日本の競馬といえば多くの人は中央競馬の事を指すと思いますが、国内で行われている競馬には中央競馬以外にも各地域で開催されている地方競馬があります。
インターネット環境の普及も大きな要因になりますが、地方競馬でもインターネット経由で馬券を購入できる環境が整ったことにより、南関東競馬をはじめ多くの地方競馬で売り上げが増加傾向にあります。
地方競馬の中でも開催場所や規模の大きさで知名度もある大井競馬の開催日や馬券の購入方法、馬券の種類についてまとめました。
大井競馬とは?開催日や中央競馬との関係
大井競馬は、地方競馬の中でも南関東競馬に分類されていて、川崎競馬、船橋競馬、浦和競馬と共に南関東競馬に所属していますが、大井競馬は4会場の中でも中心的な存在として開催されています。
南関東競馬では浦和競馬を除く3会場でナイター設備が整っている事から、レースは平日の夕型から夜にかけて行われており、会社帰りに競馬場に行く人もいますし自宅から馬券を購入も可能になっているので、多くの競馬ファンから支持されています。
中でも大井競馬が開催される大井競馬場は、東京都品川区にあるだけに多くの来場者が期待できる立地条件になっているので、他の競馬場と比べても来場客が多くなります。
大井競馬の開催日は、南関東競馬の他の3会場と交代制のような形で開催をしていますが、年間268日開催している中で各競馬場の開催日数は以下のようになっています。
基本的に開催は、中央競馬と重ならない月曜日~金曜日が多くなっていますが、稀に土日開催や1会場ではなく2会場で開催されている日もあります。
2017年4月~2018年3月 全268日開催(同日開催含む)
・大井競馬 98日開催
・川崎競馬 64日開催
・船橋競馬 57日開催
・浦和競馬 49日開催
開催日数を見てわかる通り、南関東競馬は年間の75%で開催していますが、その中でも大井競馬は特に多く開催されている傾向があります。
中央競馬と日程があまり重ならないように番組を組んでいますが、定期的に中央競馬と地方競馬の交流戦という形でレースが組まれますし、中央競馬にダートの重賞が少ないことから、中央からの参戦馬も多くなっている傾向があります。
大井競馬の馬券を購入する3つの方法
大井競馬の馬券を購入する方法には、以下の方法があります。
1. 競馬場で馬券を購入する
大井競馬の馬券を購入する最も基本的な方法は、競馬場で馬券を購入する方法になります。
競馬場は、大井競馬場はもちろんですが、同じ系列の南関東競馬場である川崎競馬場をはじめ船橋競馬場と浦和競馬場で馬券を購入することができます。
基本的な感覚は、中央競馬の東京開催の時でも中山競馬場や京都競馬場でも馬券が購入できるのと同じような感覚になります。
2. 場外馬券場で馬券を購入する。
場外馬券場も中央競馬のウィンズと同じように、各地域に場外馬券場があります。
東京エリアには、offt後楽園をはじめ、offt汐留とofft京王閣の3か所あり、その他には関東エリアに2か所 、東北信越エリアに7か所、中国エリアに益田場外発売所があります。
3. インターネット経由で馬券を購入する
おそらく大井競馬の馬券が売れるようになった原因の最も大きなポイントがこのネット経由での馬券購入になると考えられます。
ネット経由で馬券を買うには特定のサイトに登録をしてから馬券を購入することになりますが、どこのサイトにしても口座を用意する必要がありますので、お手持ちの金融機関が指定の口座に該当をしているか事前に確認をする必要があります。
インターネット投票で勝馬投票券を購入するには、IPAT、SPAT4、オッズパーク、楽天競馬の4つのサイトの中から選択をするのが、一般的な購入方法だといえます。
JRAと同じ投票形式で行うにはIPATがあり、中央競馬と地方競馬の馬券が購入できますが、中央競馬の開催日と金曜日以外ということですから、金曜日の地方競馬は購入ができないことになります。
SPAT4は南関東競馬が運営しているので、安心なサイトではありますが、南関東競馬に特化しているサイトなので、大井競馬は問題ありませんが、南関東以外の競馬場の馬券を購入するのにはあまり向いているとはいえません。
オッズパークは、地方競馬だけでなくオートレースや競輪の車券も購入したい人にはおすすめの大規模なサイトになります。残念なのは、南関東競馬には対応をしていないので、一部重賞を購入できる契約内容もあるようですが、大井競馬を日頃から楽しみたいという人にはあまりおすすめはできません。
楽天競馬は、全国の地方競馬の馬券が購入できますし、馬券購入額の何%かは楽天ポイントとして還元される仕組みになっていますので、日頃から楽天市場で買い物をすることが多い競馬ファンにはおすすめのサイトになります。
使い勝手は個々の好みにもよりますが、大井競馬にこだわるというのであれば、IPATやオッズパークよりも他のサイトを利用した方が無難だと思いますし、中央競馬の馬券があくまでも基本というのであれば、IPATでも特に問題はないといえます。
大井競馬の馬券の種類(9種類)
大井競馬で発売をされている馬券の種類についてですが、正式名称はJRAと同じく勝馬投票券と呼ばれるもので馬券の種類は全部で9種類になっています。
単勝
1着馬を的中させる勝馬投票券です。
競馬の基本馬券とも言える馬券で、馬番を指定して購入します。
複勝
選択した1頭が1着~3着になれば的中する勝馬投票券で、的中率は最も高くなりますが、配当は他の馬券種に比べると低くなる傾向があります。
出走頭数が7頭以下になった場合は1着~2着にならないと的中にはならないので、注意が必要です。
枠複(枠番号連勝複式)
JRAでいう枠連と同じタイプの馬券種で、1着と2着に入る馬を枠番で順不同で的中させる勝馬投票券で、出走頭数が9頭以上の時に発売されることになっています。
普通馬複(普通馬番号連勝複式)
JRAの馬連と同様で、1着と2着に入る馬を馬番で順不同で的中させる勝馬投票券です。
枠単(枠番号連勝単式)
1着馬と2着馬の枠番を順番通りに的中させる勝馬投票券で、順位が入れ替わってしまうとはずれになります。
出走頭数が9頭以上で発売される勝馬投票券です。
馬単(馬番号連勝単式)
1着馬と2着馬の馬番を順番通りに的中させる勝馬投票券で、順番が入れ替わるとはずれになるので、注意が必要になります。
ワイド(拡大馬番号複式)
馬番で選んだ2頭が順位不同で、2頭とも1着~3着の中に入ると的中する勝馬投票券で、組み合わせ的には、1着2着、1着3着、2着3着の3通りになりますが、同着の場合はこの限りではありません。
三連複(馬番号三連勝複式)
馬番で選んだ馬が、1着~3着に順不同で入着すると的中する勝馬投票券です。
三連単(馬番号三連勝単式)
馬番で選んだ馬が、1着~3着に順番通りに入着をすると的中となる勝馬投票券で、順位が入れ替わってしまうとはずれになりますので、注意が必要になります。
この他にインターネット独自の勝馬投票券もあります。
SPAT4LOTO トリプル馬単(SPAT4のみ)
指定された3つのレースの馬単を全て的中される勝馬投票券で、SPAT4オリジナルになっていますので、他のサイトや競馬場などでは販売されていません。
オッズパークLOTO
オッズパーク独自の企画です。
大井競馬(南関東競馬)の運営しているサイトではないので、説明は省略させて頂きますが、高配当が望める企画になっています。
まとめ
大井競馬に関わらず、南関東競馬も以前は前半のレースなどはさほどの投票数でなくてもオッズが簡単に変動してしまうような時期もありました。
しかし現在のようにネット投票が充実してくるにつれて、少なくともよほどの購入額をする人でなければあまりオッズの影響はなくなりました。
大井競馬と共に南関東競馬も参加するようになると、ほぼ1週間連日で競馬を楽しめる計算になりますので、競馬ファンにはたまらない環境だといえます。
こちらの記事もおすすめ
>> 大井競馬場のレース傾向と特徴は?初心者でも使える攻略法
>> 地方競馬で荒れる競馬場ランキングトップ6、荒れやすい重賞レース3つ