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ここのところ毎年のように短期免許で来日しているアンドレアシュ・シュタルケ騎手。
日本でもドイツナンバーワンの技術を見せつけ、よく穴をあけています。特に、2017年のG2・ニュージーランドトロフィーでは、12番人気で単勝51.1倍のジョーストリクトリを勝利に導くなど大穴をあけました。
日本好きとしても有名で、日本では一人でスーパーへ食材を買いに行き、一人で日本食を作れるそうです。
そんなシュタルケ騎手のプロフィール、日本での活躍、そして馬券の狙い目を紹介します。
シュタルケ騎手のプロフィール 「HOWEVERポーズ」の生みの親!?
アンドレアシュ・シュタルケ騎手は1974年にドイツ・ニーダーザクセン州で生まれました。父が騎手であったことから、幼い頃から騎手になるものだと思っていたそうです。
1989年、アマチュア騎手としてデビュー。1992年、G3・ベルリン・ブランデンブルクトロフィーで重賞初勝利。
1994年、64勝を挙げ自身初のリーディングトップ10入り。1996年にはG1・ディアナ賞(独オークス)を制しクラシック初制覇するなど、ドイツでのトップジョッキーの一人になりました。
2011年、デインドリームでドイツ人騎手史上初となる凱旋門賞を制覇し、世界のトップジョッキーの一人となります。
ドイツではリーディングジョッキーになること8回、ドイチェスダービー(ドイツダービー)を制すること7回など、名実共にドイツナンバーワンジョッキーです。
日本での評価も高く、池江調教師曰く「馬の癖を瞬時に捉え持っているものを出してくれる」とコメントしています。
岩田騎手がG1レースなどを買ったときに両手を大きく広げる「HOWEVERポーズ」ですが、これはシュタルケ騎手が凱旋門賞を勝利したときのパフォーマンスを真似していると噂されています。
日本では一人でスーパーに買い物に行けるほどの日本好き
シュタルケ騎手は日本好きとして知られています。
インタビューでは世界で一番好きな料理は日本食だと答えていたり、日本に来た際には一人でスーパーへ食材を買いに行き、友人たちに日本食を作ってもてなしているそうです。
そんなシュタルケ騎手は、2018年は来日していません。それは、JRAが2017年から短期免許制度を改正し、ドイツに所属する騎手はリーディング1位のみに短期免許を発給することにしたからです。
そのため、同じドイツ人のフィリップ・ミナリク騎手は、「シュタルケ騎手が日本に来られなくなってとてもブルーな生活を送っている」とインタビューで答えています。
日本での活躍 ワールドエースでコースレコード!!
シュタルケ騎手は、日本には1997年のジャパンカップでカイタノに騎乗するために初来日し、結果は6番人気で4着と好走します。
2007、2008年にはワールドスーパージョッキーズシリーズに騎乗するために来日します。しかし、2007年は15人中10位、2008年は15人中14位タイと結果を残せませんでした。
短期免許では、2013年から2017年まで毎年来日しています。
日本での初勝利は2013年3月23日、阪神競馬場の3歳未勝利戦で騎乗したベッラヴォーチェです。
重賞初勝利は2014年のG2・読売マイラーズカップで騎乗したワールドエースです。このレースの勝利タイムは、1分31秒4で当時のコースレコードでした。
2017年までの日本での通算成績は、730戦60勝、勝率8.2%です。
馬券の狙い目 中山の鬼
シュタルケ騎手は、中山競馬場の芝コースで好成績を収めています。
通算82戦13勝で勝率15.9%。2015年までは未勝利でしたが、2016年は5勝、2017年は8勝と年々成績を上げています。
特に1600mは28戦8勝で勝率28.6%と最も得意としています。2017年のG2・ニュージーランドトロフィーでは、12番人気で単勝51.1倍のジョーストリクトリに騎乗し勝利に導きました。
他にも、2016年のG3・ダービー卿チャレンジトロフィーでは5番人気で単勝13.0倍のマジックタイムに騎乗し勝利に導くなど、穴をあけることが多く、中山芝コース全体の単勝回収率は202%です。
馬券の狙い目 ダートが苦手
シュタルケ騎手は、ダートコースを苦手としています。これは、ドイツやよく騎乗しに行く香港にはオールウェザーコースがありますが、日本やアメリカのようなダートコースが無いからだと思われます。
芝コースの勝率は9.9%に対して、ダートコースは5.9%です。しかも、東京競馬場のダートコースでは29戦未勝利と大の苦手です。1番人気の成績も悪く、勝率11.8%、単勝回収率21%とかなり低い数字です。
そのため、重賞は通算70鞍に騎乗し、芝コースは67鞍に騎乗しているのに対して、ダートコースは3鞍しか騎乗していません。
ただ、何故か阪神競馬場のダートコースは勝率9.4%とそこそこの成績を収めています。
馬券の狙い目 長距離が得意
シュタルケ騎手は、ヨーロッパを主戦としている騎手らしく長距離を得意としています。
2100~2400mの芝コースに限ると、勝率11.8%、複勝率43.1%と無視できない数字です。
特に、2017年11月11日京都競馬場の比叡ステークス(芝2200m)では9頭立ての8番人気、単勝44.8倍のクィーンチャームに騎乗し勝利に導くなど大穴をあけています。
長距離が得意な血統とも相性が良く、ハーツクライ、ハービンジャー、ステイゴールド産駒に騎乗した時は複勝率が50%近くと好成績です。
まとめ
シュタルケ騎手のプロフィール、日本での活躍、そして馬券の狙い目を紹介しました。
近年はミナリク騎手に押されドイツでリーディングジョッキーになれていませんが、JRAが指定するG1レースを2勝以上すれば短期免許で来日できる可能性があります。
1974年生まれですがまだまだ技術力は衰えておらず、来日した時には穴をあけてくれるかもしれません。
日本に来ることができずブルーになっているということですから、ドイツリーディングを取り返してまた来日してほしいですね。
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