日本では平場レースがメインなので、障害レースはコアな競馬ファンを除き人気があまりありません。
もしかすると障害レース自体の存在を知らない方もいるかも知れませんね。
障害を越えながらゴールを目指す競技なので、平場のレースよりもアクシデントが起きやすく意外と荒れやすいので、高配当を狙えるレースともいえます。
ただ平場のレースとは違った所に着目して予想しなければいけないので、障害レースと平場レースは、どのように違うのか?
比較しながら障害レースを予想する際に、ここだけは押さえておきたいポイントなど、障害レースの詳細を交えてご紹介していきます。
障害レースはいつやってる?
日本で開催される障害レースは、1開催に付き1日1レースだけ(稀に2レース)行われます。
分かりやすく説明すると、その日が京都と東京、福島で開催なら3つの競馬場の内、1つの競馬場だけ1レースのみ行われるということです。
JRAで行われる障害レースは、お昼前の4レースに行われることが多いです。(福島だと4レース、5レース連続行われる時もある。)
オープン特別から重賞で8レース、年に2回行われるG1でやっとメインの10、11レースで行われるようになります。
ヨーロッパでは人気が非常に高い障害レースでも、日本では扱いが悪く気の毒になります。
ちなみにJRAの競馬場のうち、函館競馬場と札幌競馬場には障害コースはありません。
もちろんですが地方競馬場には昔はあったようですが現在はありません。
障害レースの種類、賞金、有名な実況
障害レースには欠かせない障害をご紹介します。
生垣
庭付き一戸建てのお家に、ご近所との目隠しや防風対策に使われる生垣を、障害コースにポンと設置した感じです。
高さは1.4メートル、幅は1.6メートルから2.4メートルとなります。
竹柵
生垣を竹に変えた障害です。
生垣との違いはしっかり飛越しなければ肢を取られやすい事です。
高さは1.2メートルから1.4メートル、幅は1.45メートルから1.8メートルになります。
水濠
生垣を飛び越えた先に水たまりを設置した感じの障害です。
生垣よりも高さは1.2メートルほどと少し低く設計されています。
生垣と水濠を合わせた幅が4メートルほどもあるので、着地先で水濠に肢を取られないためにも、高く飛越するより遠くに飛越することを求められる障害です。
グリーンウォール
竹柵を緑色の人工的な素材に変えた障害です。
竹柵よりも肢を取られやすいのでしっかりと飛越することを求められます。
バンケット
下り上りが続く坂の障害です。
一見すると馬にとって障害になっていないような感じも受けますが、一瞬だけ馬が視界から消えて、また直ぐ出てくる何とも言えない爽快感がレースに華を添えてくれます。
置障害
その名の通り置く障害です。
移動式なので平地競争で使われる芝コースに置く竹柵です。
1.2メートルと竹柵よりも更に低い設計となっています。
坂路
急勾配の坂の事で、登ってから下るタイプの山型と下ってから登る谷型の2種類あります。
下ってから登るタイプはバンケットと構造上変わりないので、バンケットと呼ばれることもあります。
障害レースのクラス分け
障害レースの馬には平地競争の馬たちのように細かくクラス分けしていません。
未勝利とオープンクラスしか存在しません。
平場レースと障害レースの賞金の違い
平場レースと障害レースの賞金の違いを分かりやすく表にしてみました。
障害レースでは2歳戦は無いので省いています。
|
平場レース |
障害レース |
|
---|---|---|---|
未勝利 |
400万円 |
400万円 |
|
500万円以下 |
500万円 |
|
|
1,000円以下 |
600万円 |
|
|
1,600万円以下 |
900万円 |
|
|
オープン3歳馬 |
1,000万円 |
一般競争 |
600万円 |
オープン4歳以上 |
1,200万円 |
特別競走 |
750万円 |
重賞競走 |
1・2着賞金の半額 |
1・2着賞金の半額 |
*本賞金(1着から5着までに与えられる賞金の事)ではなくクラス分けするための収得賞金です。オープンレースまでは1着になった時に得られる賞金、重賞競走は2着まで。
因みに障害レースのG1中山グランドジャンプの1着賞金が6,600万円、G2阪神スプリングジャンプで1着賞金4,100万円、G3東京ジャンプSで2,900万円です。
平場レースの重賞と比べて約1,000万から2,000万ほど低い金額設定となっていますね。
障害レースで有名な山本アナウンサーの実況を紹介
障害レースと言えば名物アナウンサーの山本直也さんを忘れてはなりません。
あの「踏み切ってジャンプ~!」のセリフは彼の代名詞となっています。
山本アナの「踏み切ってジャンプ~!」を聞きたいがために障害レースを観戦する方も多いようです。
障害レースの予想の仕方!有利な脚質は何?
障害レースの予想で平場のレースと違う最大のポイントは飛越にあると思います。
特に平場レースから障害レースに初出走する馬なんかは特に飛越の上手さに注目しましょう。
ヘタに平場レースで実績があった馬は、障害初レースで人気になる傾向があります。
競馬新聞の厩舎関係者コメント欄に注目して飛越が上手いのか?下手なのか?をしっかりリサーチしておきましょう。
逆に飛越さえ上手ければ平場のレースでは全く勝てなかった馬が、障害レースに移ったとたん水を得た魚のように実績を上げる馬もいるのが障害レースの面白さでもあります。
騎手で買う
障害レースの騎手は平場のレースとは違い、騎手の数が極端に少ないです。
しかも外国人ジョッキーや地方のトップジョッキーなどが乗りに来ない聖域でもあります。
なので、上手いジョッキーが勝つレースでもあります。
しかも、障害レースは長い距離と飛越も絡んでくるある意味、平地レースよりも騎手の腕の差が顕著に表れるので、上手いジョッキーから買うのが鉄則です。
障害レースで有利な脚質
障害レースで有利な脚質は逃げ、先行馬です。
なぜならコーナーを何回も周り、障害を越えるたびに減速する障害レースではハイペースになりにくいからです。
障害レースの差し、追い込み馬を買う場合は、最後の直線に障害があるのか?ないのか?で取捨てしてもいいでしょう。
それは平場のレースとは違い、直線に障害があれば一気にスピードを乗せることが出来ないからです。
まとめ
・障害レースは1開催に付き1日1レースだけと少ない。
・障害レースは地方競馬場と函館、札幌競馬場では開催されない。
・障害レースの重賞賞金は、平場レースと比べるとかなり安い。
・山本アナの障害実況は一度聞くべし
・障害レースの予想は、飛越の上手さ、騎手の腕、逃げ、先行脚質の馬から買おう。
ヨーロッパでは人気がありますが、日本では障害レースはあまり人気がないです。
お昼前の4レースに多いことから障害レースが始まったとたんに食事に行く競馬ファンもいます。
何だか寂しい気もしますよね。
障害レースを走る馬たちは、平場のレースで成績が悪く最後の活躍の場を求めて障害レースに転向してきます。
もっと温かい目をもって障害レースを応援しても良いのではないかと思いますね。
参考サイトURL一覧
・障害競走
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9A%9C%E5%AE%B3%E7%AB%B6%E8%B5%B0
・JRAレーシングカレンダー
http://www.jra.go.jp/keiba/calendar/index.html
・障害レースのクラス分け
・収得賞金額
http://www.jra.go.jp/kouza/yougo/w541.html
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