2017年有馬記念は12月24日に中山競馬場で行われます。
すでにファン投票の結果も出ているため、出走を表明している馬も増えてきていますね。
キタサンブラックが注目されている有馬記念ですが、その他の出走馬はどのようになっているのでしょうか。
執筆時点での有馬記念の予想オッズや、評価をまとめています。
現時点で出走を表明している馬と、その予想オッズは以下です。
キタサンブラック 2.5〜3倍
シュヴァルグラン 3.5〜5倍
スワーヴリチャード 6〜10倍
サトノクラウン 8〜15倍
レインボーライン 15〜20倍
ミッキークイーン 20〜25倍
クイーンズリング 25〜30倍
ヤマカツエース 30倍〜
シャケトラ 30倍〜
ルージュバック 30倍〜
サウンズオブアース 40倍〜
カレンミロテイック 60倍〜
トーセンビクトリー 60倍〜
サクラアンプルール 60倍〜
キタサンブラックやシュヴァルグラン、スワーヴリチャードが人気となりそうです。
サトノクラウンがそれに続く形が予想されますが、スワーヴリチャードは古馬混合G1には初出走と言うこともあり、人気は前後しそうです。
その他の出走馬は近走が振るわない成績の馬が多いため、人気も下がりがちでしょう。
その中でレインボーラインやミッキークイーンは近走成績が比較的良いため、オッズにも反映されるのではないでしょうか。
スワーヴリチャード以外の3歳馬では、ブレスジャーニーやサトノクロニクルが出走予定馬としてカウントされていることもあります。
現時点では出否未定のためオッズには含めていませんが、出否によってオッズの変化があるかもしれません。
有馬記念出走予定馬の評価、コメント
出走予定馬の中から、気になる馬をピックアップしてみました。
各馬の近走成績、ローテーションや状態などもまとめています。
キタサンブラック 牡5
騎手想定 武豊騎手
天皇賞秋を快勝し、ジャパンカップに出走し3着でした。
秋のG1レース3戦全てに出走する馬はそれほど多くありません。
しかし全11勝のうち6勝がG1レースと能力の高さは示しています。
ジャパンカップでは落鉄のアクシデントもありましたが3着と好走していることから有馬記念でも期待が持てます。
昨年の有馬記念でも2着になっており、リピーターが多い有馬記念は向いているのではないでしょうか。
もともと秋のG1レース3戦への出走を表明していたことから、調整にも問題はなさそうです。
有馬記念がラストランになるため、勝利を飾りたい気持ちもあるでしょう。
1番人気濃厚ですが、その分期待も持てます。
シュヴァルグラン 牡5
騎手想定 H.ボウマン騎手
シュヴァルグランも有馬記念で有力視されている1頭です。
キタサンブラックに先着して有馬記念に挑むこともあり、人気も高くなるでしょう。
ジャパンカップ1着から有馬記念に臨みます。
ジャパンカップはシュヴァルグランにとってG1初勝利ですが、以前からG1や重賞で能力の高さは示していました。
昨年の有馬記念は6着とそれほど中山芝2500mへの適正が高いわけではなさそうですが、天皇賞秋をパスしてゆったりしたローテーションが組まれていることも魅力です。
初G1勝利と同じH.ボウマン騎手とのコンビが想定されていることも魅力です。
馬の成長も加味すれば、今年の有馬記念でも好走が期待できそうです。
スワーヴリチャード 牡3
騎手想定 M.デムーロ騎手
スワーヴリチャードはダービー2着の実績もあり、3歳で有馬記念に出走するとは言え気になる存在です。
休み明けながら古馬混合G2のアルゼンチン共和国杯を勝利していることから、有馬記念でも上位争いが期待されます。
古馬と比べてローテーションに余裕があることも魅力のひとつです。
M.デムーロ騎手は今年マイルカップでも3歳馬のペルシアンナイトを勝利に導いていることから、スワーヴリチャードにも大きな期待感があります。
サトノクラウン 牡5
騎手想定 R.ムーア騎手
今年は宝塚記念を勝利し、天皇賞秋でも2着と存在感を示しています。
雨馬場や不良馬場での好走が目立ちます。
スタミナが必要な有馬記念も期待が持てるでしょう。
前走のジャパンカップでは急遽外国馬にムーア騎手が騎乗することになりコンビが実現しませんでしたが、有馬記念ではムーア騎手が想定されています。
得意とする馬場になれば力を発揮する馬のため、適性に合う馬場になるかがポイントですがムーア騎手を配している点で状況によっては勝利も考えられます。
レインボーライン 牡4
騎手想定 岩田康誠騎手
前走はジャパンカップに参戦し6着でしたが、不良馬場の天皇賞秋では3着と好走しています。
有馬記念はスタミナがある馬や中山巧者の激走が目立つレースですが、レインボーラインは雨馬場での好走歴もあり注目の1頭です。
まだ3勝馬ですが、G1やG2でも好走歴があるので2、3着狙いで考えてみるのも面白いでしょう。
ミッキークイーン 牝5
騎手想定 浜中俊騎手
有馬記念に出走する牝馬の中では実績も高く、期待度もあります。
エリザベス女王杯3着から有馬記念に臨みます。
やや体質面の弱さもあり前哨戦が使えないなどの問題はありますが、今回はエリザベス女王杯を使って順調に調整が進んでいることも魅力です。
ヤマカツエース 牡5
騎手想定 池添謙一騎手
前走のジャパンカップは8着で、秋のレースでは存在感を出せていない印象です。
しかし春には大阪杯で3着と力は見せています。
昨年の有馬記念でも4着と好走しているため、今年もある程度期待は持てそうです。
シャケトラ 牡4
騎手想定 福永祐一騎手
前走のジャパンカップは11着で、秋のG1レースの成績はそれほどではありません。
しかし有馬記念と同じコースの日経賞を勝利しており、コース適性は見込めます。
まだ4歳の牡馬と言うこともあり、成長力があるかどうかがポイントです。
ルージュバック 牝5
騎手想定 北村宏司騎手
前走はエリザベス女王杯9着と振るいませんでしたが、ルージュバックの戦績は牡馬混合レースに突出していることが特徴です。
重賞4勝を含む6勝全てが牡馬混合レースで、中山芝2200mの産経賞オールカマーを勝利した時のコンビである北村宏司騎手と有馬記念に出走予定です。
3歳時に有馬記念に出走した際は10着でしたが、中山での重賞勝鞍がある現状であれば期待も持てるのではないでしょうか。
勝利が見込めるかと言えば、G1レースでの好走歴は牝馬限定レースに限るため難しいと考えられますが、本命を決めた上で相手として選ぶことはできるでしょう。
サウンズオブアース 牡6
騎手想定 C.デムーロ騎手
ジャパンカップ12着からの参戦です。
現状2勝馬ですが、実績は高く多くのレースで活躍しています。
近走は振るいませんが、G1レースで度々2着になるなど能力の高さは窺えます。
一昨年の有馬記念でも2着と好走しました。
以前の力が出せれば期待が持てますが、現時点では復調の気配は見えていません。その点が気がかりです。
今年の有馬記念では、過去にコンビを組んだこともあるC.デムーロ騎手が手綱を取ります。
クイーンズリング 牝5
騎手想定 C.ルメール騎手
昨年のエリザベス女王杯を制覇しG1勝利経験がありますが、今年は同じエリザベス女王杯7着とやや成績が振るいません。
騎手はルメール騎手が想定されており心強いですが、距離はオークスの2400mまでが最長で2500mは初挑戦となります。