先日行われた秋華賞を制したヴィブロスの馬主は、横浜ベイスターズやシアトルマリナーズで活躍した元プロ野球選手・佐々木主浩さん。
佐々木主浩さんが福永祐一騎手や友道康夫調教師と笑顔で握手を交わしているところを見て、「自分も馬主になれたらなぁ…」と思った方も少なくないはずです。
でも、馬主になるためには、収入1,700万円以上、資産額7,500万円以上、というとんでもなく高いハードルをクリアしなければならず、馬主を夢のような存在だと考えている方も多いかと思います。
しかし、サンデーレーシングなどの一口クラブに会員登録し、一口馬主になれば、一般の方でも馬主気分になれるチャンスがあります。
ここでは、一口馬主になった場合、どの程度の配当を得られるのかどうかをご紹介するほか、一口馬主の配当の計算やシミュレーションの方法も解説していきます。
一口馬主の配当金はどれくらい?
競走馬が獲得した賞金のうち、80%が馬主の取り分となります。
佐々木主浩さんのような個人馬主であれば、賞金の80%がそのまま配当となりますが、一口馬主の場合は出資者の数に応じて配当が分配されます。
しかし、分配された配当が全て取り分となるのではなく、消費税や源泉徴収所得税、クラブの手数料などが配当から差し引かれる事になります。
もちろん、出資した馬がG1などの重賞レースを勝てば、獲得賞金額が膨大になりますので、出資者の取り分が増える可能性もありますが、活躍できなかった場合は収支がマイナスになる事もあります。
ジェンティルドンナの一口馬主配当
ここで、2012年に牝馬三冠を達成したジェンティルドンナは一口馬主にどの程度の配当をもたらしたのかをご紹介しましょう。
ジェンティルドンナはサンデーレーシングから1口あたり85万円で募集されていました。
1口で85万円という値段は相当な高額なのですが、ジェンティルドンナは生涯で約17億円もの本賞金を獲得し、1口あたりの配当は4,000万円を突破!
募集された口数が40口でしたので、3口以上ジェンティルドンナに出資していたら、一口馬主だけで1億円以上の配当をゲットした事になります。
夢のような話ですけど、ジェンティルドンナみたいな名馬に出資する事ができれば、とんでもない配当を得るチャンスがあるのです。
一口馬主の配当金計算方法、シミュレーション
最後に、一口馬主の配当を実際の計算方法を用いてシミュレーションしてみましょう。
サンデーレーシングで40口募集されていた馬が日本ダービーを優勝した、と仮定します。
総賞金-控除額=差引分配対象額
差引分配対象額÷トータルの口数=1口あたりの差引分配対象額
1口あたりの差引分配対象額-各種源泉税=1口あたりの配当
以上の式でサンデーレーシングの一口馬主の配当を計算する事ができます。
それでは、実際に一口馬主の配当を計算してみましょう。
200,427,000(総賞金)-74,193,098(控除額)=126,233,902(差引分配対象額)
126,233,902÷40(トータルの口数)=3,155,847(1口あたりの差引分配対象額)
3,155,847-1,146,708(各種源泉税)=2,009,139(1口あたりの配当)
日本ダービーを勝った馬の一口馬主になっていた場合、約200万円が1口あたりの配当となります。
まとめ
一口馬主は馬がデビューする1年以上前からどの馬に何口応募するのかを決めなければいけません。
走る馬を見極めるのはそう簡単な事ではありませんが、馬体や血統診断に自信のある方は一口馬主にチャレンジしてみるのはいかがでしょうか。
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