ルージュバック
性別 | 牝馬 |
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年齢 | 4歳 |
毛色 | 鹿毛 |
生年月日 | 2012年4月22日 |
父 | マンハッタンカフェ |
母 | ジンジャーパンチ |
母父 | オーサムアゲイン |
母母 | ナペロン |
これまでの出走レースと結果(近5走)
開催日 | 競馬場 | レース名 | 馬場 | 頭数 | 着順 | 人気 |
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2015.4.12 | 阪神 | 桜花賞 | 芝1600良 | 18 | 9 | 1 |
2015.5.24 | 東京 | 優駿牝馬 | 芝2400良 | 17 | 2 | 1 |
2015.11.15 | 京都 | エリザベス女王杯 | 芝2200稍 | 18 | 4 | 3 |
2015.12.27 | 中山 | 有馬記念 | 芝2500良 | 16 | 10 | 6 |
2016.3.13 | 中山 | 中山牝馬S | 芝1800良 | 16 | 2 | 1 |
王道路線で活躍したマンハッタンカフェ産駒ということで、同じ牝馬ではあのブエナビスタと名勝負を繰り広げたレッドディザイアが思い浮かびます。
男馬では芦毛の快速馬ジョーカプチーノ(現種牡馬)や、先日引退したショウナンマイティが、現時点でのマンハッタンカフェの後継馬です。
当初ルージュバックは「天才少女」などとも呼ばれましたが、確勝と見られた桜花賞の異常なスローペースのトラップにかかって大敗し、そこから大きくリズムを崩してしまった印象があります。
同じファミリーの出身にはステイヤーが多い印象ながら、非常に活力があります。
たとえばゴールドシップやヒシミラクル、お父さんのマンハッタンカフェなどがいます。
BMSのオーサムアゲインは、自身がBCクラシックを制するなど北米で活躍しましたが、アメリカ血統にありがちな軽快なスピードタイプという印象はなく、
むしろ成長力を伝える力強い血統構成といえます。
ただ、現在の日本の軽い馬場に向く配合かというと、必ずしもそうは言えず、もしかしたらそうした影響でルージュバックがスピード負けしている可能性もあります。
今後の活躍と出走レース予想
次走はヴィクトリアマイルへの出走が確定しています。
桜花賞直前までは、まさかルージュバックがここまで苦しむとは想像しなかったファンが多いと思います。
と同時に、これまでかなりイレギュラーなサイクルで競馬につかわれていた印象もあり、ローテーション的に若い牝馬には厳しかった、もしくはそうせざるを得ない事情があった可能性も否めません。
しかし久々の前走・中山牝馬Sでは、敗れはしましたが、トップハンデながら復調のきっかけをつかんでもおかしくない内容ではありました。
あの内容ならば、ヴィクトリアマイルでも十分好走のチャンスはあるでしょう。
ただし、東京競馬場のこの時期特有の高速馬場に対応するためには、インコースをロスなく回ってくる競馬が必須と思われます。
そういう競馬をこれまでほぼしていないという点で、少し引っかかるところはあります。
しかしそこはもうルージュバックのポテンシャルに期待するしかないでしょう。
過去のレースから見る特徴
繰り返しになりますが、デビュー3連勝を飾った時点では、牡馬も含めて世代で最強なのではないかの声も挙がったほどでした。
しかし残念ながらGⅠの厳しい流れでは本来の力を発揮できていない印象があります。
上記の血統構成のところでもお話したとおり、日本の軽い馬場でスピード勝負になると、ルージュバックには少々不利になるのかな・・・というところもあります。
これまで不思議なレース間隔で使われてきたということもあって、どうも近走は満足な状態で使われていない雰囲気もありますが、もしかすると、荒れ馬場や雨の影響を受けた馬場で、
しかも順調に使われたときに、一気にそのポテンシャルが発揮されるかもしれません。
感想
ここまでは残念ながら人気先行のタイプですが、ポテンシャルが評価されるからこその人気であることも間違いありません。
天才少女とまで評価されたルージュバックがこのまま終わってしまうとは思えません。
順調に使うことができて、底力が要求されるような競馬になれば、自らのポテンシャルを証明することも不可能ではないと、ファンは信じているはずです。
それと、ゴールドシップにしてもヒシミラクルにしてもそうでしたが、どうもこのファミリーは、身のこなしを柔らかく見せるときには好走の傾向が強く、少し硬さが出ると凡走する傾向があるようです。
ルージュバックにも多少そういうところが見られるような気がします。
パドックよりも返し馬を見て状態を判断したいタイプかもしれません。