馬は数年で引退してしまうイメージがありますが、年齢の見分け方と人間換算での数え方を知ってたら、役に立つと思いませんか?
今日はその2つを中心に説明します。
馬の年齢の見分け方
現役のサラブレッドは大体2~3歳にデビューします。
その後、2~5年ほど現役を続けて引退する馬がほとんどです。
しかし、中には高齢になっても走り続けている馬もいます。
代表的な馬で言えばトウカイトリックが挙げられると思います。
2歳から走り続け、10歳時にはステイヤーズSを制覇し、話題になりました。
その後、12歳まで走り続けました。
12歳まで一線級で活躍した馬は、他に見当たらないと思います。
トウカイトリックについて詳しくはこちらもどうぞ
>> 無事是名馬!トウカイトリックの長きにわたる現役時代と引退後の短すぎた余生、死因
そして、もう一頭高齢でも活躍したのがアサカディフィートです。
この馬も10歳時に小倉大賞典を制し、トウカイトリックに続く2例目の快挙を成し遂げました。
11歳まで走り、豪快な追い込みでファンを沸かせました。
馬の歯と年齢
馬の年齢は歯を見ればわかると言われています。
2年に2本生える計算なので、本数を数えると年齢がすぐにわかります。
表にまとめてみました。
ちなみにIが切歯、Cが犬歯、Pが前臼歯、Mが後臼歯です。
乳歯の発生 | 永久歯の発生 |
---|---|
Ⅰ1 出生時~生後1週間 | 2年半 |
Ⅰ2 4~6週 | 3年半 |
Ⅰ3 6~9ヵ月 | 4年半 |
C 出生時~生後2週 | 4~5年 |
P2 同上 | 2年半 |
P3 同上 | 3年 |
P4 同上 | 4年 |
M1 - | 9~12ヵ月 |
M2 - | 2年 |
M3 - | 3年半~4年 |
ちなみに、犬歯は歯槽間縁に位置し、牡馬のみ生えるので牝馬は38本となります。牡馬は40本です。
また、狼歯は第1前臼歯の痕跡であり、個体によっては萌出しないウマもいるので、狼歯の無い場合は牡で40本(牝は36本)です。
人間換算での馬の年齢
馬の年齢は人間換算にすると、大体1を足して4倍する計算になります。
例えば、馬の年齢が3歳だとすると、(1+3) × 4 = 16歳となります。
つまり、日本ダービーや皐月賞といったクラシック競争はバリバリの高校生が戦っているようなものです。
いわば、甲子園みたいな感じですね。
さきほどのトウカイトリックは12歳まで現役を続けていたので、人間換算にすると
(1+12)×4=52歳となります。
おじいちゃんと高校生が一緒に走っている感じです。
物凄い世界なことがわかりますね。
まとめ
馬の年齢は歯の本数を見ればわかる!
馬齢を人間換算にすると、(馬齢+1)×4で計算ができる!
以上、馬の年齢の見分け方と人間換算での数え方でした。