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競馬の内回り、外回りの違いは?内回り・外回りがある4つの競馬場とコース特徴を解説

競馬場の写真

 

JRAの競馬場の芝コースには、内回りコースと外回りコースがある競馬場があります。

 

では、内回りと外回りというのはどういうことでしょうか?

 

今回はその違いと馬券を買う上での注意点をご紹介します。

 

内回りと外回りって何?違いは?

JRA全10競馬場のうち、4つの競馬場(阪神・京都・新潟・中山)の芝コースには内回りと外回りが存在します。

 

最後の直線コースは同じ部分を使いますが、内回りだと一周の距離が短く、外回りだと一周の距離も長くなります。

 

内回りと外回りがある競馬場と、その特徴

ここからは、内回りコースと外回りがある4つの競馬場についてご紹介していきます。直線の長さはAコースの距離を表記しています。

 

<阪神競馬場 芝コース>

直線の長さ

356.5m(内回り)

473.6m(外回り)

 

もともと、阪神競馬場の芝コースは1600mがスタート直後に2コーナーのカーブを曲がったりと、多く波乱が出る特殊なコース形態でした。しかし、2006年の改修工事により大きく変わり、芝1600mもコーナーを2度しか回らないワンターンの競馬に変わり、実力通りに結果が出やすくなりました。

 

外回りコースを使うと右回りの競馬場では一周距離が一番長い競馬場になるということもあり、最初のコーナーに入るまでの距離も長いことから、内枠や外枠の有利不利が少なくなっています。しかし、最後の直線は残り100m地点からゴールまでで1.8mの上り坂を一気にのぼるので、ここで順位が大きく入れ替わることも多く見られます。

 

阪神競馬場の芝コースの特徴としてわかりやすいのが、外回りコースだと枠順ごとの有利不利はそれほどありませんが、内回りコースになると内枠有利の傾向が顕著に現れるということです。阪神競馬場の馬券を買う際は、内回りの芝コースの時だけ内枠を中心に考えていくようにしましょう。 

 

<京都競馬場 芝コース>

直線の長さ

328.4m(内回り)

403.7m(外回り)

 

京都競馬場の内回りコースと外回りコースの直線の長さは、約75.3mしか変わりませんが、内回りコースだと3コーナーがほぼ平坦であることに対して、外回りコースだと約400mの距離のあいだで、高低差約3mの坂をのぼって降りなければいけません。そのため、競馬の組み立て方が非常に難しくなります。

 

3コーナーに坂がある部分、最後の直線は平坦になっているので3コーナーの坂の下りを利用して仕掛けていく馬もいますが、そうなると少し早仕掛けになってしまい、ゴール手前で息が上がってしまう馬もいます。

 

また、坂の下りを利用して加速していくため、直線に向く時に外に膨れる馬も多いので、差し馬や追い込み馬で仕掛けを遅らせた馬が馬場の内をついて伸びてくるチャンスも多いのがこの競馬場の特徴です。

 

そして、一番強い傾向が出ているのは、内回りの芝1200mです。このコースはスタートしてから、3コーナーまでにほとんど距離がないこと、コース全体で坂がほとんどないことから、JRAの競馬場で一番と言っていいほど内枠の先行馬が有利となっています。

 

私のイメージではこの条件は1枠と2枠の馬さえ買っておけば、収支がプラスになると言っても過言ではないぐらいだと思っています。

 

あと、京都競馬場は距離やコースに関係なく直線に坂がないため、逃げ馬の台頭が目立つのも特徴です。ただ、人気サイドの馬に先行馬が固まってしまうと、後続の馬が早く競りかけてくるケースも多くなり差し馬の台頭も増えてくるので、展開を読むのが重要なコースのひとつといえます。

 

<新潟競馬場 芝コース>

直線の長さ

358.7m(内回り)

658.7m(外回り)

 

2001年に日本の競馬場としては初めて、直線1000mのコースを新設する改修工事が行われ、今のコース形態となっています。内回りと外回りの直線の長さの差が300mもあるのが特徴で、内回りと外回りの差がある競馬場の中では、コースの性質が最も違ってくる競馬場と言えるでしょう。

 

ただ、基本的には陸上のトラックコースのように綺麗な楕円を描いている競馬場なので、コースにそれほど大きなクセはありませんし、内回りも外回りも比較的最初のコーナーまで距離が十分にあるので、決して内枠が有利というわけではありません。むしろ枠順で言うと新潟競馬場の芝コースは、外枠が有利な条件がほとんどとなっています。

 

その理由としては、直線の長さを求めて末脚自慢の馬や、器用に立ち回ることの出来ない馬が参戦することが多いので、内でロスなく運べるよりも外めをスムーズに運べた方がいい馬が多い傾向にあるためです。

 

また、外回りコースの場合は残り1000m地点から直線の途中まで、緩やかに坂を下っていく構造になっているので、差し馬や追い込み馬が加速しやすい形態にもなっています。こういった理由もあり、新潟競馬場の外回りコースでは、直線の長さに耐え切れず逃げ馬が最後にバテてしまうシーンが、他の競馬場よりも多く見られることが特徴です。

 

ただ内回りコースだと坂のない短い直線なので、一転して逃げ馬の出番も多く出てきます。新潟競馬場の場合は、内回りと外回りの特徴の違いは枠順ではなく脚質を注目するようにしましょう。

 

<中山競馬場 芝コース>

直線の長さ

310m(内回り)

310m(外回り) 

 

中山競馬場は、内回りも外回りも直線距離は同じ310mとなっています。内回りコースは一般的な競馬場と同じように楕円形のコースを一周してくる形になりますが、外回りコースの場合はおむすび型の三角を描くようなコースを一周してくる形になるので、一周の距離が長くなります。その内回りと外回りの合流点が3コーナーにあるため、直線の距離はどちらも同じになります。

 

中山競馬場は内回りと外回りの違いというより、それぞれの条件ごとの特徴を捉えておいた方が良いかと思います。スプリンターズステークスが行われる外回りの1200m、有馬記念が行われる外回り2500mはスタート地点からすでに緩やかな右カーブを描いていることから、外枠の馬たちの位置取りが非常に難しくなります。

 

他にも外回りの1600mや内回りの1800mは、スタートしてからすぐにコーナーに入るため、外枠の馬が圧倒的に不利なコースとしても有名です。このことから中山競馬場の芝コースのレースは、馬の実力通りに決着せず展開が向いた馬や、器用に立ち回れるようにチャンスが回ってくる可能性が高くなるので波乱の要素が多いコースです。

 

逆に内外の差がなく競馬ができるのは、最初のコーナーまで300m以上距離がある、内回りの2000mと外回りの2200mぐらいでしょう。それでもこれまでに紹介した競馬場より最初のコーナーまでは短いので、気をつけておきましょう。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回は競馬場の内回りと外回りの違いについて説明しました。

 

同じ競馬場でも内回りと外回りコースだけで、全く特徴の違いが現れることがお分かり頂けたと思います。それぞれのコースへの得意不得意が馬によってもそれぞれ出てきますし、レースの予想をする際は必ずそれぞれの特徴を覚えておくようにしましょう。 

 

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