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大井競馬のクラス分け、編成システムについて解説

出走馬を見る際にクラス分けが存在しているのはご存じでしょうか。

 

中央競馬では1勝クラス2勝クラス、地方競馬ではC1(八)(九)というように表記されているのがクラスです。

 

これは、競馬の予想を毎週行っている人には周知の事実でしょう。

 

本来、競走馬はレースで上位入選することで賞金を加算します。その賞金が増せば増すほどレースクラスも昇格していくのです。レースで勝った馬は必然的に昇給させることにより、実力が似た馬同士で戦うようにできています。

 

勝った馬は強い馬同士で戦わせ、能力の低い馬は低い馬同士でレースを開催することにより、予想を難解にさせています。また、勝ち切れない馬がレースで勝てるように工夫が施されているのです。

 

そのクラス分けは中央競馬と地方競馬によって見方が変わります。

 

中央競馬の場合はパターンがひとつしかなく

 

未勝利

1勝クラス

2勝クラス

3勝クラス

オープン

 

このようにシンプルに表示されています。

 

中央競馬は一目みただけで簡単にクラス分けについて表記されているため中央競馬しか触れられていない人は無意識のうちにクラスについて理解されていることでしょう。

 

しかし、地方競馬の場合は中央競馬と表記が全く異なっています。

 

C1三やA2といったようにレース毎にアルファベットと数字と漢数字が混在していて競馬を始めたばかりの初心者はもちろんのこと、中央競馬しか携わっていない人にとってもいまいち把握していない人が多いのです。

 

しかしながらクラスを理解してしまえばより地方競馬の予想が楽しくなるのも事実です。

 

今回は地方競馬の中でも最も人気のある大井競馬場のクラス分けがどのようなものであるのかをご紹介します。

 

大井競馬場のクラス表記の見方

実際のレースプログラムを見ながらクラス表記の見方について説明します。

 

次に紹介するのは2020年3月15日の大井競馬場のレースプログラムです。

 

1R 3歳30万円

2R 3歳30万円

3R 3歳90万円

4R 3歳90万円

5R C3(十一)(十二)

6R C3(十一)(十二)

7R C2(十一)(十二)(十三)

8R C2(十一)(十二)(十三)

9R C2(十一)(十二)(十三)

10R ポイント10倍!大井のSPAT4賞C1(八)(九)

11R ブリリアントカップトライアル A2

12R 春の楽天競馬賞C1(八)(九)

 

中央競馬しか触れていない人にとっては何がなんだかさっぱり分からないと思いますがレース毎に3つに分けて解説していきます。

 

〇歳〇万円

3月15日のレースの1R~4Rのレース名はこのように表記されています。

 

〇歳というところに馬齢が入り、〇万円というところがその馬の獲得賞金額です。

 

年齢が合致していて〇万円以下の馬がこのレースに出走できるということです。

 

地方競馬のクラス分けでも比較的認識しやすいです。なぜなら中央競馬において2018年まで導入されていた3歳500万円以下のレースと意味は全く同じだからです。

 

〇歳の部分に当たる馬はほとんどが2歳か3歳馬であるため中央競馬でいう未勝利戦のようなものと認識していただければいいかと思います。

 

アルファベット+数字(漢数字)(漢数字)

3月15日の5レースから9レースはこのように表記されています。

 

この表記が地方競馬のクラス分けを難しくさせる要因となっていますが一度理解すると簡単にクラスがどういうものか分かることでしょう。

 

5レースのC3(十一)(十二)を例に詳しく説明します。

 

まずC3というところは馬のクラスに相当します。

 

大井競馬場では

 

A1>A2>B1>B2>B3>C1>C2>C3

 

というように9つのランクで格付けされています。

 

Aクラスは中央でいうオープン馬に該当し、中央競馬との交流G1で出走する地方馬の多くはAクラスに所属しています。

 

それに対してCクラスの馬は賞金を加算したての馬、もしくはなかなかレースで賞金を得られない馬が揃うためビッグレースで通用するような馬はほとんどいません

 

中央競馬でも前半は1勝クラスや2勝クラスが導入されていて賞金を加算しなくてはならない馬を中心としたレースが組み込まれています。そして後半はメインレースとなる11レースを中心にオープンクラスの馬が揃います。

 

地方競馬も同じでレースの前半はCクラスの馬が揃い、11レースにAクラスの馬が出走するようにレースが組まれています。

 

次に(十一)(十二)の漢数字の意味について説明します。

 

この漢数字はそのクラスのを表しています。

 

同じクラスの馬は何十頭も何百頭も存在します。それらの馬を地方競馬の運営はグループ化、つまり組み分けするのです。

 

ちなみに漢数字の大小にも意味があります。

 

漢数字が小さい馬はほんの少しの賞金で昇級が見込まれる可能性のある馬で、逆に漢数字が大きい馬は昇級するにはまだまだ賞金を加算しないといけない馬が揃うのです。

 

レース名+クラス

3月15日の10レースから12レースがこれに該当します。

 

レース名については特に深い意味はありません。

 

レース名のあとにあるクラスがレースの格を表しています。

 

クラスに関しては先ほど紹介したものと同じように読み取ってください。

 

10レースから12レースの中で最も有力馬が集まるのは11レースのブリリアントカップトライアルということになります。

 

総称してまとめると大井競馬場のクラス分けは

 

アルファベット+数字+漢数字

 

で表されており

 

Aクラス>Bクラス>Cクラス

1>2>3>4...

一>二>三>四...

 

というように馬の強さが分かれているのです。

 

大井競馬場の昇格システム

クラス分けについてはお伝えしたことがこれが全てとなります。

 

次に大井競馬場における昇級システムについて紹介したいと思います。

 

競走馬はレースで勝って賞金を加算することでクラスを上がることができます。これについては中央競馬も地方競馬も変わりません。

 

しかしながら大井競馬ではレースに勝たなくても昇級できるシステムが導入されているのです。

 

そもそも中央競馬では1着(重賞の場合は2着まで)に入選した馬に賞金が入り、その獲得賞金によって賞金が加算されます。

 

しかし大井競馬の場合は1着から5着までに入選した馬に着内賞金が与えられるのです。

 

例えば、中央競馬で1勝クラス(旧500万下)の馬があるレースで3着に入選した場合、得られる賞金は0円で、次も1勝クラスに挑まないといけません。

 

しかし、昇級するためにあと10万円必要という馬が大井競馬場のレースに出走し、3着に入選したとして10万円以上獲得した場合は昇級することができる

 

同じ3着でも中央競馬と違い大井競馬では賞金を得られるのです

 

このシステムのために一度でもCクラスに上がった馬はレースで勝ち切れらなくても掲示板に入選し続けることでやがてはクラス昇格できるようになっています

 

なお、このシステムは南関東競馬場(大井・川崎・船橋・浦和)すべてに共通しています。

 

まとめ

いかがでしたか。

 

アルファベットや漢数字が混ざっていて一見難しそうに感じますが一度でも理解してしまえば簡単に理解できることかと思います。

 

今回紹介したのは大井競馬場のクラス分けについてのお話でした。

 

最後に、実は地方競馬によってはクラス表記が異なります

 

そのため大井競馬場のクラス分けに慣れて他の地方競馬に触れると表記が違っていて戸惑うこともあるかと思います。

 

クラス編成については地方競馬の公式サイトでも説明されていますので競馬場ごとに表記について知りたいという方は一度アクセスしてみてください。

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