出典:jra.jp
福島競馬場は2016年の大阪杯でキタサンブラックを完封したアンビシャスが勝ち馬として名を連ねているラジオNIKKEI賞、1979年から2004年まで単勝1番人気馬が26連敗を喫するなど波乱必至のハンデ重賞・七夕賞などが開催される競馬場です。
東日本大震災の影響で2011年は1日も競馬の開催がなかったのですが、東北地方唯一のJRA競馬場という事もあり、毎年数多くの競馬ファンが福島競馬場に訪れています。
ここでは福島競馬場コース別のレース傾向と特徴、初心者の方でも使える馬券攻略法をご紹介します。
福島競馬場の芝コース
福島競馬場は右回りの小回りコース。
直線の長さが292mで小倉競馬場とほぼ同じという事もあり、小倉競馬場で実績を持つ関西馬が得意な条件を求めて福島競馬場まで遠征する事も少なくありません。
基本的には先行馬や内枠を引いた馬が有利なのですが、雨が降ると馬場が重くなり、差し馬や馬場の外から豪快に追い上げる馬の台頭が目立ってきます。
(1000mと1700mはほとんど開催されていませんので、除外させていただきます)
1200m
2コーナーのポケット地点からスタート。
先行馬を狙うのが基本線ですが、最初のコーナーに入るまでの距離が412mと長めで、暴走する逃げ馬がいると前崩れになる事もあります。
小回りコースですから、コースロスが少ない内枠が有利なのは間違いありません。
しかし、外枠でも大きな不利を受けるわけではないですから、強い馬が外枠に入っても安易に消す事はやめましょう。
1800m
ラジオNIKKEI賞と福島牝馬ステークスが行われるコースです。
スタート地点は4コーナー過ぎのスタンド前。
最初のコーナーに入るまでの距離が約300mと長めである事から、基本は先行馬が有利でもペース次第では差し馬が台頭する事もあります。
1枠の成績が良いコースで内枠が優勢。
先行馬でも内ラチ沿いを通る展開に持ち込めなければ、直線の最後で脚が上がってしまいます。
ローカルの競馬場で弱いとされているディープインパクト産駒ですが、福島競馬場の芝1800mだけは好成績を残していますので注意しましょう。
2000m
七夕賞と福島記念が行われるコースです。
4コーナーのポケット地点からスタートし、コーナーを4度回ります。
1800mよりも速いペースになりやすいのですが、小回りコースですから、多少のハイペースになっても先行馬が止まる事は考えにくく、差し馬なら器用に立ち回る馬が優勢です。
8枠の成績がやや不振気味で、「内枠>外枠」という傾向が出ています。
2600m
向正面からスタートして、コースを1周半します。
コーナーを6度回りますので、内枠の馬の成績が良いコースです。
長距離戦でスタミナが重視されるコースである事から、ステイゴールド産駒の成績が良く、穴ではリンカーン産駒に注目です。
福島競馬場のダートコース
直線の長さは295.7mと短め。
先行力の有無が問われるコースです。
雨が降って馬場が悪化すると先行馬有利の傾向に拍車がかかります。
(1000mは2013年以降開催されていませんので、除外させていただきます)
1150m
2コーナーのポケット地点からスタートするコースで、最初は芝スタートになります。
1150mという中途半端な距離設定である事から、1150mだけが得意な馬もいますので、過去の実績はしっかり確認しておきましょう。
基本的には逃げ馬や先行馬が有利。
枠の有利不利は特にありませんが、外枠の方が砂を被らずに済むので、ブリンカー着用馬は外枠に入った時に狙いましょう。
1700m
4コーナー過ぎのスタンド前にスタートゲートが置かれるコースです。
最初のコーナーに入るまでの距離が338mと長めである事から、先行馬が多数いるとペースが速くなって、立ち回りの上手い差し馬が上位争いに加わります。
スムーズな競馬ができる外枠の方が若干有利ですが、枠順で大きな有利不利はありません。
2400m
2コーナーを過ぎの位置からスタートして、コーナーを6度回る長距離戦です。
逃げ馬や先行馬がマイペースで先行できない事が多く、馬群の中団を追走する差し馬の台頭も目立ちます。
枠順は内枠がやや優勢。
1700mで追走に苦労していた馬や上がり3ハロンで速いタイムを記録している馬に注意を払ってください。
東京凡退組が穴に!
関東の競馬場の中で福島競馬場と似て非なる競馬場といえば、左回りで直線の長い東京競馬場になるかと思います。
福島競馬場では東京競馬場で凡退した馬たちの巻き返しが目立ち、大波乱を演出しています。
東京競馬場で先行していた馬、あるいは上がり3ハロンのタイムが速すぎて対応できなかった馬が福島競馬場に来ると成績が一変します。
東京競馬場の凡退組の巻き返しにご注目ください。
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