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競馬の追い切りで使われるポリトラックコースとは?コースの特徴、基準タイム

近年の競馬ではさまざまな調教手法が用いられています。

 

その中でも、ポリトラックコースと呼ばれるコースでの追い切りを取り入れる厩舎が増えてきました。

 

それぞれの調教コースに特徴があるように、ポリトラックコースでも競走馬にとって大きな恩恵があります。

 

日々進化していく調教技術は日本競馬のレベルを底上げする原動力です。

 

最新の調教技術であるポリトラックコースの特徴や調教タイムを知っておくことが、競馬を楽しむ上で重要な材料になることは間違いありません。

 

ポリトラックコースとは?素材、効果、コースの特徴を紹介

ポリトラックコースとはゴムなどの合成樹脂を敷き詰めたコースのことを指します。

 

これまで利用されてきた芝、ダート、ウッドチップは天然素材を利用しているため、天候による影響を大きく受けてしまいます。

 

それに対して、ポリトラックコースは水はけに優れており、天候による影響を受けにくい点が他のコースとは大きく異なります。

 

また、グリップ力が他のコースに比べて優れている点もポリトラックコースの大きな特徴と言えるでしょう。

 

グリップ力は競走馬が走る上で大きな役割を果たします。

 

競走馬をさまざまな調教コースで走らせた場合、スピードを上げるほど馬体にかかる負担は大きくなってしまいます。

 

ダートやウッドチップはパワーを必要とするので馬体にかかる負担は想像以上に大きくなってしまう訳です。

 

一方、芝やポリトラックコースではグリップ力が他のコースより優れており、必要最低限の負荷で実戦に近いスピードを出すことができます。

 

実戦に近いスピードを調教で出すことができれば、それだけ競走馬の心肺機能を鍛えることができます。

 

坂路でも心肺機能を鍛えることはできますが、脚元に不安のある競走馬には坂路のような負荷のかかるコースはリスクが伴うことも事実です。

 

ポリトラックコースではより少ない負荷で調教することができるので、心肺機能を鍛える上でも効率的と言えるでしょう。

 

しかし、ポリトラックコースはグリップ力に優れているのでスピードが予想以上に早くなってしまう危険性も持っています。

 

スピードが速くなれば、筋肉や腱への負担は大きくなってしまいます。

 

その点で、ポリトラックコースはオーバーワークになってしまう可能性もあるのです。

 

ですが、競走馬の走るスピードを上手く調整すればポリトラックコースは優れた調教コースと言えます。

 

ポリトラックコースが導入されて数年が経ち、厩舎もポリトラックコースの特徴を把握してきているでしょうから、競走馬にとってより故障のリスクは軽減されてきていると考えていいでしょう。

 

ポリトラックコースでの追い切りタイムの目安は?

先ほども述べた通り、ポリトラックコースはスピードを出しやすい調教コースです。

 

そのため、他の調教コースよりタイムも自ずと速くなってきます。

 

一般的な追い切りを例に挙げると、5Fから追い切った場合には65秒というのが一つの目安となります。

 

実戦で5Fの通過タイムは60秒が基準となるので、より実戦に近いことが分かります。

 

ダートやウッドチップでは68秒前後が基準となるので、数字上からもポリトラックコースがより速いスピードが出ることが分かります。

 

オープンクラスではこの傾向はさらに強くなり、5Fのタイムが60秒に迫ることも珍しくありません。

 

このようにポリトラックコースではタイムが速くなりがちなので、それぞれの競走馬の調教パターンを把握した上で調教タイムの良し悪しを判断するのが良いでしょう。

 

まとめ

競走馬にとって負担をかけ過ぎずに心肺機能を鍛えられるポリトラックコースは主要な調教コースとなってきています。

 

ポリトラックコースでの調教判断をする際には、単純にタイムだけを用いるだけでなく過去の調教での動きと比較することがより有効な馬券の予想となるでしょう。

 

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