サクセスブロッケン 東京競馬場
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サクセスブロッケンの血統
Kris S. |
Roberto |
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Sharp Queen |
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Tee Kay |
Gold Meridian |
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Tri Argo |
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サクセスビューティ |
Halo |
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Wishing Well |
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アワーミスレッグス |
Deputy Minister |
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Colonial Waters |
父:シンボリクリスエス アメリカ産。天皇賞秋(2回)、有馬記念(2回)を制す。
母:サクセスビューティ 北海道新冠町産。フィリーズレビュー勝ち。
父と母ともに芝で良績を残しましたが、血統構成としてはアメリカ的な内容であり、サクセスブロッケンの潜在的なダート適性の高さがうかがえるものとなっています。
また、父と母の実績から、当然芝をこなしても不思議ではないと考えられる血統構成となっています。
勝利GⅠ級レース(騎乗騎手)
2008年 ジャパンダートダービー(横山 典弘)、2009年 フェブラリーステークス(内田
博幸)、2009年 東京大賞典(内田 博幸)。
イメージで損をしている馬
サクセスブロッケンといえば、生まれつき前脚が外向きということや、結果的にコース適正がなかったにも関わらずダービーにわざわざ追加登録料を払ってまで出走し、3番人気になりながらも最下位の18着に負けてしまったことなど、一部マイナスイメージがある馬です。
ただ、前脚の件は、現にGⅠ勝ちがあるわけなので馬券的には気にする必要はなかったことと考えることができます。
ダービーの件も、極端なことを言えば勝手に人気馬に祭り上げらましたが、東京芝2400mコースがサクセスブロッケンにとって不向きであったことが、ダービーに出走したことで明らかになったということです。
いずれもダート戦線で活躍した本馬への評価が下がるものではないと思います。
しかしこのようなイメージが、種牡馬になれなかったことと少しだけ関係あったのではないかと考えてしまいます。
サクセスブロッケン自身、いろいろとイメージで損をしてきたのではないかと思ってしまいます。
芝未経験からダービーへの出走が発端となったサクセスブロッケン事件とは
デビューから4戦4勝、2着に付けた差は、デビュー戦は3.1秒、2戦目は3馬身1/2、3戦目は4馬身、4戦目は5馬身と、決定的な差をつけての圧勝でした。
ここでサクセスブロッケン陣営は、ダービー出走への決断をします。
サクセスブロッケンの父はシンボリクリスエスで、有馬記念や天皇賞秋に勝ち、ダービーでも2着に入った名馬です。
陣営のダービー挑戦の気持ちは当然だったかもしれません。
サクセスブロッケンはクラシック登録がなかったため、追加登録料を200万円支払って出走することとなりました。
当日は、芝コース未経験ながら過去4戦の実績から、単勝8.3倍の3番人気に支持されました。
レースでは、しっかりとスタートを決め、第1コーナーを3番手で回り、きっちりダービーポジションを取ることができました。
道中も、馬群前々に位置し、騎乗の横山典弘騎手も手ごたえ良く乗っているように見え、そのまま第4コーナーを回ってきました。
そして最後の直線、内側からじわじわと伸びてきてそのまま先頭に立つかと見えましたが、ゴール前400mあたりから伸び脚が徐々に衰えて他の馬に交わされ、結局は最下位の18着の入線となりました。
レースを見ている限り、芝はこなしていますが、結果的に2400mという距離がサクセスブロッケンにとっては長かったのではないかと思います。
この一戦で芝に適正なしと判断するのはなかなか難しいです。
距離の長さが凡走の原因であれば、芝のマイル戦を走らせてみると好走の可能性があったと思います。
サクセスブロッケンが最下位に沈んだ日本ダービーで、2ちゃんねる競馬板にサクセスブロッケンを応援しながら走りを実況するスレが立ちました。
終始ハイテンションで、主はどれだけサクセスブロッケンの馬券を買っていたのか、応援していただけなのかと、大変な話題となりました。
いわゆる「サクセスブロッケン事件」です。
この頃から、サクセスブロッケンに対する独特のイメージやキャラクターが競馬ファンの中に形作られてきたのかもしれません。
しっかり結果を残したフェブラリーステークス
フェブラリーステークスには2回出走しています。
1回目は4歳時、2回目は5歳時で、競走馬としての結果をしっかりと残しています。
1回目は、東京大賞典と川崎記念で3着となった後の出走でした。
確かに3着というのは「連を外した」と言ってしまえば微妙な結果ですが、調子としては決して悪くはなかったはずです。
ただ、出走予定メンバーが、8個目のGⅠタイトルを狙うカネヒキリ、前年のフェブラリーステークスの覇者ヴァーミリアンを筆頭に相当骨っぽい面々でした。
そのため、微妙な3着が連続していたサクセスブロッケンの人気は、単勝20.6倍の6番人気と、豪華メンバーの陰に隠れるような感じになっていました。
「馬券が回らない」という状況です。
レースでは、サクセスブロッケンはスタートを決め、道中は2、3番手をキープ。
最後の直線で逃げるエスポワールシチーをやっとのことで交わし、追いすがるカネヒキリとカジノドライブとの叩き合いを制し、ゴールではクビ差先着したのでした。
2回目は、東京大賞典を勝った後の出走です。
人気は、エスポワールシチーが単勝1.7倍と抜けた1番人気で、サクセスブロッケンは単勝6.4倍の2番人気に甘んじていました。
レースでは、サクセスブロッケンは前年と同様、道中は先団につけ、4コーナーを回り直線に入ったところでエスポワールシチーを交わしに行きましたが、前回のフェブラリーステークスの時とは違い、この時は交わすことができませんでした。
昨年より実力をアップさせたエスポワールシチーが直線半ばでしっかりと伸びてそのままゴールし、圧倒的な1番人気応えたレースとなりました。
結局、サクセスブロッケンは、テスタマッタに差されてしまい3着でした。
2番人気での3着ですので、大きくファンの期待を裏切ることなく結果を残すことができたと考えても良いと思います。
中央のGⅠ以外にも、地方GⅠのジャパンダートダービーと東京大賞典に勝ちましたので、ダート馬としては一流の結果を残したと考えても良いでしょう。
なぜサクセスブロッケンは種牡馬になれなかったのか?誘導馬へのキャリア
名馬シンボリクリスエスを父に持ち、母は重賞勝ち馬という血統で、GⅠ4勝の実績ですので、血統と実績では当然種牡馬になるものだと思われましたが、サクセスブロッケンは種牡馬になりませんでした。
ダートのみしか実績がなく、生まれつき前脚が外向気味ということと、母であるサクセスビューティがサンデーサイレンス産駒で、サンデーサイレンスの血を有する牝馬との種付けがほぼできないため(産駒のサンデーサイレンスの血が濃くなりすぎて、生まれた時に奇形や虚弱体質となる可能性が高くなる)という理由のようです。
競走馬引退後は東京競馬場で誘導馬として、第二のキャリアを歩み始めることとなりました。
Facebookページを開設しているサクセスブロッケン
インターネット上で、サクセスブロッケンのフェイスブックが開設されています。
現在は更新が止まっており、東京競馬場のフェイスブックにサクセスブロッケンがコメントをアップしています。
ダービーの宣伝のための営業活動や、日頃の出来事などに関するコメント、ネコパンチとの掛け合いなど、かなり楽しめる内容となっています。
確かに、このような活動はサクセスブロッケンしかできないような気がします。
種牡馬になっていれば、さすがに無理でしょう。
競走馬時代のマイナスイメージも今となってはコミカルに思えてきます。
なぜ関西弁なのか気になるところではありますが。
いつの日か、ダービーで出走馬を「先頭」で誘導する機会が楽しみです。
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