馬単馬券は正式名称を「馬番号二連勝単式勝馬投票法」といい、馬番から1着と2着に入ると予想した2つの馬番を指定するまでは馬連と同じですが、馬単は1着2着の着順まで的中させなくてはなりません。
中央競馬・JRAでは以前発売されていた時代もありますが昭和40年代前半に一度廃止され、その後平成14年から再度発売が開始されています。
ただし、売上比率はそれほど高くはありません。
比率にして8パーセント前後の売上額となっていますが、平成14年の馬単発売後、徐々に売上比率は下がっていき、昨年はワイドと同じ売上比率で、複勝よりも低くなっていて、馬連とは異なりやや人気がない馬券となってしまっています。
馬単の平均配当
馬単の平均配当は約12000円で馬連のほぼ2倍の配当となっています。
ただし、平均配当は対象レースの配当を合計してレース数で割ったものという統計学的な考えに基づく計算方法であるがゆえに、突出した大万馬券が出現すると平均配当の数値も高くなる傾向にあります。
それとは別に同じ統計学の考え方で中央値というものがあります。
こちらは対象レースの配当を順番に並べた時に中央に位置する値という考え方で出現回数を見るには中央値のほうがより把握しやすくなっています。
馬単の中央値は約3600円となっていて、馬連の2倍近い配当であることは平均配当と同じですが、競馬ファンの方には想像していたよりも多少安い配当と感じる方もいるかもしれません。
馬単ボックスとは?点数計算方法、おすすめの買い方
ここからは買い方の説明です。
A・B・C・D・E・F・G・Hの8頭立てのレースがあった場合に、A・B・C・Dの4頭すべての組み合わせを購入するのが馬単ボックス馬券です。
この場合は、A→B、B→A、A→C、C→A、A→D、D→A、B→C、C→B、B→D、D→B、C→D、D→Cの12通りの馬券を購入することになります。
5頭ボックスでは20通り、そして6頭ボックスでは30通りです。
点数を計算するときは何(=n)頭ボックスを購入するとして「n×(n-1)」で計算することができます。
ボックス馬券の最大の利点は軸馬及び着順(1着か2着)を定めなくていいところですが、ボックス馬券の場合に馬単は馬連の2倍の点数になってしまいます。
点数が増えるという欠点が馬連以上に目立ちますので、ボックス買いする際には慎重に馬券を組み立ててみる必要があります。
あるいは馬単A→B、B→Aは馬連A-Bと買い目を集約することができるので、買い目がなかなか決まらないときには、無理に馬単にすることをせずに馬連で勝負する方法もあります。
そうしないと的中してもマイナス収支(=トリガミ)になってしまいます。
ただし、軸馬を決めにくいとき、評価が拮抗した馬が複数頭いる時、1着か2着かを決めきれない時にはボックス馬券は最適といえます。
馬単マルチとは?点数計算
軸と相手の着順を入れ替えた組み合わせを同時に購入するのが馬単マルチ馬券です。
ボックス馬券同様にAからHまでの8頭立てのレースがあった際、軸(1着)=A 相手馬(2着)=B・C・D・Eと決めた場合は、A→B、A→C、A→D、A→Eとは逆のB→A、C→A、D→A、E→Aの合計8点購入することになります。
馬連A-B、A-C、AーD、A-Eの表と裏を購入するのが馬単マルチ馬券といえば、競馬ファンの方にはわかりやすいのかもしれません。
マルチを購入にあたっては、必ず馬連でも同じ組み合わせが存在するため、馬連A-Bを200円購入するのと、馬単A→B100円、馬単B→A100円の合計200円購入するのとどちらが配当が高くなる可能性があるのかを考えて購入するのが望ましいです。
AのほうがBより人気がない場合は馬単、BのほうがAより人気がない場合は馬連を購入するほうが配当は高くなる可能性があります。
また、そもそも購入点数を抑えたいのであれば、無理に馬単にすることなく馬連で購入することが望ましいとも言えます。
馬単フォーメーションとは?おすすめの買い方
ボックス馬券同様にAからHまでの8頭立てのレースがあった際、1着予想馬=A・B、2着予想馬=C・D・Eと選んで購入するのが馬単フォーメーション馬券です。
この場合は、A→C、A→D、A→E、B→C、B→D、B→Eの6通りの馬券を購入することになります。
後程ご紹介する流し馬券は1着予想馬(あるいは軸馬)1頭から2着予想馬(あるいは相手馬)複数頭に流す馬券ですが、フォーメーション馬券は流し馬券の応用で1着予想馬も2着予想馬も複数頭いる購入方法といえます。
点数を計算するときは原則、1着予想馬頭数×2着予想馬頭数となりますが1着予想馬と2着予想馬に同じ馬がいる際にはそこから点数が減ることになります。
1着予想馬=A・B 2着予想馬=A・B・C・D・Eの場合、本来であれば10通りですが、A→A、B→Bは成立しないので8通りとなります。
フォーメーション馬券は本来の流し馬券、1頭軸流しだと不安があるもののボックス馬券を購入するほど拮抗していない場合に選択するのに適している馬券と言えます。
また、馬単でどうしても的中させたい時にボックス馬券だと点数が増えすぎで勝負できないといった際にあきらかに可能性の低い組み合わせを除いて購入するといった活用方法があります。
馬単流しとは?
ボックス馬券同様にAからHまでの8頭立てのレースがあった際、軸(1着)=A 相手馬(2着)=B・C・D・Eと軸馬1頭を選んだ上で相手馬を複数選び流して購入するのが馬単流し馬券です。
この場合は、A→B、A→C、A→D、A→Eの4通りの馬券を購入することになります。
なお、上記では軸=1着としましたが、軸=2着という考え方もあります。
例えば逃げ馬で勝ちきれない馬がいて、2着が間違いないといった場合に、軸馬として2着固定にして1着になりそうな馬を相手に数頭選ぶという考え方です。
また、軸馬と相手馬を逆にして購入するのが先に説明したマルチ馬券です。
流し馬券の点数計算はいたってシンプルで相手馬の頭数=点数となります。
軸が1頭に絞れたものの相手関係からどの馬がもう1頭になるかわからないと言った際に適している馬券と言えます。
馬単と馬連の違いは?
馬単は1着と2着を着順通りに的中させる馬券で、1着2着はどちらでも構わない馬連よりも的中率は下がってしまいますが配当額は間違いなく高くなります。
しかし、馬単は先ほどからご紹介している通り、馬連と同じような買い目にしようとすると馬単の表裏を購入する必要があり、購入点数が馬連の2倍になってしまいます。
そこで、購入点数を絞る必要がありますが、逆にいえば絞れるように予想ができた場合には安全策としての馬連でなく、積極的に馬単で挑戦するほうがいい場合も多いです。
特に軸馬が下位人気で相手馬が上位人気だった場合には軸馬→相手馬の配当が馬連の配当額の2倍よりも高くなることが多いので、人気薄の軸馬、特に1着に指定できそうな馬を予想で見つけられた場合には馬単で勝負してみるのがいいでしょう。
また、馬単の予想ができないようでは3着まで固定で的中させる3連単を予想・的中させることはさらに困難となります。
高額配当を目指し、3連単をすぐに購入してしまうことが多いですが、馬単も的中できないのに3連単が的中できるわけがありません。
3連単は予想が難しい分、高配当になる確率が高い馬券です。
まずは、馬単で着順まで的中させる予想を身に着けてから3連単にシフトするほうが万馬券ハンターあるいは馬券マスターになる近道ともいえるので、馬単をチャレンジしてみましょう。
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