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競馬の面白さが伝わる名レース9選【G1・G2・G3からそれぞれ紹介】

競馬は長い歴史の中で数多くの名レースを生み出してくれました。大逃げが決まったレース、あり得ない位置から追い込みが届いたレース、人気馬同士のデッドヒートなど、様々なシーンがありました。

 

今回は競馬初心者の方にも伝わるような、見るからに素晴らしい名レースをGⅠ・GⅡ・GⅢから、それぞれ3つずつ取り上げてご紹介していきます。 

 

2008年 天皇賞・秋(GⅠ)

勝ち馬:ウオッカ

 

牝馬として64年ぶりに日本ダービーを勝ったウオッカ、ここまでGⅠを3勝しているダイワスカーレット、そしてこの年の日本ダービーを勝ったディープスカイの3頭に人気が集まり、三つ巴ムードでレースを迎えました。

 

レースは最後の直線で、逃げるダイワスカーレットを目掛けてウオッカとディープスカイが猛然と追い込み、最後はウオッカとダイワスカーレット、牝馬2頭のワンツーフィニッシュとなりました。

 

この二頭はほぼ横並びでゴールし写真判定は12分も続きました。最後はウオッカがわずか2センチだけダイワスカーレットの前に出ており、GⅠ4勝目を手にしました。ゴール前のスローモーションを見るとゴールするその瞬間だけ、ウオッカの鼻がわずかに出ていたということから強い運を味方にしての勝利でもありました。

 

この牝馬の熱いデッドヒートは、今もなお多くのファンに語り継がれています。

 

2001年 ジャパンカップダート(GⅠ)

勝ち馬:クロフネ

 

この年の春は、単勝1.2倍の圧倒的な人気に応えNHKマイルカップを勝ったクロフネは、その年の秋は天皇賞を目指していましたが、復帰戦の神戸新聞杯で賞金の加算ができず、外国産馬の出走枠に入ることができなくなってしまいます。

 

そこでダートに矛先を変えて挑戦した武蔵野ステークスすることになりますが、そこでとんでもないパフォーマンスを見せることになります。良馬場ながら1分33秒3と芝コース並みのタイムでレコードを叩き出し、後続に9馬身差の圧勝を見せます。

 

そして、1.7倍の圧倒的な人気で迎えたこのジャパンカップダートでも4コーナーで先頭に立とってからはグングン後続を引き離し、後続に7馬身差の差をつけ、またしてもレコード勝ちを見せました。

 

残念ながらこのレースを最後に現役で引退することになりますが、クロフネは種牡馬としても活躍馬も送り出しており、その血は日本で幅広く受け継がれています。

 

19891年 マイルチャンピオンシップ(GⅠ)

勝ち馬:オグリキャップ

 

公営、笠松競馬から移籍してきたオグリキャップは競馬ファンから絶大な人気を誇り、3歳秋には有馬記念を制し名実ともにトップホースの仲間入りを果たしました。4歳秋はオールカマー・毎日王冠を連勝し、天皇賞は単勝1.9倍の人気を集めながら2着に敗れた後にマイルチャンピオンシップを迎えました。

 

レースでは直線でバンブーメモリーが先頭に立ち、オグリキャップは懸命に追いすがりますが、残り200m地点ではもう届かないのではという差がありました。しかし、最後の100mで驚異的な追い込みを見せ、最後はキッチリかわしGⅠ2勝目を手にしました。

 

最後の追い込みは多くのファンの気持ちが乗り移ったかのようにも見えたレースでした。

 

1996年 阪神大賞典(GⅡ)

勝ち馬:ナリタブライアン

 

2年前にクラシック三冠を達成したナリタブライアン、前年に菊花賞と有馬記念を勝ち年度代表馬に輝いたマヤノトップガンの一騎打ちに注目が集まり。この年は土曜日の開催ながら阪神競馬場には6万人を超える観客が詰めかけました。

 

その期待に応えるようにレースでは2周目の3コーナーからこの2頭の一騎打ちが続き、ゴール版まで続きました。最後はアタマの差だけナリタブライアンが前に出て、復活劇を遂げました。今でもこのレースは、競馬ファンの中では史上最高のGⅡレースとして語り継がれています。

 

1998年 金鯱賞(GⅡ)

勝ち馬:サイレンススズカ

 

この年、本格化を迎えたサイレンススズカは、重賞2勝を含む3連勝でこの金鯱賞を迎えます。

 

大逃げがすっかり板についたサイレンススズカは、いつものようにスタートからグングン飛ばします。大差をキープしたまま直線に向いても最後までその勢いは衰えず、最後は2着のミッドナイトベッドに1秒8の差をつける大差勝ちを見せました。大逃げ馬の圧勝劇を語る上では欠かせないレースのひとつです。

 

1998年 毎日王冠(GⅡ)

勝ち馬:サイレンススズカ

 

先ほどご紹介した金鯱賞の後、サイレンススズカは宝塚記念も勝って連勝を5に伸ばして秋を迎えます。その初戦に選んだのがこの毎日王冠です。

 

ここには春のNHKマイルカップを勝ったエルコンドルパサー、前年の2歳チャンピオンに輝いたグラスワンダーと2頭の外国産馬が出走し、重賞ながら超豪華なメンバーとなりました。

 

その背景に、この頃は外国産馬が天皇賞に出走する権利がなかったので、サイレンススズカとこの2頭が対戦するのはここだけになるのではということでファンの注目度は高まりました。そして、この3頭を恐れて続々と回避馬が出たため、わずか9頭立てで行われることになります。

 

レースはこの年の勢いをそのままにサイレンススズカが一度も先頭を譲らず、2着のエルコンドルパサーに2馬身半の差をつける完勝でした。直線での大歓声はGⅡとは思えないほど大きなもので、ファンの注目度の高さを証明していました。

 

2000年 根岸ステークス(GⅢ)

勝ち馬:ブロードアピール

 

ブロードアピールはこれまでダートで2戦2勝でしたが、芝のレースを中心に使われており、5戦ぶりのダートでの競馬となりました。

 

レースではいつものように後方から運びますが、マイペースに持ち込んだエイシンサンルイスの粘り込みが濃厚な雰囲気で最後の直線に差しかかります。しかし、外から異次元の脚で追い込んだブロードアピールが見事な差し切りを決めます。

 

この馬の上がり3ハロンのタイムが34秒3でしたが、その次に速かった馬がトーヨーデヘアの35秒5と1秒以上の差があったこと考えると、末脚の次元がどれだけ違ったがよく分かります。

 

フジテレビの青嶋達也アナウンサーの実況とともに、このレースは追い込みレースの代名詞となっています。

 

2000年 クリスタルカップ(GⅢ)

勝ち馬:ヒシアマゾン

 

前年末の阪神3歳牝馬ステークス(現阪神ジュベナイルフィリーズ)を制し、年明けにはクイーンカップも勝ち、既に重賞2勝をマークしていたヒシアマゾンは、単勝2.0倍断然の人気を集めてレースに臨みます。

 

しかし、この馬にとって1200mは明らかに距離が短く、スタートからずっと中舘騎手が追い通しの厳しい展開になってしまいます。

 

逃げたタイキウルフが楽な手応えで直線に向き、ヒシアマゾンが差し切るのは難しいかと思われましたが、残り100メートルから目の覚めるような末脚を使って最後は見事に差し切りました。この後も一線級の馬たちと好レースを繰り広げたヒシアマゾンは、過去最強の牝馬と語りつぐファンも少なくありません。

 

1993年 産經賞オールカマー(GⅢ)

勝ち馬:ツインターボ

 

GⅢは、見事な追い込みが決まった2レースをご紹介しましたが、最後は大逃げが決まったレースを紹介します。

 

JRAで出走したレースでは全て逃げたツインターボが一番鮮やかに逃げ切ったのは、当時はGⅡで施行されていたこのオールカマーです。

 

スタートしてから手綱を押すこともなく楽に先頭に立つツインターボは、道中も後続を引き離し4コーナーでは2番手のホワイトストーン20馬身以上の差をつけて直線に入りました。その貯金は中山の短い直線では十分で最後は2着のハシルショウグンに5馬身差をつけた完封劇でした。勝つ時は鮮やかで、負ける時は大敗するツインターボの特徴が存分に出たレースでした。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回はGⅠだけでなく、GⅡやGⅢの名勝負もご紹介させていただきました。

 

大逃げや華麗な追い込みが決まったレースを中心に取り上げたので、競馬初心者の方にも競馬の魅力が伝わりやすかったのではないかと思います。

 

この記事をきっかけに一人でも多くの方に競馬の魅力が伝われば幸いです。

 

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