天皇賞・春
出典:wikipedia
2010年牡馬クラシック戦線をにぎわせ、古馬になってからは春の天皇賞を制し、凱旋門賞にも果敢に挑戦したヒルノダムール。
父はマンハッタンカフェ、母はシェアエレガンス、母父ラムタラという血統です。
マンハッタンカフェは競走馬時代に12戦6勝、長距離のG1を3勝(菊花賞、有馬記念、天皇賞・春)しています。
引退後はサンデーサイレンスの後継種牡馬として種牡馬入りし、2009年にはリーディングサイアーにも輝いています。
ヒルノダムールの他にもレッドディザイア(秋華賞)、ジョーカプチーノ(NHKマイルカップ)、グレープブランデー(フェブラリーステークス)、クイーンズリング(エリザベス女王杯)など芝ダート問わず中距離中心にG1馬を輩出しています。
シェアエレガンスは後継種牡馬になるような代表産駒を残せなかったラムタラの血を引き継ぐ存在として繁殖入りしました。
競走馬時代には26戦2勝の成績で、オークストライアルのスイートピーステークスで4着になっています。
馬主は蛭川正文氏で、ヒルノ〇〇〇で知られ、ヒルノダムールで初G1勝利、初凱旋門賞遠征となりました。
現在は蛭川正文氏が社長を務める株式会社ヒルノ名義でヒルノ○○の馬の多くがヒルノダムール同様、昆厩舎に預けられています。
オープン特別を勝ったことのある、ヒルノマテーラなどがいますが、2017年8月現在で重賞ウィナーは出ていません。
ヒルノダムールの通算成績と主な勝鞍
ヒルノダムールの競争成績は通算21戦4勝です。(海外遠征含む)
重賞はG1で1勝(2011年天皇賞・春)、G2で1勝(2011年産経大阪杯)の合計2勝しています。
すべてのレースで芝1800メートル以上の距離を走り、中長距離レースで活躍をしました。
脚質は中団からの抜け出しを得意とし、鞍上は全レースで藤田伸二騎手が騎乗しています。
このころ、藤田騎手は昆厩舎の所属馬によく騎乗していました。
蛭川オーナーと昆厩舎、昆厩舎と藤田騎手、それぞれに縁があったことから実現した組み合わせでした。
ヒルノダムールは2010年の皐月賞2着(勝ち馬ヴィクトワールピサ)、日本ダービー9着(勝ち馬エイシンフラッシュ)、菊花賞7着(勝ち馬ビッグウィーク)とクラシックすべてに出走したもののG1タイトルにはあと一歩及びませんでした。
しかしながら、翌2011年の産経大阪杯と天皇賞・春を連勝し、一気に素質を開花させ、
ヒルノダムールにとってのピークを迎えます。
その秋には積極果敢にフランス遠征して凱旋門賞に挑戦し、前哨戦のフォア賞は2着でしたが、本番の凱旋門賞では10着に敗れてしまいます。
その後は日本に戻り、翌夏の札幌記念まで走るものの、ついに勝利することができないまま怪我により引退し、マンハッタンカフェの後継として種牡馬入りすることとなりました。
ヒルノダムールの種牡馬生活と主な産駒
ヒルノダムールは2013年から毎年20頭前後の種付けを行っています。
ただし、天皇賞・春のみのG1タイトルということもあり、種付け頭数や繁殖牝馬の質にも恵まれていないのが実情です。
2017年は2年目の産駒が出走していますが、ここまででJRAでは1頭(ロードゼスト)が未勝利戦を勝ち上がったのみとなっています。
まとめ
ヒルノダムールは社台グループ生産馬が活躍する昨今の競馬界において、日高の個人牧場から誕生した英雄でした。
ヒルノダムールは現在は生まれた牧場ではありませんが、同じ日高にあるアロースタッドで種牡馬生活を送っています。
ここまでの種牡馬成績に寂しい感じは否めませんが、数少ない産駒からも名馬が誕生することがあるのが競馬のロマンともいえます。
前評判を覆す、産駒達の活躍を期待しながらレースを注目していきたいと思います。
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