今回は、競馬において、一番人気はどれくらいの確率で勝つのか(勝率)?
また、2着までに入る確率(連対率)、3着までに入る確率(複勝率)も同時に見ていきたいと思います。
一番人気の勝率、連対率、複勝率を紹介
2015年の一番人気の勝率は30.3%、連対率は50.0%、複勝率は62.6%です。
一番人気が飛ぶ条件とは?
上記の通り、一番人気は3回に1回は勝ちます。
また、2回に1回は2着までに入り、5回に3回は3着以内に入ります。
一番人気の取捨選択を如何にするかが馬券で儲ける鍵になります。
一番人気がよく飛ぶ条件としては以下が挙げられます。
多頭数
多頭数だと馬群に囲まれて抜け出せない恐れがあります。
また、騎手が馬群に包まれて抜け出せないことを恐れて外を回す戦法をとることが多いですが、実力差がない場合は、外を回すと距離損になり、最後の最後でスタミナ切れを起こして伸びきれないことがあるからです。
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重・不良馬場
重・不良馬場になると、足抜きが悪くなり、時計がかかるようになります。
一般的に強い馬はスピードに優れる馬が多いので、時計の早い決着に強いです。
人気になるディープインパクト産駒などはこのような傾向があります。
時計がかかると、レース全体の時計が遅くなるので、スピードが足りない馬でも上位に来られるようになります。
また、パンパンの良馬場で繰り出される鋭い末脚も封じられ、一気の逃げが決まることも多いです。
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コース替わり
競馬場の芝コースはAコース、Bコース、Cコースなど、開催が進むにつれて走るコースを微妙に変えることがあります。
コース替わりで突然内側にグリーンベルトができることがあります(最近では少なくなりましたが)。
グリーンベルトを利用して内枠の馬がイン突きであざやかに差し切ったり、逃げ馬が一気に逃げ切ったりすることもあります。
ローカル2000mハンデ戦
長距離のハンデ戦は比較的重い負担重量の実績馬が来ることも多いので、あまり荒れないパターンもありますが、2000mのローカルハンデ戦は結構荒れやすいです。
様々な得意距離の馬が参戦する距離なので、得意距離でない馬が調子の良さで異常人気になることがあるので、そういう馬が人気を背負って負けます。
牝馬限定戦
牝馬は牡馬に比べて、調子が長続きしない(牡馬に比べて不可解な敗戦が多い)のと、若年馬が通用しやすい傾向があります。
牝馬限定のハンデ戦である、マーメイドステークスなどは、軽ハンデで好調の3歳牝馬が活躍するパターンが非常に多いです。
>> 牝馬限定戦は本当に荒れる?荒れやすいレース、荒れにくいレースを数字も踏まえて紹介 | 競馬情報サイト
前哨戦勝ち馬
前哨戦の勝ち馬が本番で意外に勝てていない事実があります。
例えば、弥生賞の勝ち馬が皐月賞であっさり負けてしまうパターンが非常に多いです。
これは、小頭数の前哨戦ではスローペースになることが多く、スローペースに強い瞬発力のある馬が勝ち、多頭数のフルゲートになる本番はハイペースになることが多く、道中スタミナを消耗し瞬発力が発揮できないことがあります。
青葉賞の勝ち馬がダービーで2着止まりなのもペースの違いが関係していると思われます。
GIに限らず、巴賞の勝ち馬も函館記念に全くリンクしていません。
一番人気を買い続けると儲かる?
儲かるかどうかは「回収率」という概念を持ち出す必要があります。
回収率は投資額に対する払い戻し額の割合を示します。
回収率が100%を超えると、投資額より払い戻し額が上回ったということ、すなわち、儲かっているということを表します。
2015年のデータでは、1番人気の単勝回収率は76%、複勝回収率は86%で、100%を下回っています。
つまりは、1番人気の単勝と複勝を買い続けると、当たりやすいが損をすることを意味します。
まとめ
一番人気の単勝や複勝を買い続けると、データ上、得にはなりません。
一番人気を疑い、うまく取捨選択することが、馬券で儲ける第一歩です。
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