トリプル馬単という言葉をご存じでしょうか。
トリプル馬単は、中央競馬では導入されていない購入形式のため、中央競馬の馬券しか購入していない方には全く馴染みのない言葉です。
しかし、SPAT4で地方競馬の馬券を購入している人からしたら、宝くじに近い馬券購入式で、毎週当たり前のようにキャリーオーバーが出ていることから、券種の中でも非常に難しいです。
ここでは、トリプル馬単について紹介していきます。
SPAT4 LOTO トリプル馬単とは
トリプル馬単とは地方競馬のインターネット投票アプリのSPAT4の投票形式の一種です。
トリプル馬単は、指定された3つのレースを全て馬単で的中することで配当が得られます。
中央競馬で導入されているwin5とトリプル馬単は似ています。
win5が指定された5レース全ての一着馬を予想する購入形式で、言い換えれば5レースの単勝を全て的中させるものです。
win5が単勝5レース完全的中だとすれば、トリプル馬単は馬単3レース完全的中で払戻しを受けられると捉えていただいてもいいでしょう。
そもそもSPAT4って何?
SPAT4は地方競馬専門のインターネット投票サイトです。
地方競馬の投票アプリは楽天競馬や、オッズパーク等もありますが、SPAT4はプレミアムポイントでの現金換金や、ポイントキャンペーンが充実していて、SPAT4を推すファンも少なくないです。
対象レースとは?
トリプル馬単はSPAT4側で指定された3つのレースが対象となります。
対象となるのは、大井・船橋・川崎・浦和及び、ホッカイドウ競馬である門別競馬の全開催日が対象となります。
南関競馬とホッカイドウ競馬が対象となっており、例えば、園田競馬や笠松競馬、いわて競馬等はトリプル馬単の対象外です。
SPAT4公式アプリもあるので、スマートフォンユーザーも手軽にインターネットで馬券を購入することができます。
トリプル馬単の購入方法
いくらから購入できるの?
トリプル馬単は50円から、10円単位での購入ができます。
対象レースの馬単1点×3レースをトリプル馬単の1点として、50円から購入できます。
通常、馬券は最低でも100円からでないと購入できませんが、トリプル馬単はその半分の50円から購入できるので、気軽に投票することができます。
対象レースはどんなレース?
地方競馬も中央競馬と同じように、よほどのことがない限りは一つの競馬場で12レースまで行われます。
トリプル馬単は10レースから12レースの3レースが対象レースに指定されています。
発売開始時刻と投票締め切り時刻
地方競馬は中央競馬とは違って、日中開催とナイター開催の2つの開催スケジュールが組まれます。
トリプル馬単の投票開始時刻は日中開催時は午前10時から、ナイター開催時は昼の12時からとなっています。
投票締め切り時刻は、最初のトリプル馬単対象レースが発走する5分前までとなっています。
つまり、トリプル馬単は中央競馬の重賞レースのように、前日発売は一切しておらず、当日購入のみとなっているのです。
最大いくら払戻があるの?
トリプル馬単に限らず、全ての馬券種に当てはまることですが、馬券の払戻は法令で10円に対し、最大6,000万円と定められています。
トリプル馬単は50円から購入できるので、最大で3億円の払戻を受けられることとなります。
もちろん、投資金額が高ければその分の払戻を得られます。100円なら最大6億円ということになります。
ちなみに、2020年7月現在、トリプル馬単の過去最大の払戻は2018年2月22日の大井競馬場の150,563,990円(約1億5,000円)です。
(※5口に対する払戻が1億5,000万円で、1口に対しての払戻は30,112,798円でした。)
トリプル馬単のシステム
トリプル馬単の購入は3通りある
トリプル馬単はセレクト・ランダム・一部ランダムという、3つの購入システムが存在します。
セレクトとは、全ての買い目を自分で選択する購入方法です。
ランダムは、セレクトとは逆で、全ての買い目をコンピュータが選択し、購入する方法です。
一部ランダムは、3つのレースのうちのいずれかをセレクト、ランダムで購入できる方法です。
基本的には、セレクトで、馬柱を見ながらトリプル馬単の買い目を考えるのが一般的ですが、宝くじ感覚で、ランダムで購入される方もいます。
キャリーオーバーも存在する
その日のトリプル馬単が誰も的中しなかった、もしくは的中者はいたものの、法令の「10円に対し6,000万円」を超える金額が払戻にあった場合は、キャリーオーバーとなり、次のトリプル馬単の配当に超えた金額分が上乗せされます。
的中者がいなくて余った払戻金額は、後日以降に回され、いずれは的中者に払い戻される仕組みとなっています。
払戻金額の計算式
トリプル馬単における払戻金は以下の計算式で求めることができます。
①発売金額×払戻率(控除率)=a
②a÷的中数=払戻金額
例えば、発売金額が5,000万円だとします。トリプル馬単の払戻率は70%と決められているので、
5,000万÷70(%)=3,500万円
です。
この中で、トリプル馬単的中数が5口あったとします。その場合は
3,500万円÷5=700万円
となり、トリプル馬単の払戻金額は700万円となります。
なお、前日以前のキャリーオーバーがあった場合はaにキャリーオーバー分を足し、そこから的中数で割った数字が払戻金額となります。
余談ですが、win5の払戻もこの数式で求めることができます。(win5も払戻率は70%なので、この数式で当てはめることができます。)
トリプル馬単とwin5を比較
トリプル馬単は対象のレースを全て的中して配当が得られるシステムで、中央競馬のwin5とシステムは類似する点もありますね。
トリプル馬単はwin5より難しい馬単で購入しなくてはいけませんが、対象レースは3レースとwin5よりも少ないですね。
トリプル馬単とwin5を比較して、どちらが的中をあげやすいかを見てみます。
トリプル馬単の購入点数
トリプル馬単の購入点数を求めるのは意外と簡単で、各レースごとに購入した購入点数をかけるとトリプル馬単の購入点数が出ます。
例えば、aというレースで馬単6点購入し、bというレースで6点、cというレースで10点購入した場合は
6×6×10=360通り
の組み合わせとなります。馬単は一口50円なので、360通り購入する場合は18,000円が必要になります。
ちなみに、win5も対象となる5レース全ての組み合わせをかけることで、購入点数を求めることができます。
組み合わせ数は最大何通り?
トリプル馬単の対象となるのは南関東の4競馬場(大井・船橋・川崎・浦和)と北海道の門別競馬場です。
大井と門別は出走可能頭数が最大16頭で、船橋・川崎は最大で14頭、浦和は12頭となっています。
馬単の組み合わせ数は
出走頭数×(出走頭数-1)
で求めることができるので、例えば大井や門別のように、16頭立てのレースにおける馬単の組み合わせ数は
16×15=240通り
となります。
大井や門別のトリプル馬単対象レースがたまたま全てフルゲート16頭立てだった場合のトリプル馬単の組み合わせは
240×240×240=13,824,000通り
となります!
中央競馬の三連単の組み合わせ数が最大4896通りなので、桁違いの確率ですね。
大井や門別よりもフルゲート数が少ない他の競馬場で見てみても
船橋・川崎(フルゲート14頭) 最大組み合わせ数 6,028,568通り
浦和(フルゲート12頭) 最大組み合わせ数 2,299,968通り
大井や門別よりは桁が少ないものの、正直気の遠くなるような確率といえるでしょう。
win5の組み合わせ数
次にwin5の組み合わせ数を見ていきましょう。
win5もトリプル馬単の公式を使うことで、購入点数を見ることができます。
中央競馬の最大出走頭数は18頭立てです。win5の場合は対象レースが5レースあるのでwin5の最大組み合わせ数は
18×18×18×18×18=1,889,568通り
となります。
200万通り近くあるので当てるのは絶望的ですが、実はトリプル馬単よりも最大購入点数は少ないのです。
トリプル馬単とwin5の平均配当
少し古いデータですが、2018年のwin5の平均配当は約488万円です。
対して、トリプル馬単の平均配当は約408万円。50円に対して408万円なので100円で観ると816万円となり、win5の平均配当の約2倍となります。
トリプル馬単とwin5はどちらが狙いやすい?
結論から言うと、wi5のほうが的中しやすく、配当はトリプル馬単のほうが大きいですね。
馬券は的中しなければ1円も払い戻されないため、的中率を捕らえると、win5のほうが狙いやすいでしょう。
対象レースを馬単で購入する方法とトリプル馬単
トリプル馬単は完全的中しなければ一円も払い戻しがないので、対象レースをそれぞれ馬単で購入したほうがいいというのではと考えられた方もいるでしょう。
単純に、黒字収支を増やすのであれば、馬単でそれぞれのレースを購入するほうがよいでしょう。
しかし、トリプル馬単の最大の特徴は当たった時の爆発力にあり、的中したときの払戻は、馬単、三連単はもとより、JRAのwin5をも軽く凌駕する可能性を秘めているのです。
黒字収支をあげるだけならトリプル馬単は適しているとは言い難いですが、宝くじのように一発、大金を掴みたい方にはお勧めできる購入形式なのです。
トリプル馬単は馬券という名の宝くじ
トリプル馬単はその組み合わせ数の多さから、win5よりも全然難しいものの、当たった時の爆発力は全券種の中でもトップクラスですね。
購入点数が多いこと、当たった時の配当の大きなことから、宝くじを購入する感覚で購入するレベルです。
ちなみに、宝くじの最高配当は1000万分の1といわれているので、大井や門別のフルゲートの組み合わせ(約1380万通り)よりも、宝くじのほうが単純な的中確率は高かったりします。
的中させるのが難しいトリプル馬単ですが、1点50円から購入できるので、ロマンを求めて一度購入してもいいかもしれませんね。
トリプル馬単を通して、地方競馬の魅力を味わっていただけたら幸いに思います。
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