競馬を見ていると出てくる「ハンデ戦」の意味知ってますか?
なんとなくは分かるけど、具体的にどういったハンデがあるレースなのかよく知らないという方のために、ここでは競馬のハンデ戦の意味、なぜ荒れやすいと言われるのか、ハンデ戦の一覧などを紹介したいと思います。
ハンデ戦とは?
全ての出走馬に1着になるチャンスを与えるため、実績上位の馬と実績下位の馬との間で斤量差をつけるレースの事をハンデ戦といいます。
中央競馬のハンデ戦は、ハンデキャッパーと呼ばれる人たちが、これまでのレースの結果を踏まえて、各出走馬の間にハンデをつけていきます。
ハンデの下限は48kgと定められています。
一方、上限には明確な決まりは存在していませんが、60kg以上のハンデを背負う馬が出走するケースはほとんど見られません。
ハンデが重くなればなるほど、馬への負担も大きくなりますから、これまでに多額の収得賞金を獲得している馬はハンデ戦への出走を自重する傾向が強くなっています。
ハンデ戦にはどんな種類がある?
アメリカやオーストラリアでは最も格付けが高いG1レースでもハンデ戦を行う事があるのですが、日本のG1にはハンデ戦は存在しません。
重賞レースでは、G2・G3競走に限りハンデ戦が行われています。
G2レース
日経新春杯(京都芝2400m)
目黒記念(東京芝2500m)
アルゼンチン共和国杯(東京芝2500m)
以上、3つのレースがハンデ戦として行われます。
G3レース
年始に開催される中山金杯(中山芝2000m)・京都金杯(京都芝1600m)など、年間24のレースがハンデ戦として行われます。
重賞に昇格したばかりで格付けがされていないターコイズステークス(中山芝1800m)もハンデ戦になっています。
G3のハンデ戦のほとんどは古馬混合戦なのですが、7月に開催されるラジオNIKKEI賞(福島芝1800m)は2006年からハンデ戦に変更されていて、日本で唯一の3歳馬限定ハンデ重賞レースとして親しまれています。
その他
オープン特別、1600万下、1000万下のクラスでもハンデ戦が行われます。
出走馬同士の実力に差がないレースがほとんどですから、ハンデ戦になるとハンデが軽い人気薄の馬の台頭がよく見られます。
一方、500万下、新馬、未勝利のクラスではハンデ戦は行われません。
ハンデ戦は何で荒れやすい?特徴は?
なぜハンデ戦が荒れやすいのかというと、上位人気に支持されたハンデが重い馬が人気薄のハンデが軽い馬に負けるケースが頻発しているからです。
競馬では、ハンデ差が1kgあった場合、1馬身差(タイムで換算すると0.2秒差)になる、とされています。
ハンデ差が3kg差の場合は、3馬身(0.6秒)もの差がつきますし、5kg差の場合は5馬身(1.0秒)という大差がつく事になります。
仮に、1番人気に支持された馬のハンデが57kgで、他に51kgや52kgのハンデの馬がいた場合、レース前から51kg・52kgの馬に5馬身のアドバンテージが与えられている、と解釈できますよね。
上位人気でハンデが重い馬が人気通りに走って、順当な決着になるケースもありますが、斤量の差がないレースよりも波乱になる可能性が高い、という特徴があるのがハンデ戦です。
あっと驚くような万馬券をゲットしたい!とお考えの方は、ハンデ戦で思い切った穴狙いを敢行してみるのはいかがでしょうか。
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