種牡馬とは、競走馬の父馬となれる馬のことです。
競走馬すべてが種牡馬にはなれず、種牡馬登録された限られた馬だけが種牡馬となれます。
日本の代表的な種牡馬
日本の代表的な種牡馬には、以下のような種牡馬が挙げられます。代表産駒や特徴も併せて示します。
ディープインパクト・・・ジェンティルドンナ、ショウナンパンドラ、マリアライト、ディープブリランテなど。スピードと斬れ、初GIでも通用する底力に秀でた産駒が多いです。
キングカメハメハ・・・ドゥラメンテ、アパパネ、ルーラーシップ、ローズキングダム、ホッコータルマエなど。ダービーとNHKマイルの変則2冠を達成した一流馬です。マイル向きのスピードと2400でも走れるスタミナに優れています。特に、芝の中距離のスピード決着に強い。ミスタープロスペクターを祖先にもつので、ダート巧者も出ます。
ステイゴールド・・・オルフェーヴル、ゴールドシップ、ドリームジャーニーなど。平均値が高いディープインパクトに対して大物を出すのはこちらです。特に芝長距離の大レースに強いです。圧倒的に牡馬に大物が多いのも特徴です。こなす馬もいるが、マイル戦以下はやや苦手です。
ハーツクライ・・・ジャスタウェイ、ヌーヴォレコルト、ワンアンドオンリーなど。こちらもディープインパクトとは違い、ぽつぽつ大物産駒を出す傾向があります。勝ちきれない馬が突然開眼して強くなるパターンがあります(母父トニービンのサンデー系種牡馬に多い)。3000を超える長距離は特注です。同じコースで何度も来るリピーターも多いです。
ダイワメジャー・・・メジャーエンブレム、カレンブラックヒル、コパノリチャードなど。父の現役時代に似て、軽快な先行力とスピードに優れています。能力の平均値も高く、牝馬は高速馬場のローカル1200で特注です。
スクリーンヒーロー・・・ゴールドアクター、モーリスなど。今売り出し中のロベルト系種牡馬です。父の競走馬時代にて、一旦勢いに乗ると手が付けられません。ロベルト系なので、同父系のシンボルクリスエスに少し似ており、一瞬のキレよりも、持続力勝負が得意です。
種牡馬になれる馬の条件
どんな馬でも種牡馬になれるというわけではありません。
まずは、競争成績が一流であること。少なくともGIなど、グレードの高いレースの勝利が求められます。
GIであっても、長距離のレースのみにしか実績のない競走馬では種牡馬になれないこともあります。
また、GIに勝った競走馬でも、血統が悪い(父系として実績が乏しい)と種牡馬になれないこともあります。
一方で、兄弟が血統の良い馬であれば、極端な話、未勝利馬でも種牡馬になれることがあります(日本より海外でこのパターンが多い)。
まとめ
ディープインパクトがそうであるように、近年の日本競馬では、種牡馬になるには競争成績が優秀なのは必須条件です。
それに加えて、活躍している他の種牡馬と共通の祖先を持つこと(=良血)であることも求められます。