2005年10月23日、京都競馬場にて、菊花賞(Goki - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=384519による)
日本で最もメジャーな馬といえば、おそらくディープインパクトと答える方が多いでしょう(一昔前ならオグリキャップなのかもしれませんが)。
競馬を知らない人でも、たぶんすごい馬なのだろうなあと思っている方が多いのでしょうが、いったい何がすごいのでしょうか。
私の独断と偏見で、ディープインパクトがどれだけすごいのか、ディープインパクトが出走したレースと合わせて語ってみたいと思います。
ディープインパクトの血統
父 |
父の父 Halo |
父の母 Wishing Well |
|
母 ウインドインハーヘア |
母の父 Alzao |
母の母 Burghclere |
2005年 若駒S(ステークス)で見せたディープインパクトの豪脚
私が初めてディープインパクトを見て「とんでもない馬がでてきたな!!」と思ったレースです。
頭数は7頭立て、1000メートルは59秒3と前にいた2頭の馬がそこそこのペースで逃げ、後ろが離されて追いかけているような状況です。
4コーナーを回ったときには前にいたケイアイヘネシーという馬が楽勝ペースで先頭に立ち、後ろの馬はもう追いつけないくらい離されていました。
私はこのとき3連単をディープインパクト頭で買っており、「あーあ、負けた」と思っていた矢先に、一頭だけ次元の違う脚で突っ込んできた馬がいました。
それがディープインパクトでした。
結局、終わってみれば5馬身1秒近く離す圧勝、上がり3ハロンの脚は2番目に良い脚を使った「インプレッション」という馬より1秒4、2着のケイアイヘネシーは36秒6と3秒違う脚を、しかも最後は流しても繰り出していました。
ディープインパクト伝説を予感させるレースでした。
G1で躓いても圧勝した!2005年 皐月賞
弥生賞を経て、初G1の皐月賞に駒を進めたディープインパクトは、皐月賞でも当然圧倒的1番人気でした。
ファンは当然圧勝すると思っており、どんな勝ち方をするのか競馬ファンはワクワクしていました。
そして、ゲートが開き出走した瞬間、事件が起きました。
ディープインパクトが躓き、鞍上の武豊騎手が落馬しそうになったのです。
なんとか落馬は免れたものの、ディープインパクトはほかの馬より大幅に遅れた状態で出走しました。
最後方に待機するところまでもってきて、4コーナーを迎えた瞬間、目を疑いました。
気が付いたら全ての馬をごぼう抜きし、終わってみれば2着馬と1秒以上離してゴールしていました。
ディープインパクトの怪物たるゆえんを改めて証明した結果になりました。
どんな条件でも勝ってしまう!2006年 宝塚記念
2006年 宝塚記念は雨が降り、馬場状態は稍重。
ただ、稍重というには、重に近い、切れ味の良い馬には非常に厳しい馬場状態。
しかも、出走馬にはナリタセンチュリー、バランスオブゲーム、ダイワメジャーなどの重たい馬場を得意にする馬も顔を連ねていた非常に厳しい状況。
しかし、ディープインパクトにしてみれば、能力の絶対値が違うと言わんばかりに、毎度おなじみ最後方からレースを進めていました。
4コーナーを通過するときは、すべての競馬ファンは思ったはずです。あ、これはディープが勝ったなと。
案の定、雨の走りづらい馬場の中を、毎度のごとく大外からとんでもない脚で追い込んできて気が付いたら圧勝でした。
本当に強い馬は、どんな条件でも、どんな状況でも負けないのだということに改めて気が付かされたレースだったように思っています。
まとめ
いかがでしょうか。少しは伝わりましたでしょうか?
ディープインパクトのレースは、普通の競走馬では見られないような圧倒的な強さを、しかも毎度毎度、演出付きで展開する余裕を見せつつやってのけるいわば劇場型の「化け物」でした。
そして、そのディープインパクトは2006年の有馬記念を最後に引退しました。
しかし、ディープインパクトの子供は、今や日本競馬の中心にいて、次々にG1馬を輩出しています。これからもディープの子供に目が離せないですね。
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