功労馬として過ごすミホシンザン
(2006年9月20日撮影)
出典:wikipedia
1985年牡馬クラシック戦線で皐月賞・菊花賞の2冠馬となったのがミホシンザンです。
父はシンザン、母はナポリジョオーという血統です。
シンザンはオールドファンにとっては知らない人はいないというほどの名馬で、毎年1月には京都競馬場でG3シンザン記念が開催されています。
通算19戦15勝2着4回という優秀な成績を残し、8大競争を頂点とするレース体系だった当時にシンザンが出走可能なレースすべてを制したことから5冠馬と称されていました。(皐月賞・日本ダービー・菊花賞・天皇賞・有馬記念)
ミホシンザン以外の代表産駒に1981年の菊花賞を制したミナガワマンナがいます。
ミホシンザンの通算成績と主な勝鞍
ミホシンザンの競争成績は通算16戦9勝です。
重賞はG1で3勝(1985年皐月賞、1985年菊花賞、1987年天皇賞・春)、G2で4勝(1985年スプリングステークス、1985年京都新聞杯、1987年アメリカジョッキークラブカップ、1987年日経賞)の合計7勝しています。
新馬戦がマイル戦だった他は1800メートル以上の中長距離レースで活躍をしました。
脚質は先行・好位からの抜け出しを得意とし、鞍上は全レースで柴田政人騎手が騎乗しています。
柴田政人騎手の騎乗した代表馬としては、後に悲願の日本ダービーを制したウイニングチケットや人気のあったホワイトストーンなどがいますが、それまでは間違いなく誰もがミホシンザンが代表馬であると考えていました。
牡馬クラシック3冠のうち、日本ダービーはデビューから無傷の4連勝で皐月賞を制した後の骨折のため出走すらできませんでした。
ただし、1985年の日本ダービー(勝ち馬シリウスシンボリ)はシンザン産駒が苦手とする重馬場での開催となってしまったため、出走しても勝てなかったのではないかと言われています。
ミホシンザンは道悪のレースに2回出走していますが、1985年G3セントライト記念(不良馬場)では5着、1986年G2日経賞(重馬場)では6着と負けています。
それ以外のレースでは、すべて3着以内に入っていることからも道悪が苦手であることがわかります。
4歳秋の4レース(毎日王冠、天皇賞・秋、ジャパンカップ、有馬記念)では共に3着という後のブロンズコレクターであるナイスネイチャのような珍しい記録も残します。
しかし、5歳春の3レース(アメリカジョッキークラブカップ、日経賞、天皇賞・春)では共に優勝して実力があることを示しています。
天皇賞・春勝利後は疲れが取れず、状態も良くないことから宝塚記念には出走せずそのまま引退・種牡馬入りとなりました。
ミホシンザンの種牡馬生活と主な産駒
ミホシンザンは1988年から2002年まで15年間種牡馬として、はじめの9年間は毎年50頭程度の種付けをそれ以降は数頭の種付けを行い、2002年限りで種牡馬生活も引退、それ以降は2014年に心臓麻痺により亡くなるまで静かに余生を過ごしました。
JRAの重賞ウィナーとなった代表産駒にはマイシンザン(G2NHK杯、G3朝日チャレンジカップ)、グランドシンザン(G3愛知杯)などがいます。
ミホシンザンの血を受け継いだ産駒達はやはり道悪が苦手で芝の良馬場で好走することが多く見られました。
なお、ミホシンザンの後継種牡馬としてマイシンザンが種牡馬入りはしましたが、目立った産駒を残すことはできなかったため、シンザンの父系は途絶えてしまいました。
まとめ
ミホシンザンは、シンザンの種牡馬生活晩年の産駒にしてシンザンの最高傑作と称されるほどの名馬でした。
種牡馬としてシンザンやミホシンザンに並ぶような産駒を輩出することは残念ながらできませんでしたが、繁殖入りした牝馬は何頭もいますので、シンザンの血は牝系で受け継がれていきます。
今後もミホシンザンと繋がりのある名馬が誕生する可能性が十分にありますので血統も注目してみていきましょう。
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