JRA(日本中央競馬会)の競馬にはレースごとに「格」がついています。
その格は、新馬から始まり、未勝利、500万下、1000万下、1600万下、オープン、GⅢ、GⅡ、GⅠとなっており、競馬の頂点がGⅠです。
GⅠの「G」はGrade(グレイド)の略でその競争の「質」を表しています。
2019/10/17 追記 2017年よりG1昇格した「大阪杯」「ホープフルステークス」を追加しました
JRAのGⅠには
- 2歳の牡馬牝馬が出走できる「朝日杯フューチュリティステークス」
- 2歳の牝馬が出走できる「阪神ジュベナイルフィリーズ」
- 3歳馬だけが出走できる「皐月賞、日本ダービー、菊花賞、NHKマイルカップ」
- 3歳牝馬だけが出走できる「桜花賞、オークス、秋華賞」
- 4歳牝馬だけが出走できる「ヴィクトリアマイル」
- 3歳以上の牝馬が出走できる「エリザベス女王杯」
- 4歳以上の牡馬牝馬が出走できる「フェブラリーステークス、高松宮記念、大阪杯、天皇賞(春)」
- 3歳以上の牡馬牝馬が出走できる「安田記念、宝塚記念、天皇賞(秋)、ジャパンカップ、有馬記念、スプリンターズステークス、マイルチャンピオンシップ、チャンピオンズカップ」
- その他、障害レースを得意とする馬の「中山グランドジャンプ、中山大障害」
以上の26種類があります。
このGⅠレースの中で「皐月賞、日本ダービー、菊花賞、桜花賞、オークス」は3歳クラシックレースと呼ばれます。
まず3歳牡馬は「皐月賞、日本ダービー、菊花賞」を、3歳牝馬は「桜花賞、オークス、皐月賞、日本ダービー、菊花賞」を目標にします(一般的に牝馬は、牡馬が出走できない桜花賞、オークスを目標にします)。
しかし、馬の特性によっては、他のG1レースに焦点を変え、特性のあったG1レースの奪取を狙います。
また上記の5競争に加えて、天皇賞(春)、天皇賞(秋)、有馬記念を合わせた8つのレースを八大競争と呼びます。
日本の最高賞金レースはジャパンカップです。1着賞金は3億円で、賞金総額は5億7000万円となっています。
競馬ファンに語り継がれる伝説のG1レース
GⅠレースはGⅡ以下のレースに比べて賞金が高いので、強い競走馬が集まります。
そこで繰り広げられるレースはとても白熱し、感動を呼ぶレースになることが多くなります。
1997年の有馬記念
競馬ファンに思い出のGⅠレースと言えば?と聞くと、自分のお気に入りのGⅠレースを熱く語るファンが多々見受けられます。
その熱く語るレースとして、トウショウボーイ、テンポイント、グリーングラスの3強が激突した、1977年の有馬記念をあげるオールドファンが多いでしょう。
歴史的一戦として語り継がれていますが、それはどのようなレースだったのでしょうか?
そのレースは、ゲートが開いてスタートすると、トウショウボーイとテンポイントの2頭が常に先頭争いを繰り広げ、その後ろでグリーングラスが2頭を見ながら競馬をします。
ずっとデッドヒートが繰り広げられ、中山競馬場の第4コーナーを回っても、トウショウボーイとテンポイントの争いは続きます。
そのまま直線を迎え、グリーングラスも前を行く2頭に追いつこうとしますがなかなか追いつかず、3着になるのが精一杯でした。
そして激戦を制したのはテンポイント、2着はトウショウボーイという手に汗握るレースでした。
その他にも、
引退レースの有馬記念を優勝で飾った1990年のオグリキャップ。
骨折して1年以上の休養後、有馬記念を優勝した1993年のトウカイテイオー。
2㎝差での決着した2008年の天皇賞(秋)ウォッカとダイワスカーレット。
真夏のような暑さの中で日本ダービーをレコード勝ちした2004年、キングカメハメハ、etc。
思い出のレースは人それぞれありますが、挙げたらきりがないくらいです。
二大G1レース 日本ダービー・有馬記念
GⅠレースの中には競馬をやったことがない方でも聞いたことがあると思われるレースがあります。
それは日本ダービーや有馬記念です。
ダービーは世界の各地で開催されている伝統的なレースです。
有馬記念(宝塚記念も含む)はプロ野球のオールスターを参考にした、ファン投票で選ばれた馬たちが戦うレースです。このファン投票で選ばれた馬の中で、応援する馬の馬券(夢馬券)を買うことも競馬を楽しむ上で必要な馬券の買い方ではあります。
しかし馬券で儲けたいという方は冷静になって、夢を追うのではなく現実を追った予想をしたほうが、馬券が当たる確率は増すと思います。
GⅠレースは強い馬が究極に馬体を仕上げてきますので、レースが白熱し興奮と感動を呼ぶレースが多く見受けられます。そのようなレースに巡り合えると、感動で馬券の負けも吹っ飛んでしまうくらいです。
GⅠに限りませんが、実際に競馬を観戦して、思い出のレース、感動のレースを体験して、お気に入りのレースに巡り合えれば、充実した競馬ライフを満喫することができるでしょう。
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