今回は地方競馬で穴馬を見つける方法について予想の項目別にまとめてみました。
地方競馬特有というより中央競馬でも当てはまる内容がほとんどですが、つい忘れがちになってしまうので参考にしてみてください。
1. 競馬場
どこの競馬場、どのレースにおいても穴馬は存在しうる可能性がありますが、やはり穴馬の存在しうる可能性は地方競馬場の中では南関東4場(浦和・船橋・大井・川崎)が圧倒的に高いです。
南関東4場以外では出走頭数が少なかったり、出走メンバーがいつも同じで実力差が見えすぎていたり、リーディング上位の騎手に偏重する傾向が強く見られたりとどうしても穴馬出現の可能性が低くなってしまっています。
2. パドック・本馬場入場
競馬新聞などで人気や予想印を確認した上で、パドックを見てしまうと通常はどうしても人気という先入観が頭の中に入ってしまい純粋にパドックを見た時の評価と歪んでしまいます。
パドックで穴馬を見つける際は事前のデータ不要で、雰囲気のいい馬、オーラのある馬を見つけてから競馬新聞などで人気やオッズを最終確認する方法を取ってみてください。
本馬場入場でも同様です。
3. 初距離・初競馬場
これまで2000メートル中心に出走していた馬が1200メートル戦に挑戦する、あるいはこれまで他地区にいたけれども移籍して今回が初めての競馬場であるという馬は人気がないことも多いです。
血統などからいかにも距離があいそう、ホッカイドウ競馬から南関東に移籍した2歳馬など一定の条件の馬は穴馬として十分指名する価値があります。
4. 近走着順
前走から3走前くらいまでが大敗続きだった場合に、着順だけで人気が下がっていきますが、敗因分析がレースを実際に見てわかっていたり、競馬新聞から読み取れるということであれば穴馬になりうる可能性が高いです。
南関東4場では大井競馬場のみ右回りで他の3場は左回りですので、右回り左回りも着順に影響している可能性があります。
5. オッズ
オッズという数字情報による先入観が穴馬発見を妨げる場合があります。
オッズで単勝万馬券だとデータとしてはまず馬券に絡むことはないので敬遠してしまいがちですが、何かしら検討に値する部分が見つかれば穴馬として指名することは可能です。
6. 馬場状態・展開
道悪巧者という言葉通り、良馬場では走らないがどろんこの不良馬場だと走る馬がいます。
また、逃げ馬ばかりが出走、前が速くなりすぎてゴール前で止まってしまい後ろにいた人気薄の差し馬が差してしまったり、差し馬ばかりが人気の時に人気薄の逃げ馬がまんまと逃げきってしまうということが往々にして発生します。
このように馬場状態や展開に応じて通常では馬券に絡まなくても今回は絡みそうという馬を穴馬として指名することになります。
まとめ
穴馬を見つけるためには独自の着眼点を複数持つことが必要ですが、もう一つ、人気馬を切れるかどうかという着眼点を持つことも必要です。
人気馬が切れれば自然と穴馬が馬券に絡む確率が高くなるからです。
穴馬を見つけることができても人気馬が3頭いれば馬券圏内3頭の中に入り込む余地がなかなかありません。(ボックス馬券で勝負する方法はあります)
人気馬を切れるかどうかについても実は上記の各項目を活用すれば比較的容易に行うことができます。
長所ばかり、あるいは短所があったとしてもそれを補って余りある長所を持っているから人気になっていると考えられるので、それらが皆が思っているほどの長所でないと判断できたり致命的な短所と思えるところを発見できれば、あっさり切ることも可能です。
穴馬を見つけ出したり、人気馬を切ったりするための要因を考えれば考えるほど、そして考えた結果通りに馬券が的中すること、それが競馬予想の醍醐味と言えます。
競馬新聞通りに購入するというスタイルも否定はしませんし、考え方の参考になることも多いですが、自分の頭で考え予想し的中する楽しさを是非味わってみてください。