清水成駿
本当の競馬ファンであれば、この人の名前を聞いてことがあるはずです。
競馬予想家という人はたくさんいますがその中でも圧倒的な存在感を放っていた方でしょう。
まわりの意見に左右されることなく人気のない馬にも堂々と印を入れる方でした。
残念ながら、2016年に惜しまれながらもこの世を去った清水成駿さんとはどのような人物だったのでしょうか?
清水成駿さんとはどんな人?代表的な著作本
1948年に生まれて、現在の競馬専門紙優馬の前身に入社されました。
トラックマンとして活躍してその後は編集長を務め、競馬の予想家、競馬評論家としても活躍された人物です。
また、多くの著書もあります。
以下にその本を何冊か紹介します。
競馬無敵の孫子流21攻略
マジで競馬と戦う本
清水成駿の馬は何でも知っている 馬連時代を勝ち抜くリストラ馬券学
清水成駿の穴馬券に乾杯!勝ちたい奴はこの方法を知れ
競馬・男の一本勝負 穴馬券 我、かく狙えりこんな裏も知らないでなぜ馬券を買うのか
などがあります。
清水成駿さんの名言と文才
清水成駿さんの書くコラムは人々を惹きつける力があったのだと思います。
おかしな人とか、なぜこんな馬に印を入れているの?と彼のことを受けいれられない人もいたと思います。
ですが、多くの競馬ファンは清水さんの書く言葉に魅せられて、競馬の予想に役立てていたと思います。
【1998年日本ダービー予想】本命は14番人気のボールドエンペラー!?
一番有名なのがダービーの時のエピソードでしょう。
ダービーといってもまずは清水成駿さんの凄さというか実力をみせられたというか、日本中を震撼させた予想と言っても過言ではないでしょう。
この1998年の日本ダービーにおいて清水成駿さんが、本命の印を入れたのはなんとボールドエンペラー(14番人気)でした。
おそらく、この予想をみた多くの競馬ファンは彼のことを馬鹿にしていたか見下していたのではないでしょうか?
はっきりいってこの予想が当たるとは多くの人は思っていませんでした。
その時に、清水さんが書いていたのが「ボールドエンペラーとする。中略、、対抗はスペシャルウィークで鉄板。ダービーくらい1点でしとめたいものである。たまには女房に帯の札束を渡すのも悪くはあるまい」当時はこのような形で書かれていました。(中略)
その結果、1着にスペシャルウィーク。2着にボールドエンペラー。3着にダイワスペリアーが入りました。
【2007年日本ダービー】牝馬でも関係なし!本命はウオッカ
もうひとつ有名なのが2007年の日本ダービーでした。
ここで清水成駿の本命はなんとウオッカでした。
人気だけでみれば3番人気ですから特に穴の予想には見えません。
しかし、この日本ダービーはそれまで、牝馬の出走も少なくなかなか牡馬を相手に勝てていないところから、多くの競馬関係者はウオッカも牝馬だしかなり勝つのは厳しいだろう。
それが多くの人の見立てでした。
しかし、清水成駿さんは堂々と本命の印を入れて、「今年の牝馬は強い。どうみても距離は持つ。」といい日本ダービーの予想をしました。
その結果はどうなったのか?
1着 ウオッカ
2着 アサクサキングス
3着 アドマイヤオーラ
でした。
牝馬であるウオッカが牡馬を相手に勝ったのもすごいですが、周りの懐疑的な目に振り回されず、独自の理論で競馬予想をおこなう清水さんの凄さを実感できた出来事でした。
普通の予想家であれば、過去のデータなどからこの馬を本命にはしていなかったと思います。
競馬の予想はもちろん、清水さんの魅力的な言葉がたくさん詰まったコラムは多く競馬ファンのこころに焼き付いています。
また、多くの人々が清水さんの予想やスタイルに感銘を受けたことでしょう。
本当に2016年に清水さんが亡くなってしまったことが、とても残念で残念で仕方がありません。