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近年の競馬では、重賞を勝った馬の血統を見ると、ディープインパクト、キングカメハメハばかりが目立ちます。
今年の日本ダービーを思い返してみましょう。
結果は1着から3着まですべてディープインパクト産駒、4、5着はキングカメハメハ産駒でした。
本当にこれで良いのでしょうか?
今はいいかもしれませんが、今後次の世代に代わった時に血統に不便な面がたくさんでることでしょう。
馬はインブリード(近親配合)が強すぎると危険な配合とされています。
元をたどればディープインパクトの父であるサンデーサイレンスの血が有名種牡馬にはほぼ絡んでいます。
ですから、言い方は失礼かもしれませんがマイナーな血統の強い馬は必ず必要になります。
私はそういった無名血統で良血統の馬を負かす様な強い馬が現れるのをいつも期待しています。
というわけで、今回はそんなマイナー血統で活躍した馬たちを紹介したいと思います。
オグリキャップ
父ダンシングキャップ 母ホワイトナルビー
生涯成績32戦22勝(G1 4勝)
父ダンシングキャップの代表産駒はオグリキャップただ一頭。
G1制覇も一頭のみ。
血統からは突然変異としか説明のしようが無いほどの活躍をしました。
競馬をやったことがない人でも一度はオグリキャップの名を耳にしたことがあると思います。
競馬ブームを巻き起こしたアイドルホースとして、高い人気を集めていました。
有馬記念のラストランを優勝という形で飾ったのは今でもファンの間では記憶に深く刻まれています。
これだけ知名度が高く、多くのタイトルを制してきた当馬ですが、なんと地方競馬出身。
デビューからしばらくは笠松競馬の所属でした。
これほどまでにサクセスストーリーを歩んだ馬は他にいないでしょう。
セイウンスカイ
父シェリフズスター 母シスターミル
生涯成績13戦7勝(G1 2勝)
きっとこれまでの伝説的な馬たちの中で、マイナー血統の馬としては一番の馬かもしれません。
父シェリフズスターはセイウンスカイが活躍しだした頃はすでに行方不明になっており、ファンたちの中では恐ろしい噂がたつほどでした。
代表産駒はもちろんセイウンスカイただ一頭のみです。
そんなセイウンスカイは皐月賞と菊花賞の二冠馬です。
ただし二冠馬と言っても、その内容がすごかったのです。
1998年の皐月賞にはスペシャルウィークやキングヘイローといった強力なライバルたちがいる中での制覇だったのです。
1998年と言えば上記2頭の他にエルコンドルパサー、メジロブライト、グラスワンダーなどが同世代にいる最強世代と言われている時代です。
そんな時代を戦ってきたセイウンスカイは名馬中の名馬です。
地味な血統から2冠達成!セイウンスカイの現役時代と産駒について
ミホノブルボン
父マグニテュード 母カツミエコー
生涯成績8戦7勝(G1 3勝)
上記2頭ほどのマイナー血統とは言えませんが(ミホノブルボン以外にも少し代表産駒がいるため)こちらも決してメジャーな血統から誕生した馬ではありません。
生涯成績を見てもわかるように完璧な成績です。
唯一落とした一戦も菊花賞での2着のみ。
さらに二冠達成しており、日本ダービーを無敗で制覇した伝説の馬です。
また調教がスパルタだったことも有名で『坂道の申し子』『スパルタの風』や、正確なペースで逃げをうつことから『サイボーグ』などのキャッチコピーで人気沸騰の馬でした。
今後も当分は血統など関係無しに、こんなに強い馬は現れないでしょう。
栗毛の超特急!ミホノブルボンの競走馬人生と種牡馬生活を終えた現在
まとめ
このように、競馬では血統が常に重要視されながらも、無名の血統から大活躍する馬たちもいます。
メジャーな血統だけでなく、マイナーな血統の馬からももっと活躍する馬が出てきてほしいですね。