広大な敷地を必要とする競馬場で行われる競馬は当然、天候による影響を受けます。
雨や風だけではなく、雪や台風なども競馬に影響を与えます。
では、天気によって競馬にはどのような影響があるのでしょうか?
台風の接近、直撃による競馬への影響
台風が週末に接近または直撃の可能性がある場合、主催者であるJRAは開催するかどうかの判断を余儀なくされます。
もし中止となれば、代替開催の必要が出てくるからです。
昨年も台風接近により、土曜日の東京開催が中止になりました。
この場合、通常は月曜日に代替開催が行われます。
出走の抽選をやり直す場合と、抽選,枠順ともに変更しないでやる場合がありますが、後者の抽選をやらない場合には遠征馬に大きな影響が出ます。
東京競馬場で土曜日の開催の時には通常、栗東所属の関西馬は当日輸送になるため、土曜日に東京競馬場に移動します。
ところが、東京競馬場に到着してから月曜日に代替開催となった場合は、関西馬は一度栗東に帰らなくてはなりません。
そして月曜日に再び、東京競馬場へ輸送することになります。
デリケートなサラブレッドは長距離輸送に敏感な馬も多く、馬体重を大きく減らす馬もいます。
短期間に2回も長距離輸送をするとなれば、その影響が出るのは当然です。
体調不十分で無理に出走すれば、当該レースだけでなく、その後のローテーションにも大きな影響が出るかも知れません。
降雪による競馬への影響
1,2月の競馬では、降雪による中止と言うのも時々起こり、こちらも天候による影響の一つで、中止になった場合は台風接近と同じ対策が取られるのですが、積雪量が少ないときに取られる特別な対策方法があります。
それは芝のレースを全てダートに変更するというものです。
積雪のある芝コースは滑るため、馬を走らせるには非常に危険な状態ですが、ダートコースは積雪量が少ない場合、除雪車を使って雪を退けてしまえば重馬場と同じような状態でレースが可能になります。
1998年共同通信杯の例
1998年2月15日、未明からの雪で東京競馬場は一面、雪化粧となりました。
ただ、競馬開催前に雪はやみ、天候も回復基調だったため、JRAは競馬の開催に踏み切りましたが、積雪による影響で芝コースは使えず、全レースをダートに変更となりました。
当日のメインレースは芝のクラシックへの重要ステップレースである共同通信杯が組まれており、それがダート変更になると言う前代未聞のレースを制したのは、3歳でジャパンカップ制覇、翌年にはフランスGⅠ・サンクルー大賞1着、凱旋門賞2着の偉業を成し遂げた『エルコンドルパサー』でした。
『エルコンドルパサー』はダートでデビューし、2戦目もダートを勝ち上がったために影響が少なかったのでしょうが、共同通信杯から皐月賞へと考えていた馬の陣営にとってはあまりにも痛いダート変更だったはずです。
降雨による馬場への影響は、その巧拙などによって予想の参考にはなりますが、天候によっては長距離輸送による体調の変化やダートレースの経験がほとんどない芝適性の高い馬達のダートの巧拙など、どこにも情報のない要因でレース結果が左右される事態となるのです。
天候による競馬への影響は降雨による馬場状態だけではなく、中止や施行条件の変更という予期せぬ事態も起こり得ると覚えておいてください。
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