今回は地方競馬場で開催される中央競馬との交流戦の攻略方法や予想方法を解説していきます。
地方競馬の交流戦の概要
現在、中央競馬所属馬が地方競馬場でレースに出走する場合は条件戦の「中央競馬交流」「条件交流競走」もしくは「ダートグレード競走」などに登録し出走することになります。
先に「中央競馬交流」「条件交流競走」についてですが、競馬場ごとに名称が異なっています。
例えば浦和競馬場でいえば中央競馬の未勝利戦にあたるレースが「ツイン○○特別」、500万円以下条件にあたるレースが「マルチ○○特別」として年間複数レースが開催されています。
未勝利戦、500万円以下条件はすべての地方競馬場で開催されていますが、一部の地方競馬場では1000万円以下条件戦も開催されています。
盛岡競馬場の「東京カップけやき賞」や川崎競馬場の「スパーキングナイトチャレンジ」などがその例ですが、その多くは年間1レースです。
「ダートグレード競走」は1997年に体系整備が行われた後、現在では全国の地方競馬場で年間40レース開催されていて、内訳はG1が10レースG2が11レース、G3が19レースです。(中央競馬場での開催分はのぞきます)
交流戦の攻略方法や予想方法
中央競馬の各レースのほうが地方競馬より賞金の高い現状では、高騰した価格で購入した競走馬を中央競馬に入厩させて、元を取ろうと考えるオーナーの考え方はやむを得ない所です。
もちろん、購入価格が安くても優秀な成績を残すオーナー孝行の馬もいれば、その逆もあり得るので、競馬が成立しています。
ただし、予想において上記の考え方はベースに入れておかなければなりません。
すなわち、予想にあたってはまず、中央からの遠征馬の取捨選択、各馬の能力比較、馬券の種類、買い方などの検討を優先的に行います。
これによって、仮に16頭立てのフルゲートだったとしても半分程度・8頭立てのレースとみなして予想することができ、簡単に組み立てができるようになります。
そののち、地方馬の一番手あるいは二番手と中央馬を比較し馬券に地方馬を組み込むかどうかを検討していけば、購入する馬券は決定に至ります。
現状、特に「ダートグレード競走」では中央からの遠征馬が上位を独占することが少なくありません。
馬券巧者のファンの方はそのことに気付いているため、かたい決着となるが故の低配当になることがほとんどです。
よほどの穴馬を見つけない限り、あるいはずっと応援し続けている馬がいない限りは穴予想をすることなく本命寄りでの予想をしたほうが確実に払い戻しを受けられる可能性が高くなるのが、現在の状況と言えます。
まとめ
ダート界では名馬が長く活躍を続けることが多いのも一つの特徴です。
先日のマイルチャンピオンシップ南部杯でG1を10勝するというホッコータルマエに続く偉業を成し遂げたコパノリッキーをはじめとして、たくさんの名馬たちが「ダートグレード競走」で複数の勝利をあげています。
地方競馬場でのダートグレード競走勝利数上位馬(抜粋)
9勝 ホッコータルマエ
8勝 コパノリッキー(現役)
7勝 ヴァーミリアン
エスポワールシチー
ブルーコンコルド
6勝 スマートファルコン
フリオーソ(船橋所属)
すなわち、これらの強い馬が出走してきた場合は、他の中央所属馬よりも更に優先的に馬券の取捨選択を検討する必要があるともいうことができます。
穴馬券党には中々荒れるレースがないのが残念なところではありますが、傾向が比較的はっきりしていることから馬券の点数を少し増やしただけでトリガミ(元が取れない)になってしまいます。
的中率をあげるよりも、購入点数を少なくしてプラス収支にする買い方をする必要がありますので、その意味では難易度は穴馬券を予想するのと同等かそれ以上なのかもしれません。