リファール
出典:wikipedia
リファール系の種牡馬の特徴や母父として入ったときの特徴を紹介します。
リファール系とは
リファール(Ryphard)は、読み方からわかるようにフランス生まれの種牡馬です。
欧州では強豪ダンシングブレーヴを出し、日本にも輸入され、キングヘイローやキョウエイマーチ、テイエムオーシャンなどを輩出しました。
また、直仔のコマンダーインチーフやホワイトマズルも輸入され、これらの産駒からもそれぞれGI馬(コマンダーインチーフ;アインブライド、レギュラーメンバー、ホワイトマズル;スマイルトゥモロー、イングランディーレ、アサクサキングス、ニホンピロアワーズ)を輩出しています。
日本ではホワイトマズルの系統が比較的元気でGI馬多数、またキングヘイローも数年に一度ポツンと大物を出す傾向があります。
キングヘイローから後継となるローレルゲレイロを出しており、サンデー系全盛の日本において、生きながらえている系統の一つです。
リファール系種牡馬一覧
ホワイトマズル
キングヘイロー-ローレルゲレイロ
など
リファール系母父一覧
ダンシングブレーヴ-コマンダーインチーフ、ホワイトマズル
Alsao
など
リファール系の特徴
ノーザンダンサー系一般の特徴として、緩急のある競馬がやや苦手ですが、リファール系は特に緩急のある競馬が苦手です。
キングヘイロー(父ダンシングブレーヴ)がいい例で、クラシックで好走するものの、勝ち切れず、マイルに新境地を求めても、GIでは一息とどきませんでした。
最後に挑戦した初の1200mで息の抜けない流れになり、やっとGIに届いたことが、この系統の特徴を象徴しています。
少し前では桜花賞を圧勝したキョウエイマーチがオークス惨敗、テイエムオーシャンも同じで、スローペースのオークスは勝てませんでした。
距離は万能型で、1200から3200mまで走っています。
ホワイトマズルなどは、スプリンターのビハインドザマスク、オークス馬のスマイルトゥモロー、天皇賞馬イングランディーレ、菊花賞馬アサクサキングスを出しているのがいい証拠です。
キングヘイローも、オークス馬カワカミプリンセス、スプリンターS勝馬ローレルゲレイロを出しており、スプリントから中長距離を守備範囲としています。
とはいえ、メインストリームの系統ではないので、やはり穴でねらって美味しい系統であることは間違いないです。
自分でペースが作れる長距離での逃げての一発(アサクサキングス、イングランディーレ)に要注意です。
父は異なりますが、ローレルゲレイロのスプリンターズSも6番人気での逃げ切りでした。
穴種牡馬ホワイトマズルも産駒数が少なくなり、美味しい馬が減ってしまって積極的に狙うのは難しくなりましたが、同系統のキングヘイローやローレルゲレイロから同じような穴馬が出ることを期待したいと思います。
リファール系のニックス配合は?
ホワイトマズルと相性が良いのは、アサクサキングス、シルポートを輩出した母の父サンデーサイレンスです。(母の父サンデーサイレンスは特に重厚な父系と相性がいいのでホワイトマズルに限った話ではないですが)
母父だと、ディープインパクトの母父Alzaoがあまりに有名ですね。
ディープインパクト以外では大物はいませんが、GIIクラスでは、スマートオーディン(父ダノンシャンティ)もAlzaoで、活躍馬を出しています。
こちらもやはり、サンデーサイレンス系と相性が良いようです。
まとめ
リファール系は緩急のあるスローペースが苦手で、気の抜けない短距離が意外にマッチします。
また、単騎での逃げが見込める時に一発が怖い系統です。