ノーザンダンサー系の種牡馬の特徴や母父として入ったときの特徴を紹介します。
ノーザンダンサー系とは
ノーザンダンサー(Northern Dancer)は、カナダに生まれ、米国クラシック2冠馬。
多くの後継種牡馬を生み出し、ノーザンダンサーの血一滴は、1カラットのダイヤより価値があると比喩されたこともある大種牡馬です。
日本には直仔種牡馬のノーザンテーストが導入され大成功を収めています。
今なお、繁殖牝馬のどこかに存在することが多く、影響力は全く失われていません。
ノーザンダンサー系種牡馬一覧
フレンチデピュティ
クロフネ
ハービンジャー
Galileo
ローエングリン
キングヘイロー
ローレルゲレイロ
など
ノーザンダンサー系母父一覧
Nureyev
Green Dancer
Caerleon - フサイチコンコルド, ラムタラ、マリエンバード
Danzig – Danehill – Rock of Gibraltar,Green Dessert – Cape Cross
Ryphard – ダンシングブレーヴ-コマンダーインチーフ、Alsao
Sadler‘s Wells – Galileo
Storm Cat
など
ノーザンダンサー系の特徴
ノーザンダンサー系は20世紀に最も繁栄した系統の一つです。
スピードとスタミナを高い次元で兼ね備え、日本で導入されたノーザンテーストがこれまでの種牡馬を駆逐し、日本競馬を席巻しました。
現在は、サンデーサイレンス系に押され、父系としての勢いは衰えましたが、Danzigを主系統とするデインヒル系のハービンジャーや、アメリカで栄えたDeputy Ministerを主系統とするフレンチデピュティが日本に導入され、活力があるところを見せています。
米国出身のフレンチデピュティは芝もダートもこなし、母系次第では距離にも融通の利く万能型の種牡馬です。
欧州系のハービンジャーなどは、芝の中距離が向くタイプに出ています。
共通するのはサンデーサイレンス系の得意な緩急のある競馬はやや苦手で、平均ペースに向くタイプが多いです。
また、欧州出身でもSadler’s Wellsの系統は日本競馬に向かず、輸入種牡馬も産駒も苦戦し実績を残せていませんので、怪物Frankelの仔はあまり期待できないかもしれません。
ただし、例外的に日本競馬と好相性な系統もあります。
それは、シングスピールの系統で、意外に日本の高速競馬に適性があり、サドラー系と甘く見ると痛い目を見ます。
アサクサデンエンや、ロゴタイプがいい例です。
ノーザンダンサーとのニックス配合は?
近年は、ノーザンダンサー系の種牡馬が少なくなったので、ニックス配合と呼べる典型的な配合が少なくなりましたが、母父ノーザンダンサー系と相性の良い父系があります。
Strom Cat、フレンチデピュティが父ディープインパクトと抜群の相性を誇り、GI馬を多く輩出しています。
ディープインパクトだけでなく、ステイゴールド、マンハッタンカフェ、ネオユニヴァースなどのサンデーサイレンス系全般的にノーザンダンサー系の肌馬全般と相性が良いようです。
まとめ
父系ではデインヒルの系統やフレンチデピュティをはじめとするデピュティミニスター系が比較的活躍しています。
母の父に入ると、サンデーサイレンス系と抜群の相性を示します。
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