今回は現在、地方競馬場で開催されているG1(Jpn1)の日程や各レースの印象的な勝馬をご紹介します。
なお、実施日は2017年の日付となっています。
川崎記念 2月1日 川崎競馬場 ダート2100メートル
2017年 勝馬 オールブラッシュ(JRA)
2月に東京競馬場で行われるフェブラリーステークスと並んで3月のドバイワールドカップの前哨戦として選ばれることの多いレースです。
ホッコータルマエは2014年から2016年まで川崎記念3連覇をはじめとしてGI(JpnI)10勝を日本競馬史上はじめて成し遂げた名馬中の名馬です。
他のレースで取り上げることもできるホッコータルマエですが、川崎記念から果敢に3年連続でドバイワールドカップに挑戦したことを称え川崎記念で紹介しました。(2014年は両レースの間にフェブラリーステークスを挟みます)
ドバイワールドカップでは残念ながら好成績を残すことはできませんでしたが、勝負根性があり、国内ではとにかく強く、ホッコータルマエを軸の馬券を購入しても安心して見ていることができました。
かしわ記念 5月5日 船橋競馬場 ダート1600メートル
2017年 勝馬 コパノリッキー(JRA)
通常ゴールデンウィーク中に開催され、中央地方交流競走がスタートした当時はG3の格付けでしたが、好メンバー高レベルのレースが繰り広げられることからG2の時期を経て2005年からG1となったレースです。
中央競馬でいえば今年G1に昇格した大阪杯のようなレースと言えばイメージがつかみやすいかもしれません。
コパノリッキーはドクターコパこと小林 祥晃氏がオーナー(冠名はコパ)の代表馬の一頭ともいえる存在です。
かしわ記念は2014年2016年2017年と3回優勝し強さを見せていますが、初G1制覇となった2014年フェブラリーステークスでは最低人気の16番人気で優勝する離れ業を見せてくれています。
帝王賞 6月28日 大井競馬場 ダート2000メートル
2017年 勝馬 ケイティブレイブ(JRA)
古馬ダート中距離馬の有力馬が数多く集まって毎年好レースが繰り広げられる上半期の総決算ともいえるレースです。
ファン投票はありませんが、JRAでいう宝塚記念のようなレースと言えばイメージできることと思います。
アブクマポーロは1998年の勝馬です。
船橋所属の地方馬で強い中央馬に果敢に立ち向かい、1998年には現在南関東でG1に認定されている川崎記念・かしわ記念(当時はG3)・帝王賞・東京大賞典を同一年ですべて優勝するという現在でも破られていない記録を作りました。
ジャパンダートダービー 7月12日 大井競馬場 ダート2000メートル
2017年 勝馬 ヒガシウィルウィン(船橋)
3歳の芝のチャンピオンを決める戦いが東京競馬場での日本ダービーならば、ダートのチャンピオンを決めるレースがこのジャパンダートダービーというレースです。
2015年のジャパンダートダービーの勝馬ノンコノユメは名前から牝馬と勘違いされがちでしたが、牡馬として出走し優勝しています。(後に、去勢手術を受けて現在はセン馬として現役を続けています)
マイルチャンピオンシップ南部杯 10月9日 盛岡競馬場 ダート1600メートル
2016年 勝馬 コパノリッキー(JRA)
秋のダートG1の開幕戦でJBC各競争の前哨戦的意味合いもあります。
11月に京都競馬場で開催される芝のマイルチャンピオンシップとレース名が似ていることから「南部杯」と略して紹介されることの多いレースです。
エスポワールシチーは2009年・2012年・2013年の南部杯の勝馬で、かしわ記念も3度優勝するなどホッコータルマエに続くGI(JpnI)9勝の記録を持つ逃げ馬です。
エスポワールシチーの逃げる姿は見ていて惚れ惚れするものがありました。
JBCクラシック 11月3日 大井競馬場 ダート2000メートル
2016年 勝馬 アウォーディー(JRA)
JBCはアメリカのブリーダーズカップにならい、同一日に複数のG1レースを行う目的ではじまったレースで、JBC各レースの開催競馬場は毎年持ち回りになっています。
昨年2016年は川崎競馬場、今年2017年は大井競馬場、来年2018年ははじめてJRA・京都競馬場で開催されることが決まっています。
アウォーディーは昨年の勝馬ですが、騎乗していた武豊騎手が勝利騎手インタビューで「次は(チャンピオンズカップが行なわれる)中京で会おうディー」と話していたことが印象に残っています。
JBCスプリント 11月3日 大井競馬場 ダート1200メートル
2016年 勝馬 ダノンレジェンド(JRA)
JBCクラシックと同じく第1回JBCから開催されていて、国内で唯一のダート短距離G1
レースで、中央競馬でいえばスプリンターズステークスに当たるレースです。
圧倒的に中央勢が強いこのレースで、ただ一頭地方競馬所属馬で優勝したのが2007年のフジノウェーブ(大井)でした。
重賞初制覇がJBCスプリントというのもインパクトがありましたし、直線で差し切った勝ち方も印象に残るものがありました。
フジノウェーブはその後11歳まで現役を続け、11歳でも重賞制覇する偉業を成し遂げた大井競馬史上記憶にも記録にも残る名馬の一頭となりました。
JBCレディスクラシック 11月3日 大井競馬場 ダート1800メートル
2016年 勝馬 ホワイトフーガ(JRA)
中央競馬でいえばエリザベス女王杯にあたるレースでJBCの他の2競争から遅れること10年、2011年より国内唯一の牝馬限定ダートG1として誕生したのが本競争です。
昨年・一昨年の勝馬ですでに重賞7勝しているホワイトフーガが、いまだにレディスクラシックで成し遂げた馬がいない3連覇を目指して今年も出走してくると思われます。
前哨戦とも言える10月5日に大井競馬場で開催されたレディスプレリュードでは1着馬のクイーンマンボから8馬身も離された2着となってしまいましたが、本番での巻き返しに期待したいところです。
全日本2歳優駿 12月13日 川崎競馬場 ダート1600メートル
2016年 勝馬 リエノテソーロ(JRA)
中央競馬では芝の2歳限定G1として阪神ジュベナイルフィリーズ、朝日杯フューチュリティステークス、そして今年G1昇格したホープフルステークスと3レースありますが、2歳限定ダートでは唯一のG1レースです。
ダートでの各馬の能力比較が難しい2歳戦ということもあり、馬券は比較的荒れやすい傾向にあります。
昨年の勝馬、リエノテソーロは新馬戦からダート戦4連勝でG1馬となりましたが、その後はNHKマイルカップなど芝のG1レースに挑戦したりダートに戻って凡走したりと昨年本レースを勝った時の勢いは見られなくなってしまい復活が待たれます。
東京大賞典 12月29日 大井競馬場 ダート2000メートル
2016年 勝馬 アポロケンタッキー(JRA)
年末に開催される1年の総決算、中央競馬でいえば有馬記念と同じようなレースが東京大賞典で今回ご紹介するレースの中では唯一の国際競争でもあります。
距離が以前は3000メートルなどで開催されていたステイヤー向きのレースであった時期もありますが、現在は2000メートルで比較的どの馬でも出走しやすい距離ということもあり、有力馬が多数出走し、毎年好レースが繰り広げられています。
1997年の勝馬トーヨーシアトルは当時の施行距離2800メートルで最後に勝った馬です。
G1勝ちはこのレースのみですが、ダート界にしてはステイヤーで東海菊花賞(G2・名古屋競馬場・2500メートル)などの長距離レースも制しているのが特徴的で印象に残っています。
まとめ
秋のG1シーズンがはじまりましたが、現在は中央競馬でG1レースが開かれない週にマイルチャンピオンシップ南部杯やJBC各レースが開かれるなど、毎週のように中央・地方のいずれかでG1レースが開催されるようになりました。
馬券的には中央勢中心に検討すれば的中することも地方競馬場でのG1レースが多いですが、地方勢の中から穴馬を探す楽しみもあります。
12月には中京競馬場でチャンピオンズカップが開かれますが、そこに向けてもこれからの中央地方交流競走からは目が離せません。
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