厩務員(きゅうむいん)とは、広くは馬の世話をする人のことを指しますが、競馬界においては厩舎に所属して管理している競走馬の身の回りの世話を行う人のことを意味します。
厩務員になるために必要な条件、資格
厩務員になるためにはJRAの厩務員課程を卒業する必要があり、応募資格は満28歳未満で中学校卒業以上の学歴を有し、業務を行うのに支障のない健康状態であることが必要です。
他の受験と大きな違いには下記の注意事項があります。
1. 禁錮以上の刑に処せられた者
2. 競馬法、日本中央競馬会法、自転車競技法、小型自動車又はモーターボート競走法の規定に違反して罰金の刑に処せられた者
3. 法令により競馬に関与することを禁止又は停止された者
4. その他競馬の公正を害するおそれがあると認められるに足りる相当の理由のある者
すなわち公正な競馬運営に支障があるような者は受験できないという規定です。
また牧場における競走馬・育成馬騎乗経験が1年以上の者という規定があり、厩務員課程を受験する前に騎乗経験を積んでおく必要があります。
このJRAの厩務員課程を約半年(成績優秀者は期間が短縮される場合もある)で修了して、日本調教師会が行う厩務員試験に合格すれば晴れてJRA厩務員となれます。
ただし、厩務員資格があっても厩舎から採用されなければJRAの美浦,栗東トレーニングセンターで働くことは出来ません。
また地方競馬の場合は競馬学校厩務員課程を修了する必要はありませんが、厩務員試験に合格するためには馬の飼育知識・乗馬経験などが求められます。
厩務員の仕事、1日のスケジュール
厩務員の仕事は簡単に言えば自分が担当する馬(2頭)の全ての世話をして、その馬をレースに最高の状態で送り出す事です。
具体的には通常は午前2時~2時半頃に起床。
まずは厩舎に行き、担当馬に異常がないかどうかを確認。
それが終われば馬房(部屋)の掃除をして、糞や尿で汚れた藁を綺麗な藁に入れ替える作業をします。
掃除が終わると調教準備に入って担当馬に馬具をつける「馬装」を行い、午前5時過ぎ頃から馬にまたがって軽く歩かせ、調教のための準備運動をして馬の体をほぐし、午前6時になると馬場入りして調教が開始されます。
調教は調教師か調教助手しかできませんが、調教厩務員の資格を持つものは軽い調教を含め、スピードを出す調教も行います。
調教が終わると、クーリングダウンを行うため騎乗した状態で担当馬を歩かせます。
厩舎に戻ると洗い場でシャワーを使って汗を流し馬の手入れを行い、この時に調教後の馬の状態を確認し、馬房に戻して飼い葉を与えます。
これで1頭分が終了となり、もう1頭の担当馬にも同じことを繰り返します。
基本的に競馬は開催翌日(通常は月曜日)が全休日なのですが、馬は生き物なので完全に休養するのはなかなか難しい職業と言えるでしょう。
厩務員の給料
朝早くから働く厩務員の収入は、どのようなシステムなのでしょうか?
基本的には厩舎からの給与と+担当馬の獲得賞金の5%が収入になり、公表されている厩務員の平均年収は約800万円ですが、担当馬の活躍によってその収入は上下します。
地方競馬の厩務員は厩務員課程の修了や厩務員試験が必要ないため、JRA厩務員よりもなりやすいですが、公表されている平均年収は約350万円とJRA厩務員の半分以下です。
朝早く、生き物相手で休みが少ない、力仕事ありの厩務員のお仕事ですが、馬を身近で感じられる数少ない職業とも言えます。
『自分の担当馬がGⅠ馬になったら・・・』なんて夢を見られるなら、頑張って目指してみるのもいいかもしれませんね。
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