フランスの若き天才と評判のシュミノー騎手。
2010年にデビューすると、21歳の若さでダービージョッキーになり一躍時の人となります。
しかも、ダービージョッキーになった1週間後、今度は障害競走のG1レースを制する離れ業を披露しました。
日本には2016~2017年に短期免許で騎乗し、その手腕を発揮しています。
若き天才シュミノー騎手のプロフィール、フランスや日本での活躍、そして馬券の狙い目を紹介します。
シュミノー騎手のプロフィール!キャリアのスタートは障害騎手
ヴァンサン・シュミノーは1993年にフランスで生まれました。父は現在も障害競争の騎手として活躍するクリストフ・シュミノー。
シュミノー騎手は、2010年にフランスの騎手免許を取得し障害騎手としてデビューしました。
2014年、20歳という若さでフランス障害競走の最優秀騎手賞にあたるクラヴァッシュ・ドール賞を獲得。その手腕が認められ、凱旋門賞を7勝するなどの名門アンドレ・ファーブル厩舎の所属となります。
2015年には、ニューベイに騎乗しジョッケクルブ賞(フランスダービー)を優勝。21歳という若さでダービージョッキーになりました。
フランスの若き天才と評判になり、2016年12月に短期免許で初来日。身元引受調教師である池江泰寿厩舎や藤沢和雄厩舎の馬によく騎乗しています。
若くしてフランスで台頭
シュミノー騎手は、若くしてフランスで台頭しました。
2010年、フランスの騎手免許を取得すると、障害騎手としてデビューします。2014年には障害競走で年間90勝を挙げリーディングジョッキーとなりました。
この年、障害G1のアランデュブレイユ賞を優勝していますが、父のクリストフ・シュミノー騎手も2002年に優勝していることから、親子2代での制覇です。
2015年、これまでの活躍が認められ、名門アンドレ・ファーブル厩舎の所属となり、主戦場を平地に移します。
世界で最も成功しているオーナーブリーダーの一人、ハーリド・アブドゥラ殿下の支援も受けると、2015年、G1・ジョッケクルブ賞(フランスダービー)を優勝し、21歳の若さでダービージョッキーになりました。
しかもその1週間後、今度は障害G1・アランデュブレイユ賞を優勝し、1週間で平地と障害のG1を勝利するという離れ業を披露しました。
主なG1勝ち鞍は、2015年アメリカのG1・ソードダンサー招待Sや、G1・ムーラン・ド・ロンシャン賞などがあります。
日本での活躍
シュミノー騎手は、2016年12月に短期免許で初来日しました。
来日当初は不慣れな面も見られ、2016年12月は72戦4勝、勝率5.6%と成績を残せませんでした。しかし、正月休みで帰国し翌年1月に再来日すると、万葉Sでタマモベストプレイに騎乗し勝利に導くなど好成績を残しました。
日本には、2016年12月~2017年1月までと、2017年10月~12月までの計2回短期免許で騎乗しに来ています。
まだ重賞では未勝利ですが、2017年のG1・天皇賞(秋)ではリアルスティールに騎乗し、見せ場を作り4着と好走しました。
2017年までの日本通算成績は、241戦23勝、勝率9.5%です。
馬券の狙い目 ダートは苦手
シュミノー騎手は、ダートコースを苦手としています。
勝率だけを見ると、芝コースは10.6%、ダートコースは8.1%とあまり変わりませんが、複勝率で比べると芝コースは30.3%、ダートコースは18.2%です。
しかも、複勝回収率を比べると、芝コースは82%、ダートコースは59%と、かなり低い数字となっています。2017年のG3・カペラSでは、3番人気のサイタスリーレッドに騎乗し15着と人気を裏切ってしまいました。
特に1600m以上の距離では54戦2勝、勝率3.2%で単勝回収率は22%と壊滅的な数字です。
ただ、2017年12月のみのデータでは、24戦5勝で勝率20.8%、単勝回収率は123%と好成績を残しているので、ダートコースのコツを掴んできたのかもしれません。
馬券の狙い目 中山が得意
シュミノー騎手は、中山競馬場を得意としています。63戦10勝、勝率15.9%、単勝回収率は92%です。
2017年12月3日、1600万下の市川Sでは、5番人気で単勝13.5倍のデアレガーロに騎乗し勝利に導くなど穴をあけることもあります。
特に、逃げた馬は4戦4勝、先行馬は17戦5勝と好成績を残しているので、前に行ける馬には注意が必要です。
馬券の狙い目 ディープインパクト産駒で勝ちきれない
シュミノー騎手は、ディープインパクト産駒で勝ちきれないレースが目立ちます。25戦1勝、勝率4%、単勝回収率はたった8%です。
複勝率は36%とそこそこですが、後方から差し届かないレースが多くなっています。
2017年12月24日、1000万下の江坂特別では、単勝1.4倍と断然人気のラヴィエベールに騎乗しましたが、道中後方から仕掛けが遅れ2馬身差の2着と人気を裏切ってしまいました。
逃げ先行馬を残す技術は上手いと定評がありますが、直線一気の差し馬はまだ慣れていないのかもしれません。
まとめ
シュミノー騎手のプロフィール、フランスや日本での活躍、そして馬券の狙い目を紹介しました。
2018年、フランスリーディングでは17位だったので、成績での来日は難しいかもしれません。
しかし、名門アンドレ・ファーブル厩舎の主戦騎手であり、世界的なオーナーブリーダーのハーリド・アブドゥラ殿下の手厚い支援もあるので、JRAの指定G1レースを勝利する可能性は非常に高いです。そのため、再来日する可能性は高いのではないでしょうか。
若き天才として、今後は世界でも重要な役割を担うかもしれないシュミノー騎手の、海外馬券発売レースや来日した際の活躍を期待したいですね。