することも間違いないでしょう。そういった意味でも必ずキングマンボ系は覚えておきたいところです。 

 

ダンチヒ系

ロックオブジブラルタル、デインヒルなど

 

●代表産駒

ジェンティルドンナ(ジャパンカップ連覇・有馬記念・優駿牝馬・秋華賞)

サトノダイヤモンド(有馬記念・菊花賞)

ミッキーアイル(マイルチャンピオンシップ・NHKマイルカップ)

サトノアレス(朝日杯フューチュリティステークス)

 

ノーザンダンサーの血を引く血統は今でも幅広く活躍していますが、ディープインパクトと掛け合わせた血統としてはダンチヒ系が最も大舞台で底力を発揮しているといえるでしょう。代表産駒こそそれほど多くいませんが、GⅠを何度も勝つ馬を多く出しているのが特徴です。

 

またダンチヒ自身は、現役時代1200mから1400mの距離しか走っていませんでしたが、ブルードメアサイアーとしては3000mの菊花賞まで勝てる馬を出しています。このことから父親の良さを引き継ぎつつこの馬のスピードをしっかりと受け継いでいることがわかります。

 

ストームバード系

Storm Cat、Giant's Causewayなど

 

●代表産駒

キズナ(東京優駿)

サトノアラジン(安田記念)

リアルスティール(ドバイターフ)

ラキシス(エリザベス女王杯)

ラヴズオンリーユー(オークス)

アユサン(桜花賞)

 

ブルードメアサイアーがストームバード系の場合の特徴としては、GⅠを1回しか勝たないということです。そういった面ではストームバードの血が加わると、ピークがそれほど長くない馬が出てくるということがわかります。

 

ノーザンテースト系

ファルブラヴ、エリシオなど

 

●代表産駒

ハープスター(桜花賞)

マルセリーナ(桜花賞)

ジュールポレール(ヴィクトリアマイル)

 

ノーザンテースト系も面白い特徴が出ています。ご覧いただいて分かるように、勝ったGⅠ3勝すべてが牝馬限定のマイル戦です。今となってはノーザンテースト系がブルードメアサイアーの馬はそれほど多くありませんが、覚えておいて損はない情報だと思います。 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回はブルードメアサイアーにスポットを当て、さらに父ディープインパクトのGⅠ馬に絞って、その特徴を解説させていただきました。

 

レースを予想する際、近走の成績が良く人気を集めていても、血統条件を調べれば全く馬券を買う要素がなく、人気を裏切るケースもたくさんあるので、馬券購入の際は是非ブルードメアサイアーを含めた血統を参考にしてみるのも良いかと思います。

 

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