枠連とは競馬の馬券を購入する上であまり聞きなれない馬券ではないでしょうか?
昔ながらの競馬ファンなら「枠連は懐かしい!」と思う人が多いと思いますが(25年ほど前は枠連が主流でした)、最近競馬を始めた方の中には「枠連ってなに?」という方もいるでしょう。
しかし、実はこの枠連…勝負馬券として活用できるんです。
ここでは枠連の意外な魅力と、枠連で馬券を購入する際のアドバイスをご紹介していきます。
枠連とは何だ!?
「え!枠連?」と驚く方もおられるのではないでしょうか。
競馬ファンの方のイメージとしては、確かに枠連は他の馬券に比べてマイナーなイメージがあり、配当も安くなるので敬遠されがちです。
「3連単でドカンと当てよう!」と仰られる方がいるとは思いますが、中々当たらないですよね。
それに買い目が多くなってしまいます。
枠連にも馬券的な魅力は十分にあります。
競馬初心者の方のためにも「枠連とは何か」からご説明してきます。
枠連とは枠番連勝複式のことで、1着の枠と2着の枠を選びます。
この場合はどちらかが入れ替わっても構いません。
競馬のレースには馬がゼッケンを背負う馬番と、それぞれに割り当てられた枠番が存在します。
“枠番号は、1枠から8枠までの番号で騎手がかぶる帽子の色で枠番号がわかります。
※同じ枠番号の2頭が1着、2着になることを【ゾロ目】と言います。“
引用元:http://www.jra.go.jp/kouza/beginner/baken/
上の図では、色付きの大きい四角で囲まれたのが枠番(1~8)で、その下の小さい枠が馬番(1~18)となっています。
「なんだ、18頭もいるんだから馬連のほうが当たったら大きいじゃん」という声が聞こえてきそうですが、フルゲート18頭の場合に馬連では全153通りもの買い目があるのに対し、枠連では全36通りしかありません。
例えば、枠連で7-8だと1点買いで済むのに対し、馬連では9通りもの点数を買わなければなりません。
買い目が多いと的中しても、トリガミになってしまう可能性もあります。
馬券を買う上では、的中率を上げることよりも、回収率を高めることの方が重要です。
回収率を高めるには買い目を抑えるのが一番です。
それを考えると、枠連で勝負するのは理にかなっているといえます。
おすすめの枠連必勝法はデータと連動で
それでも、「いやいや、儲からんて」という声がまだ聞こえてきそうです…。
確かに儲けは少ないですが、資金を増やすことでいうと、他の馬券よりも確率が高いといえます。
それはデータと組み合わせることです。
枠連は出走頭数に対し、外枠の方から頭数が多く入るので、買い目的には外枠を中心に狙います。
どうして外枠から入るかというと、8頭しか出走馬がいないと1枠から8枠まで各1頭ずつ枠に入るからです。
しかし、9頭目は8枠に収まり10頭目は7枠に収まり、と1頭増えるごとに外から枠が埋まります。
これはコーナーを回るレースということで、内枠が有利になるからです。
そして、馬券的には外枠に頭数が増えて的中率が上がる恩恵があります。
「いや、外枠不利じゃん!」と怒りの声が聞こえてきそうですが、お待ちください。
JRAのコースでは外枠が有利のレースがあります。
代表的なのが、中山ダート1200mです。
スタートして最初のコーナーまでの直線が短く、ほとんどの馬が内側を取ろうと先行争いが激しくなります。
中山競馬場 ダート1200mのコース形態
スタートで先頭に行けないと内側の馬は包まれてしまい、途中で動けなくなります。
ダートの短距離戦には、スタートしてからしばらく芝コースを走る競馬場が多いです。
このコースも、最初は芝を走ります。
芝はダートと違いダッシュが付きやすく、しかも外枠の方が内枠よりも芝を走る距離が長いのです。
こういうレースでは、外枠に1番人気や2番人気の馬がいれば勝つ可能性は高くなります。
さらに競馬では1番人気が連対する確率は結構高く、30%~40%の連対率をほこっています。
つまり、この中山ダート1200mを例にすると、「外枠に人気馬が入った場合は枠連を2~3点、中枠から外枠にかけて買い目を絞って勝負する」ということです。
外枠有利のコースは他にもたくさんあります。
一度興味があれば、外枠有利のレースで枠連を選択し、買い目を減らして回収率を上げてみましょう!
枠連のボックス買い、ゾロ目は買うべき?
ここからは、枠連のボックス買いの実践例を紹介していきます。
あくまでシミュレーションですので、こういう買い方もあるんだと覚えて頂ければと思います。
枠連を買う時に考えることの1つに、「同枠ゾロ目を買うかどうか」があります。
今回は
1. 枠連ボックス買いでゾロ目も買うパターン
2. 枠連ボックス買いでゾロ目は買わないパターン
の2つを紹介します。
2016年9月11日(日)中山11R京成杯オータムハンデキャップ (枠連ボックスゾロ目無し)
●1番人気5枠10番ロードクエスト
(同枠に15番人気ワキノブレイブ)
●2番人気3枠5番ダノンプラチナ
(同枠に9番人気クラリティスカイ)
●3番人気7枠14番ダノンリバティ
(同枠に10番人気トウショウドラフタ)
●5番人気4枠7番ピークトラム
(同枠に7番人気ラングレー)
●6番人気2枠3番カフェブリリアント
(同枠に13番人気シベリアンスパーブ)
●8番人気6枠11番ダンスアミーガ
(同枠に14番人気スマートオリオン)
★人気馬がいる2、3、4、5、6、7枠のボックスを買います。
☆11番人気ペイシャフェリスと12番人気リーサルウェポンがいる8枠と1頭取消で枠買いのメリットが薄い1枠は消します。
買い目(2、3、4、5、6、7枠のボックス)
2、3、4、5、6、7枠の枠連ボックスぞろ目無し
合計15点
払戻金
枠連
2-5 1,990円
(1点100円で計算)
投資額1500円
回収額1990円
回収率約132%
1番人気のロードクエストが1着でしたが、6番人気カフェブリリアントと13番人気シベリアンスパーブのいる2枠が2着だったのでギリギリプラスになりました。
ぞろ目無しの場合は、ガミる可能性もありますが、同枠の人気薄がきたら悔しいのでワイドも押さえる買い方もありです。
基本的に同枠に実力馬が揃っている場合はぞろ目も押さえた方が良いと思います。
2016年9月11日(日)阪神12R牝3歳以上500万円以下 (枠連ボックスゾロ目あり)
●1番人気4枠7番ヴィンテージローズ
(同枠に12番人気スティルウォーター)
●2番人気5枠9番クリノラホール
(同枠に4番人気ミエノサクシード)
●3番人気2枠3番フロレットアレー
(同枠に15番人気リングオブハピネス)
●5番人気3枠5番ローズウィスパー
(同枠に14番人気メイショウメリリー)
●6番人気6枠11番レッドラミア
(同枠に8番人気フラッシュバイオ)
●7番人気7枠13番ミッキーカーニバル
(同枠に9番人気トウシンハンター)
★人気馬がいる2、3、4、5、6、7枠のボックスとゾロ目を買います。
買い目(2、3、4、5、6、7枠のボックスとゾロ目)
2、3、4、5、6、7枠の枠連ボックス計15点
2、3、4、5、6、7枠のゾロ目計6点
合計21点
払戻金
枠連
5-5 2,260円
(1点100円で計算)
投資額2100円
回収額2260円
回収率約107%
2着と3着が逆だと枠連2-5オッズ7.6倍で大幅トリガミでした。
買い方が重要という事ですね。
枠連の流し買い おすすめの買い方、実践例
ここでは枠連の流し買いの実践例を紹介します。
実力ある人気馬がいる枠を軸に、勝負になりそうな馬がいる枠に絞って流す買い方がベターだと思います。
(具体例1) 2016年9月10日(土)中山11R紫苑ステークス
●オークス3着の1番人気ビッシュがいる8枠(同枠に4番人気エンジェルフェイス、6番人気クィーンズベスト)
●2番人気パールコードと3番人気ヴィブロスがいる5枠
●5番人気フロンテアクイーンがいる1枠(同枠に11番人気ゲッカコウ)
★1番人気のいる8枠から2番人気と3番人気のいる5枠と5番人気のいる1枠に流します。
買い目(1番人気のいる8枠から1・5枠へ流し)
8-1、5枠連流し計2点
合計2点
払戻金
枠連
5-8 290円
(点数少ないので1点1000円で計算)
投資額2000円
回収額2900円
回収率145%
(具体例2) 2016年9月10日(土)阪神11Rエニフステークス
●前走プロキオンS3着の1番人気キングズガードがいる8枠(同枠に8番人気ビリオネア)
●2番人気ゴーイングパワーがいる7枠(同枠に9番人気キョウエイアシュラ)
●3番人気ピンポンがいる2枠
●4番人気メイショウウタゲがいる1枠
★1番人気のいる8枠から人気馬のいる1、2、7枠へ流します。
買い目(1番人気のいる8枠から1・2・7枠へ流し)
8-1、2、7枠連流し計3点
合計3点
払戻金
枠連
7-8 300円
(点数少ないので1点1000円で計算)
投資額3000円
回収額3000円
回収率100%
1頭しかいない枠は枠買いのメリットが少ないので、枠連と馬連のオッズを確認しながら馬券は購入して下さい。
こちらの記事もおすすめ
>> 競馬は負けない買い方をすることが重要!今週から実践できる方法
>> 競馬のワイド馬券とは?ボックスの買い方と必勝法。馬連、三連複との組み合わせも。