中央競馬を予想する際に用いられるツールの一つに競馬新聞が存在します。
競馬新聞とはその日に出馬するすべての馬の情報が馬柱として明記されている新聞です。
競馬新聞には出走馬の過去のレース結果、血統、適正距離、関係者のコメントといった予想する際に必要な情報が記されています。
近年は競馬情報に特化した専門紙以外にもスポーツ新聞などにもスポーツの一環として取り外して手軽に使えるように工夫が施されています。
スポーツ紙の情報も近年は専門紙並みに情報量が多く、なおかつ専門紙よりも手頃な価格で手に入ることから、スポーツ紙を用いて競馬予想される方も大勢います。
ところで国内では中央競馬と地方競馬の2つの競馬が存在します。中央競馬は農林水産省管轄の組織である(JRA)が管轄ですが地方競馬は各自治体の管理の下運営されています。
そして、専門紙といえば優馬や競馬エイトのイメージが強いと思われがちですが地方競馬には地方競馬の専門紙が存在することをご存知でしょうか。
普段競馬といえば中央競馬という方にはほとんど馴染みがないでしょう。
しかし地方競馬に触れている方にとって地方競馬の専門紙はなくてはならない存在です。
ここでは、地方競馬に触れられる方にとって必須とも言える地方競馬の専門紙にはどのようなものが存在するのかをまとめさせていただきました。
南関東を取り扱う地方競馬の専門紙
ケイシュウニュース(520円)
大井、浦和、川崎、船橋の南関東4馬場競馬場を取り扱った専門紙です。
南関東競馬場の情報がこれほどまでに詰まった専門紙で南関東競馬場の予想をされる際は非常にオススメしたいです。
ケイシュウはコンビニで入手可能ですが関東全域のコンビニで売っているわけではありません。取り扱いはコンビニに寄りますが、競馬場周辺のコンビニであれば入手できると思います。
紙の媒体ではなくネット新聞として購入することも可能です。ネット新聞では1レース毎に発売しているのが特徴で、その日のすべてのレースの情報は要らないけど、一部のレースのみ情報が知りたいという方に重宝されます。
勝馬(470円)
中央競馬でもおなじみの勝馬は地方競馬版も発行されています。
トラックマンが目で見た情報を記載されていてよりリアルな情報を入手することが出来ます。
独自の予想方法に「単指数」という出走馬の連対率を表す指標があります。連対する馬の確率を数字で表したもので、馬連や馬単、三連系を購入する際の軸を予想するのに最適な指数となっていて、多くの人から支持を集めています。
競馬ブック(500円)
中央競馬でもおなじみですね。
競馬ブックは新聞のような紙の媒体もあれば冊子状で競馬の情報を記しているもの、インターネットで読むことが出来るネットサービスにコンビニで必要なレース情報のみをプリントアウトできるサービスもあります。
競馬情報と言ったら競馬ブックといってもいいほど競馬情報に強く、多くの人から支持を集めています。
南関情報を取り扱っている競馬メディアは競馬ブックも含めて4社存在しますが競馬ブックのみ馬柱が横書きです。
そのため、競馬ブックから他の専門紙に乗り換える、もしくは他の専門紙から競馬ブックに乗り換える際は慣れるまでに時間がかかるかもしれません。
予想スタイルとしては堅実で堅い予想をされる方が多く、穴党にはやや物足りない内容となっています。
日刊競馬(470円)
ニッカンといえばスポーツ紙のイメージが強いのですが競馬情報に特化した専門紙も存在します。
堅実派から穴党まで個性の強い予想陣が予想に取り組んでいるのが特徴です。
最大の特徴は馬柱がカラーで表記されている点でしょう。カラー表記しているだけで馬柱が非常に分かりやすいです。
欠点としては地域によって情報量にムラがある点でしょう。関東で販売されている日刊競馬は全てのレースを掲載していますが、関西や地方ではメインレース+メインレース前後のレースのみの掲載となっているため、関東在住の方以外の人にはあまり支持者はいません。
南関東以外の地方競馬を取り扱う専門紙
競馬ブック(500円)
ホッカイドウ競馬管轄の門別競馬場を取り扱っています。
内容、レイアウト等は南関東競馬場の項で取り上げたものと全く同じです。
ホッカイドウ競馬を扱う専門紙はなんとこの競馬ブックしかありません。
そのため門別で開催されるレースを予想する際はこの競馬ブックかインターネットの情報、スポーツ紙や夕刊紙のレース情報から予想を立てます。
ばんえい金太郎(400円)
ばんえい競馬に特化した内容となっています。
現在はネットでも見ることが出来ます。楽天競馬の会員の方は無料で見ることが出来ます。
ばんえい競馬はこのばんえい金太郎、もしくは先ほどお伝えした競馬ブックの2種類の専門紙が存在しています。
どちらも基本情報はしっかりと掲載されているため好みで選択してください。
エイカン(550円)
岩手の盛岡競馬場・水沢競馬場を扱った専門紙です。
盛岡、水沢競馬場内で購入できるほか、付近のコンビニでも入手できます。
岩手県内でしか紙の媒体は入手できないですがインターネットでネット新聞として扱っているため全国どこででも情報を入手することが出来ます。
突出すべき点はありませんが基本情報がしっかり掲載されている万能性タイプの専門紙です。
初めて岩手競馬に手を触れる際はエイカンをオススメしたいです。
岩手ケイシュウNEWS(550円)
見やすくて分かりやすい専門紙をモットーに掲げているだけあり非常に見やすいレイアウトが特徴です。
岩手競馬は開催馬場に対して4紙も発行会社があるためどの専門紙を選択するか悩みがちですが悩むようでしたら見やすいケイシュウも選択肢に入ります。
なお、ケイシュウNEWSの予想印はオッズパークの会員の方であれば無料で見ることが出来ます。
いわて馬テシオ(550円)
岩手競馬に特化した専門紙です。
読みやすさがうりの専門紙で馬柱の細かい数字や情報もレイアウトを工夫して分かりやすく表記しているのが特徴です。
また、予想陣の予想レベルが非常に高いことも特徴的で、プロの予想を参考にしたい人におすすめできる専門紙です。
勝馬NEWS(550円)
岩手競馬の情報を記した専門紙です。
コンビニプリントサービスにも対応している専門紙で1レースから購入することが可能です。
競馬エース(600円)
名古屋、笠松競馬場を取り扱う専門紙です。
東海地方の競馬専門紙は他に競馬東海という専門紙がありましたが競馬エースに吸収合併されました。
そのため東海地方の競馬を扱う競馬専門紙はこの競馬エース一択といってもいいほどで、名古屋、笠松競馬のファンに今も愛される競馬専門紙です。
ネックは専門紙にしては割高な点で2019年の10月に550円から600円に値上げしました。
競馬カナザワ(600円)
金沢競馬を扱う専門紙で冊子タイプになっています。
金沢競馬の専門紙は何種類か存在しますが突出した専門紙というのが存在せず、いずれの専門紙も似たり寄ったりの内容になっています。
その中でもこの競馬カナザワは基本的な情報が記されているため初めての人でも手にしやすい専門紙です。
競馬ホクリク(600円)
同じく金沢競馬を取り扱う専門紙で競馬カナザワ同様冊子タイプとなっています。
こちらはオッズパークの会員であれば無料でネットで情報を見ることが可能です。
競馬キンキ(500円)
園田競馬場と姫路競馬場の情報に特化した専門紙です。
1948年に創刊された歴史ある専門紙で、関西ではローカルCMが放送されていたことから、兵庫県内の地方競馬のファンに愛された冊子です。
オッズパークの会員の人であれば競馬キンキの予想印を無料で見ることができます。
中島高級競馬號(550円)
高知競馬を取り扱う専門紙で、なんと、日本で初めて競馬新聞という媒体を作られたようです。
現在予想する際に表記された「◎」や「▲」といった予想印もこの中島競馬号が始祖になっているようです。
競馬新聞の歴史ともいうべき存在の中島競馬號で新聞名や歴史背景からとっつきにくい存在に思えがちですが中身は一般的な競馬新聞と同じです。
冊子タイプになっています。
福ちゃん(550円)
こちらも高知競馬を取り扱う専門紙です。
情報量が非常に多く、高知競馬を初めて購入する際はこの福ちゃんを読んでおけばなんとかなるといってもいいでしょう。情報量が多いため読みづらい競馬新聞で、初心者には少し難しいかもしれません。
しかしこれを読めるようになれば国内の競馬新聞はほぼ全て読むことが出来ます。
競馬日本一(540円)
佐賀競馬を取り扱う専門紙でレース情報がしっかりと掲載されています。
出走馬の脚質も分かりやすく表示されていますし初心者にも扱いやすい競馬専門紙となっています。
通信社(540円)
同じく佐賀競馬を取り扱う専門紙です。
冊子タイプの専門紙で掲載されている文字が大きいため非常に読みやすい専門紙となっています。
まとめ
地方競馬を扱う専門紙は各競馬場ごとに独自の競馬専門紙が存在することが分かりました。
入手するにはその競馬場内の売店で購入するか付近のコンビニで入手するしかありません。
しかし現在はインターネットの普及により、インターネットで専門紙を閲覧することも可能ですしコンビニのプリンターサービスに対応している会社も多いです。
また、新聞社によっては楽天競馬やオッズパークといった地方競馬サイトと提携していて無料で予想印を見ることができる新聞社も存在します。
昔よりも手軽に地方の専門紙に触れることができるようになりました。各社とも専門紙の個性が強いので見るだけでも楽しいでしょう。
見るだけでも楽しい地方競馬の専門紙。機会がありましたら一度手に取ってみてください。