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後世に血を残せなかった歴史的名馬デルタブルースの現役時代

By Bedside Moon - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=816772

 

デルタブルースの血統

ダンスインザダーク 

サンデーサイレンス

Halo 

Wishing Well 

ダンシングキイ 

Nijinsky 

Key Partner 

ディクシースプラッシュ

Dixieland Band 

Northern Dancer 

Mississippi Mud 

Ocean Jewel 

Alleged 

Lady Offshore 

 父:ダンスインザダーク 北海道千歳市産。菊花賞馬。ダービー2着。

 母:ディクシースプラッシュ アメリカ産。アメリカで17戦6勝。

 

母の父Dixieland Bandの産駒にイギリスの芝20ハロンのGⅠアスコットゴールドカップを連覇したドラムタップスがおり、デルタブルースの父も菊花賞馬です。

 

両者から長距離適性を引継いだため、デルタブルース自身が高い長距離競争能力を示したものと考えられます。

 

 

勝利GⅠレース(騎乗騎手)

 2004年 菊花賞(岩田 康誠)、メルボルンカップ(岩田 康誠)

 

 

菊花賞でステイヤーの血が開花

 過去の名ステイヤーと呼ばれる、菊花賞馬のグリーングラスやメジロマックイーンと同様、3歳の春のクラッシックシーズンにおいては、デルタブルースも全くの無名馬でした。

ダービートライアルの青葉賞に出走しましたが、13着と惨敗しています。

 

夏を境に徐々に力を付けてきて、菊花賞の3週間前の1000万条件(芝2500m)を快勝し、菊花賞へはなんとか滑り込みで出走できたのでした。

 

一介の条件戦勝ち馬でしかなかったデルタブルースは、当然菊花賞本番では人気になることはなく、単勝45.1倍の8番人気という評価でした。

 

レースでは、2周目の第4コーナーで2番手に上がり、そこから早めのスパートをかけるというスタミナ豊富なステイヤーらしい走りを見せ、そのまま先頭でゴールしました。

 

父ダンスインザダークが1996年の菊花馬であり、菊花賞父仔制覇の達成となりました。

ステイヤーとしての能力が開花した瞬間でした。

 

 

歴史的なメルボルンカップ制覇

 日本では、古馬の頂点のレースの一つである天皇賞秋が3200mから2000mに短縮されました。

また、3歳馬の中には、3歳馬の三冠レースの最終関門である菊花賞を距離の長さから敬遠し、2000mの天皇賞秋を目指す馬がいるなど、長距離路線の重みが下がってきています。

 

一方、オーストラリアで開催されるメルボルンカップはメルボルンのフレミントン競馬場の芝3200mで行われ、創設は1861年と、非常に歴史のあるGⅠレースです。

レースの開催日は、メルボルン市を含むビクトリア州はメルボルンカップデーとして祝日となります。

 

ビクトリア州以外でもオーストラリア国民はレース中は仕事を止めてレース中継を見入り、学校でも出馬表を掲げて生徒が予想をするという話がある程、国を挙げて相当な盛り上がりとなります。

 

そのオーストラリアで由緒あるレースに、デルタブルースは2006年に同じ角居厩舎の寮馬ポップロックと挑戦することになりました。

 

 デルタブルースはポップロックと共に、前哨戦としてオーストラリアGⅠであるコーフィールドカップに出走しました。

結果は3着と健闘し、実力的にオーストラリアの競馬に十分に対応できることを示し、本番のメルボルンカップでの好走の期待も膨らむこととなりました。

 

 メルボルンカップ当日、デルタブルースは前哨戦で3着となったにもかかわらず、8番人気と低評価でした。

逆に、オーストラリアのトップジョッキー、ダミアン・オリヴァーが騎乗する寮馬ポップロックの方が人気になっていました。

 

レースでは、デルタブルースは、抜群のスタートを決めて先手をうかがいながら第1コーナーに向かい、道中は2番手に付け、積極的にレースを運びました。

 

第4コーナーを過ぎて早々に先頭に立つと、そのまま後続との差を広げていきました。

 

ゴール前で寮馬ポップロックが差してきましたが、先頭を譲らずゴール。

 

日本馬として初のメルボルンカップ制覇という快挙を果たしたのでした。

レースには、ヨーロッパの長距離最強馬イェーツも参戦しており、イェーツを下したことにより、デルタブルースの勝利は世界中の競馬関係者から高い評価を受けることとなりました。

 

 

順調に走ることができなかった6歳時

 メルボルンカップを制覇したデルタブルースですが、帰国後は引退まで1勝もすることができませんでした。

ただ、6歳時はトラブルが重なり、デルタブルース陣営が考えているようなローテーションが組むことができず、不運続きであったことも確かです。

 

 前年と同様、オーストラリアのコーフィールドカップとメルボルンカップの出走を予定していましたが、馬インフルエンザ騒動によって遠征を断念することになりました。

デルタブルースは日本のスピード競馬に対応するのは難しく、オーストラリアの長距離戦への適性が高かったのであれば、この遠征断念はデルタブルースにとって、非常に残念だったということになります。

 

再度、オーストラリアで好走していれば、デルタブルースのキャリアがまた変わったものになっていた可能性があります。

 

その後は、オールカマーの出走を目指しましたが、フレグモーネ(皮膚病の一種)を発症したために出走は回避となりました。

年末は、香港の国際競争への出走を目指しましたが、馬インフルエンザの影響で検疫期間が1ヶ月かかるため回避することになってしまいました。

 

また、地方南関東のダートの東京大賞典にも出走しました。

出走の理由としては、デルタブルースの関係者が菊花賞馬の実力であれば、レースで十分通用すると判断したのだと思われます。

 

地方ダート重賞の浦和記念に出走登録を行ったぐらいですので、以前から陣営は、デルタブルースをダート戦で使ってみたいと考えていたようです。

ただ、GⅠ馬が有馬記念出走後の中5日の出走という大変な強行軍による出走をしようとしたため、様々な憶測が飛び交いました。

 

有馬記念に出走したデルタブルースは、道中中団に位置するも最後の直線では伸びず12着の惨敗でした。

東京大賞典当日は、デルタブルースの菊花賞とメルボルンカップの実績からか、有馬記念の惨敗にも関わらず、単勝16.2倍ではありながら5番人気に支持されました。

 

レースでは、有馬記念出走の疲れ、初のダート戦、2000mというデルタブルースにとっては短い距離などの様々な理由が考えられますが、スタートして馬群後方に位置したままで直線に入ってもデルタブルースが持っている追い上げる脚は見られず、結局は有馬記念と同じ着順の12着という結果に終わりました。

 

種牡馬にはなれなかったデルタブルース

 菊花賞馬であり、メルボルンカップにも勝った歴史的な名馬と言っても良いデルタブルースですが、長距離に偏った実績が血統によるものと考えられ、スピード重視の現在の日本競馬界において種牡馬になることはできませんでした。

 

名馬の血が残っていかないというのは、競馬ファンとしては大変残念です。

 

また、このようなステイヤーの血統は牝系で残すことによって、底力の源になるはずなのにもったいない話です。

 

今更の話にはなりますが、メルボルンカップを勝ったオーストラリアで種牡馬になる選択はなかったのでしょうか。

種牡馬になれなかったことがいろいろと悔やまれます。

 

 元々デルタブルースは、サンデーサラブレッドクラブの共同馬主所有の馬で、一口60万円で40口募集されました。

一方、生涯獲得賞金が6億7,748万円だったことを踏まえると、元は取れたという考え方はできるのですが。。。

 

 現在は、去勢されてノーザンホースパークで馬術用馬として運用されています。

現在15歳で、馬術界ではまだまだ現役で走ることができる年齢ということで、今後の活躍が期待されているようです。

 

競馬界での活躍を知っている立場として、陰ながら応援したいと思います。

 

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