競馬で前走の成績やデータを見ることができると、予想の幅も精度も上がります。
しかし、なんとなく着順くらいは見るけど、具体的にどうやって前走データを見ればいいかわからないな〜という人が多いのではないでしょうか?
ここでは、実際のレースを例に、競走馬の前走データの見方を解説したいと思います。
京成杯AH勝ち・ロードクエストの勝因が前走データから判明!
2016年9月11日に開催された京成杯オータムハンデ(芝1600m)に1番人気で出走したロードクエストがなぜ勝てたのか、というところを前走データから分析していきましょう。
ロードクエストの前走は、5月29日の日本ダービー(芝2400m)。
後方からレースを進めるも、見せ場すら作れず、1着・マカヒキから1.0秒離された11着に敗れています。
ここで注目していただきたいのが、前走・日本ダービーから距離が800m短縮されている点です。
京成杯オータムハンデ出走前の芝1600mの成績が【2-1-0-0】だったのに対し、芝2000m以上の成績が【0-0-0-2】、と2000m以上のレースではかなり苦しんでいたのがお分かりいただけると思います。
芝1600mの連対率が100%だったわけですから、前走・日本ダービーから800m距離が短くなるのは「歓迎材料」となります。
京成杯オータムハンデは荒れるハンデ重賞として知られていますので、1番人気というだけで馬券を買わなかった、という方も多いのではないでしょうか。
でも、ロードクエストの前走データを見れば、得意の芝1600mで走れる京成杯オータムハンデでは間違いなく好勝負できる、と判断できますよね。
危険な1番人気、として名前が挙がる事が多かった京成杯オータムハンデのロードクエストですが、実は信頼度がとても高い1番人気だったのです。
前走データの見方をマスターしよう!
京成杯オータムハンデのロードクエストのように、前走データから勝ち馬を的中させるためには、どんなところをチェックしていけば良いのでしょう?
前走データの見方をご紹介します!
着順が悪くても、敗因が分かれば次走で狙える!
皆さんが前走データで一番気になる部分はどこですか?
おそらく大多数の方が「着順」と答えるのではないでしょうか。
もちろん、前走で良い着順だった馬は地力上位と判断できますので、次のレースでも引き続き好勝負できる、と考えられますよね。
でも、前走の着順が悪かった馬であっても、前走の敗因がハッキリと分かっていれば、次走で馬券の狙いにする事ができるのです。
(1)進路妨害を受ける、など前走の道中で致命的な不利を受けていた
(2)前走の馬場が合わなかった(道悪など)
(3)内枠が有利な時に大外枠を引く、など枠順が悪かった
(4)前走のレースが不得意な距離・コースだった
以上のような理由で前走の着順が悪かった馬は、次走で積極的に狙っていってください。
下級条件のレースが狙い目!
重賞やオープン特別、1600万下という上級条件のレースよりも、未勝利、500万下、1000万下といった下級条件のレースの方が前走データを使う予想の威力が増します。
下級条件のレースは各出走馬の力の差が少ない事が多いので、前走の着順が悪くても、次走で驚くような巻き返しを見せるケースも少なくありません。
前走の着順が悪いと、次走で人気を大きく落とすケースも多々ありますから、穴党の方は入念に前走データをチェックしてくださいね。