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五冠馬とは?なれる条件と歴代五冠馬一覧

日本の競馬界での名誉のひとつに競走馬にとって一度しかチャンスがないクラシック三冠や牝馬の牝馬三冠がありますが、その他にも特定のレース全てに勝った馬を特別に五冠馬という呼び方をすることもあります。

 

ここでは、五冠馬や関連するレースを中心に過去にGIを5勝以上した馬などに触れています。

 

JRAの8大競走

JRA(日本中央競馬会)が定めるレースの中には、1984年にグレード制導入前に格の高い重賞レースとして8大レースを定めていました。

 

3歳時に行われる三冠レースと桜花賞・優駿牝馬(オークス)に加えて、天皇賞春と天皇賞秋、後から加えた有馬記念の8レースを8大競走と呼びますが、近年ではジャパンカップも同格としてあつかわれています。

 

8大競走

・皐月賞 中山競馬場 芝・2000m

・東京優駿(日本ダービー) 東京競馬場 芝・2400m

・菊花賞 京都競馬場 芝・3000m

・桜花賞 阪神競馬場 芝・1600m

・優駿牝馬(オークス) 東京競馬場 芝・2400m

・天皇賞・春 京都競馬場 芝・3200m

・天皇賞・秋 東京競馬場 芝・2000m

・有馬記念 中山競馬場 芝・2500m

 

有馬記念以外は全て戦前からのレースなので、7大レースでしたが、有馬記念を加える事で8大レースになっています。

 

牝馬限定のエリザベス女王杯や秋華賞がないと思う方もいるとは思いますが、現3歳で行われる、皐月賞・東京優駿・菊花賞と桜花賞・優駿牝馬は全てイギリスの3歳クラシックを手本にしているので、5大クラシックと呼ばれたりもしています。

 

イギリスの三冠レースの三冠目のレースは、牝馬牡馬の区別はなく「英セントレジャー」が行われている事から、日本でいえば菊花賞が同じ位置づけになると考えられます。

 

そこに古馬の最高峰として、天皇賞の春と秋を加えて、さらに年末のファン投票で選出される馬の対決という事で有馬記念も加えて8大競走という事になっています。

 

現在ではジャパンカップが同格として評価されていますし、マイル路線の安田記念の評価を高めたいという意向も多いので、徐々に8大競走という言葉を使用しないようになってきました。

 

五冠馬とは?

8大競走の中でも、桜花賞と優駿牝馬は牝馬限定戦なので、これを除くと6レースになります。

 

それでは、なぜ五冠馬という言葉があるのかというと、1981年の春までの天皇賞は現在とは異なり1度勝利をおさめた馬は出走ができなくなっていました。

 

つまり、皐月賞・東京優駿・菊花賞を勝ち、有馬記念と天皇賞の春か秋のどちらかを勝った馬五冠馬と呼んでいました。

 

もちろん、五冠馬という言葉は今もあるので、同じ条件の中で5つのレースを勝った馬は五冠馬として呼ばれるようになっています。

 

2017年度11月現在で五冠馬と呼ばれる資格がある馬の一覧を以下に掲載しています。

 

シンザン

シンボリルドルフ

ディープインパクト

 

シンザンは、日本ではじめて五冠馬となった競走馬ですが、シンボリルドルフは天皇賞・秋で2着に敗れていることからシンザンと同じ五冠馬なのですが、その後に格が同等と言われる、ジャパンカップと有馬記念を2回勝ったので、七冠馬と呼ばれるようになりました。

 

ディープインパクトもシンザン同様の五冠に加えて、宝塚記念とジャパンカップを制しているので、七冠馬と呼ばれています。

 

ちなみに天皇賞が勝ち抜けではなくなってから、皐月賞・東京優駿・菊花賞・有馬記念・天皇賞春・天皇賞秋の全てのレースで勝利をおさめた馬はまだ存在しません。

 

 

過去に国内GIを5勝以上した馬

国内でクラシック三冠を取った、純粋な五冠馬になれるチャンスがあった馬と過去の国内GIで5勝以上の馬を以下に掲載していますが、どの馬も名馬というのにふさわしい馬です。

 

クラシック三冠を取った馬(皐月賞・東京優駿・菊花賞)

 

・セントライト

 戦前のため除外

 

・シンザン

 皐月賞・東京優駿・菊花賞・天皇賞秋・有馬記念・(宝塚記念)

 

ミスターシービー

 皐月賞・東京優駿・菊花賞・天皇賞秋

 

シンボリルドルフ

 皐月賞・東京優駿・菊花賞・有馬記念2回・天皇賞春・ジャパンカップ

 

ナリタブライアン

 皐月賞・東京優駿・菊花賞・有馬記念

 

ディープインパクト

 皐月賞・東京優駿・菊花賞・天皇賞春・宝塚記念・ジャパンカップ・有馬記念

 

オルフェーヴル

 皐月賞・東京優駿・菊花賞・有馬記念2回・宝塚記念

 

クラシックや8大競走には関係なく国内GIを5勝以上した馬と全成績

 

7勝馬

・シンボリルドルフ 16戦13勝

・テイエムオペラオー 26戦14勝

・ディープインパクト 14戦12勝

ウオッカ(牝) 26戦10勝

 

6勝馬

ブエナビスタ(牝) 23戦9勝

・オルフェーヴル 21戦12勝

ジェンティルドンナ(牝) 19戦10勝

・ゴールドシップ 28戦13勝

・キタサンブラック(現役馬) 18戦11勝

 

5勝馬

・ナリタブライアン 21戦12勝

メジロドーベル(牝) 21戦10勝

ダイワメジャー 28戦9勝

・アパパネ(牝) 19戦7勝

 

純粋な五冠馬になるには、とにかく皐月賞・東京優駿・菊花賞の三冠を取らないといけないので、毎年最高でも1頭しか権利を得る事ができません。

 

この条件はかなり厳しい条件ではありますが、逆に三冠馬が出たときには、新たな五冠馬の登場に期待が持てるという事にもなります。

 

国内GIを5勝以上した馬はどの馬も基本的に名馬と呼ぶにふさわしい馬ですが、その中でもウオッカは牝馬でありながら、日本ダービーを64年ぶりに制した牝馬として知名度が高くなっています。

 

 

まとめ

五冠馬となる資格を持っているというだけでもすごい成績になると思いますが、その後も活躍を続けていないと取ることができない称号だけに、競走馬はもちろんですが、関係者の苦労は大変なものだと思います。

 

シンザン・シンボリルドルフ・ディープインパクトは、やはり別格と言われるだけの結果をしっかりと残していると思いますし、実際にそれだけの強さがあったといえます。

 

五冠馬になるには、マイラーやスプリンターの馬には、ほぼ可能性がない現状ですが、いずれは短距離馬向けの格の高い称号ができることを期待しています。

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