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種牡馬として成功したノーザンダンサー代表産駒8頭の血統的な特徴、傾向を解説

ノーザンダンサーは、世界中のサラブレッドの血統勢力図を塗り替えたと言っても過言ではありません。その血を受け継ぐ馬たちは世界各国のあらゆる条件で活躍しています。

 

今回はノーザンダンサー系の特徴について取り上げていきます。ノーザンダンサー系はありとあらゆる条件で産駒が活躍しているので、ノーザンダンサー産駒で種牡馬として成功している馬たちの特徴をご紹介します。

 

ヴァイスリージェント

父:Northern Dancer

母:Victoria Regina

母父:Menetrier

 

ヴァイスリージェント自身は競走馬としては平凡で、とても種牡馬となれるような成績ではありませんでした。しかし、全兄のヴァイスリーガルがカナダの年度代表馬になるほどの大活躍を見せたおかげで種牡馬入りすることができました。

 

そして、デピュミニスターをはじめとする活躍馬を送り出し、種牡馬としての成績は圧倒的に兄を上回りました。この血を受け継いだ馬は日本ではクロフネが大活躍しました。

 

ヴァイスリージェント系の馬の特徴としては2歳戦から活躍する早熟タイプが多く、芝・ダートともにスピードで押し切るレースを得意としています。

 

サドラーズウェルズ

父:Northern Dancer

母:Fairy Bridge

母父:Bold Reason

 

現役時は11戦6勝と飛び抜けた成績ではなく、同じ厩舎のエルグランセニョールの二番手扱いとされていました。

 

しかし、種牡馬になってからはイギリスとアイルランドで合計14回リーディングサイアーのタイトルを獲得する名種牡馬となりました。その子どもたちは中距離戦を得意とし、ヨーロッパの大きなレースを勝ちまくりました。

 

サドラーズウェルズ系の馬はとにかく持久力が豊富で、日本でも芝の道悪でのレースだとその存在感を発揮します。その反面、日本特有の時計の出る芝コースにはなかなか対応できていません。

 

ストームバード

父:Northern Dancer

母:South Ocean

母父:    New Providence

ストームバードは1歳時に100万ドルで落札される期待の超良血馬でした。

 

競走馬としての成績は6戦5勝と目立つものではありませんでしたが、ストームキャットに受け継がれたこの系統は、日本でも多くの活躍馬を出しました。特に2歳戦に強く芝・ダートとともに短距離の適性が高い馬が多く出ています。

 

現在、ストームバードの血を引き継いだ種牡馬はヘニーヒューズとヨハネスブルグを中心に日本ではレースに出走しています。この産駒たちの今後の活躍に注目です。

 

ダンチヒ

父:Northern Dancer

母:Pas de Nom

母父:Admiral's Voyage

 

現役時はアメリカでわずか3戦しか出走しませんでした。しかし、そのレースはすべて勝利をおさめ、そこで見せた圧倒的なスピード評価されて種牡馬になりました。

 

日本ではハービンジャー産駒を中心にダンチヒの血を持った馬たちが活躍しています。ダンチヒ系の特徴としては時計の速い芝とダートでは苦手で道悪やタフな芝コースなるとその力を発揮しています。

 

ヌレイエフ

父:Northern Dancer

母:Special

母父:Forli

 

ノーザンダンサー産駒史上、最高額の130万ドルで落札されたのがこのヌレイエフです。

 

競走馬としての活躍が大いに期待されましたが、病気によりわずか3戦で引退を余儀なくされました。

 

種牡馬となってからは、牝馬との配合により適性が分かれ、短距離にも中距離にも対応できる種牡馬となりました。ただなかなか大物を出すことができずヌレイエフ系の血脈は先細りしている現状です。

 

ノーザンテースト

父:Northern Dancer

母:Lady Victoria

母父:Victoria Park

 

ノーザンダンサーの血は、日本競馬の血統勢力図も大きく塗り替えました。その立役者はこのノーザンテーストです。

 

ノーザンテースト自身はフランスでGⅠを1勝したのみですが、種牡馬として日本にきてからはその産駒たちが大活躍します。日本でのリーディングサイアーは通算10回、ブルードメアサイアーも17年連続首位を守りました。

 

近年のサンデーサイレンス系中心のスピード競馬の中で少しずつその影は薄くなっていますが、今でも中長距離のレースや道悪では、母父としてその力を発揮し続けています。

 

リファール

父:Northern Dancer

母:Goofed

母父:Court Martial

 

競走馬としてのリファールはマイルを得意とし、12戦6勝という成績でした。

 

その産駒は芝のマイルから中距離までを得意とし、日本でも多くの活躍馬を出しました。あの歴史的名馬のディープインパクトも母父もリファール系の種牡馬です。

 

また、血統ファンからは「春のリファール系」という格言もあるほど、春先になるとこの系統の馬たちが確変を起こしたように活躍をします。ぜひ覚えておきましょう。

 

ニジンスキー

父:Northern Dancer

母:Flaming Page

母父:Bull Page

 

カナダ生産馬がイギリスのクラシック三冠を達成することなどありえないと考えられていた時代に、それを成し遂げたのがこのニジンスキーでした。

 

種牡馬ノーザンダンサーの2年目の産駒としてニジンスキーが活躍したことにより、ノーザンダンサーは種牡馬としての地位を決定的なものにしました。

 

日本では持ち込み馬のマルゼンスキーが大活躍し、時を経てダービー馬フサイチコンコルドを出しますが、全体的に日本ではニジンスキー系種牡馬は不発となっています。

 

現在はニジンスキー系の種牡馬は日本では皆無に等しい状態ですが、母父にこの血を持つ馬は今でも多く見られます。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回はノーザンダンサー系の特徴について説明しました。

 

いくら名種牡馬とはいえ、活躍できる条件はある程度は絞られることが一般的ですが、ノーザンダンサーに関しては、それぞれの国や地域の競馬スタイルに合わせてうまく発展する適応力を持っていました。

 

今後の日本競馬ではブルードメアサイアーとしてノーザンダンサーの血を持った馬がどんどん増えることが想像できます。この系統は大舞台を勝ち切る勝負強さを子孫に受け継いでいるので、しばらく私たちの前からこの血脈が消えることはなさそうです。 

 

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