ウッドチップコースとは文字通り木片を敷き詰めた調教コースのことを指します。
ウッドチップコースは芝やダートの調教コースと並び、主要な調教コースとしてこれまで広く利用されてきました。
芝とダートでは競走馬にかかる負荷の度合いが正反対で、その中間の役目を果たしているコースと言えます。
現代の競走馬の調教において、ウッドチップコースの存在は不可欠なものとなっており、競走馬のレベルの底上げに大きな役割を果たしてきました。
ウッドチップコースとは?ダートとの比較
ウッドチップコースとは杉の木と赤松の木屑、杉の木の皮を敷き詰めたコースのことを指します。
ダートよりクッション性が優れているため、より脚元をケアしながら負荷をかけることができるのが特徴です。
脚元をケアしながら筋肉や腱などより細部まで鍛えることができるので、効率的に競走馬をトレーニングすることができる点がウッドチップコースの最大の魅力と言えるでしょう。
そのため、芝のような硬いコースで調教することのできない脚元に不安を抱えた競走馬を加減なく追い切ることができ、体質の強化にも繋げることができます。
美浦と栗東のウッドチップコース、基準タイム
ウッドチップコースは美浦と栗東の両トレセンに設置されていますが、それぞれのウッドチップコースで特徴は異なってきます。
それぞれのコースの特徴を把握しておくことは、予想をする上で非常に重要な要素になってくるでしょう。
まず、美浦のウッドチップコースについてですが、1994年に南馬場のBコースを改修して設置されました。1周1600mで直線には勾配が1%の坂が設定されています。
栗東のウッドチップコースはCコースに設置されており、1周が1800mとなっています。そのため、競馬新聞などにはCWと表記されることが一般的となっています。コース全体では大きな起伏は無いので、フラットなコースと言えます。
美浦のウッドチップコースでは直線に坂があるため、最後の1ハロンのタイムが栗東より掛かる傾向があります。5Fのタイムを例として挙げると、古馬では67秒前後が基準となり、最後の1Fは12秒中盤くらいのタイムを計測していれば、かなり好内容の追い切りを消化できていると言えます。
一方の栗東では、美浦に比べて全体的にタイムは速くなる傾向があります。そのため、5Fのタイムは66秒前後が基準となり、最後の1Fは12秒を切るタイムを計測していれば、かなり好内容の追い切りをできていると言えます。
美浦のウッドチップコースは栗東に比べて競走馬に負荷がかかりやすい構造になっているので、あまりに速いタイムを計測している場合はオーバーワークとなっている可能性があります。
栗東のウッドチップコースはタイムが出やすいので、速いタイムが計測された場合は美浦ほどオーバーワークと考える必要はありません。
競走馬には調教で動くタイプと動かないタイプがいるので一概には言えませんが、タイムだけを見るのではなく、競走馬の動き自体を見ることも競走馬の調子の良し悪しを判断する材料となります。
まとめ
ウッドチップコースは最も追い切りが行われるコースの1つと言えるほど、多くの競走馬が駆け抜けています。
ウッドチップコースの特徴をあらかじめ頭の中に入れておくと、追い切りに対する見方が大きく変わってきます。
素人には分かりにくい追い切りでも、自分なりの判断基準を確立しておくことで競走馬の好不調が分かってきます。
ウッドチップコースに限らず、さまざまな調教コースが日本で利用されています。
こうしたコースの特徴を把握すれば、渾身の1頭を追い切りの段階から見つけることができるかもしれません。
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