交流重賞の説明をする前に、競馬には大きく分けて2つに分けることが出来ます。
中央競馬と地方競馬です。
この違いはというと主催者つまり管轄しているところが違います。
すごく簡単に言うと、中央競馬は国が、地方競馬は地方が管轄しているということです。
まずはそこを頭にいれて、交流重賞とはについて説明します。
交流重賞とは?
交流重賞はすごく簡単に言うとさきほどあげた、中央、地方の所属に関係なく出走することが出来る重賞競走です。
現在行われている交流重賞はダートで行われています。
競馬界の活性化のために中央と地方の交流をするという目的です。
交流重賞は、結論から言うと圧倒的に中央勢が強いということです。
もちろん競馬である以上絶対ということはありませんがやはりどうしても能力の高い馬は中央に集まりますし、交流重賞の賞金を目当てに参戦してくる中央の馬もいます。
そもそもなぜ、中央に能力の高い馬が集まるかといえば、やはりひとつは賞金額です。
中央と地方の大きな違い
さて、さきほどあげた賞金についての話ですが、どれくらいの差があるか知っていますか?
例えば、2017/03/20の日曜日に行われた中央と地方のメインレースの賞金額を比較してみましょう。
もちろん、売上金額が違うので賞金額が違って当たり前ですし、グレードが違う競争を比べてもしょうがないのを理解したうえであえて比べてみましょう。
中央競馬
まずは、中央競馬です。
スプリングステークスG2(中山11レース)
1着 5,400万円
2着 2,200万円
3着 1,400万円
4着 810万円
5着 540万円
阪神大賞典G2(阪神の11R)
1着 6,700万円
2着 2,70万円
3着 1,700万円
4着 1,000万円
5着 670万円
地方競馬
続いて、地方のメインレースです。
水沢10レース春光賞
1着 42万円
2着 8.4万円
3着 4.2万円
4着 3万円
5着 1.2万円
高知7レース土佐春花賞
1着 160万円
2着 40万円
3着 20万円
4着 12万円
5着 8万円
大井11レースオフト京王閣賞
1着 300万円
2着 120万円
3着 75万円
4着 45万円
5着 30万円
単純に数字をみただけですが、やはり賞金の多くもらえるほうに能力の高い馬が流れるのは自然だと考えられます。
では、今年の交流重賞の結果は?
ここでは、中央から地方の重賞に出てきたレースの主な今年の結果をみてみましょう。
交流重賞は多くの人が中央馬が地方に出てくることをいうと思っていますが、地方馬が中央に参戦出来る交流重賞もありますのでご承知ください。
第20回 TCK女王盃JpnIII4上牝馬選定馬重賞結果
1着 ワンミリオンス JRA 1:54:1
2着 リンダリンダ 大井 1;54:2 3/4
3着 ホワイトフーガ JRA 1:54:2 アタマ
4着 ポットガゼール 川崎 1:54:9 31/2
5着 タマノブリュネット JRA 1:55:3 2
第66回 川崎記念【指定交流】JpnIA1下オープン選定馬
1着 オールブラッシュ JRA 2:14:6
2着 サウンドトゥルー JRA 2:15:2 3
3着 コスモカナディアン JRA 2:15:4 11/2
4着 ミツバ JRA 2:15:5 クビ
5着 ケイティブレイブ JRA 2:15:5 ハナ
第44回 佐賀記念JpnIIIオープン
1着 ロンドンタウン JRA 2:06:7
2着 タムロミラクル JRA 2:07:4 4
3着 ストロングサウザー JRA 2:07:5 1/2
4着 カツゲキキトキト 愛知 2:07:7 1
5着 キョウワカイザー 佐賀 2:08:2 21/2
第63回 エンプレス杯【指定交流】JpnIIA1下牝馬オープン
1着 ワンミリオンス JRA 2:17:0
2着 リンダリンダ 大井 2:17:4 2
3着 ヴィータアレグリア JRA 2:17:5 3/4
4着 ポッドガゼール 川崎 2:17:8 11/2
5着 タイニーダンサー JRA 2:17:8 クビ
第19回 黒船賞[指定交流]JpnIII4歳以上
1着 ブラゾンドゥリス JRA 1:28:2
2着 キングズガード JRA 1:28:4 3/4
3着 グレイスフルリープ JRA 1:28:7 11/2
4着 ドリームバレンチノ JRA 1:28:9 1
5着 ニシケンモノノフ JRA 1:29:1 1
第62回 ダイオライト記念(指定交流)JpnII4上オープン
1着 クリソライト JRA 2:37:8
2着 ユーロビート 大井 2:39:1 6
3着 ウマノジョー 大井 2:40:1 5
4着 グレナディアーズ JRA 2:40:9 4
5着 クラージュドール 船橋 2:40:9 ハナ
(成績はKEIBA.GO.JPより一部抜粋)
まとめ
さて、これまで今年行われてきた交流重賞の結果を見てきましたが、こういう風に改めてみてみると分かりやすいと思います。
中央の所属馬が本気で向ってきたときにはなかなか地方馬では太刀打ちできません。
また、地方馬といっても、元々は中央のオープンクラスを走っていた馬もいますから、純粋に地方で育ってきた馬が中央勢を相手に戦うのはなかなか厳しいかなと思います。
今年は今のところすべての交流重賞で中央の所属馬が勝利しています。
ちなみに去年の主な交流重賞の結果は地方馬で勝ったのは1頭だけでした。
ローズジュレップ北海道の馬が勝っただけでほかすべてのレースで中央勢が勝利を収めています。
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