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生涯わずか5戦ながら名馬に!フサイチコンコルドの馬主、血統、産駒特徴、成績、日本ダービー制覇

すみれステークス(1996年3月9日)

出典:wikipedia

 

日本ダービー馬のフサイチコンコルドの「コンコルド」の由来は、当時実況で飛行機のコンコルドをイメージして、「音速の末脚」という言葉を使ったことから一般的に正しいと思われていますが、本来の由来はフランスにあるコンコルド広場という有名な広場が由来になっています。

 

フサイチコンコルドの馬主

フサイチコンコルドの馬主は当時の馬主会の中でもメディアへの露出も多く、面白い性格で有名だった関口房朗氏です。

 

関口房朗氏は、企業の社長時代に女性社員から実家の牧場の馬を購入してほしいとお願いされて了承したことから馬主としての人生がはじまります。

 

自分の持ち馬の多くに「フサイチ」という名前を付けているのですが、これは、房朗が一番という意味だそうです。

 

地方競馬のスポンサーなども行っており、地方競馬発展のために力を注ぐような良い面もありましたが、馬を買うためならお金をいくらでも使うという考え方から最終的には馬主としての道を終えることになります。

 

1996年のフサイチコンコルドがダービーを制覇した直後に社長を務めていた会社から解任をされてしまうという波乱万丈な生き方をしている人物でもあります。

 

フサイチコンコルドの血統

フサイチコンコルドの血統は危険な配合のひとつで、虚弱体質の仔馬が産まれる危険性の高い配合になっています。

 

競馬の血統では、意識的に近親配合であるインブリードを積極的に使う事で、より親や祖父の良い部分を受け継ぐような方法を考える事も一般的な考え方のひとつです。

 

しかしながら、この配合が上手くいった場合は強い馬になる事も考えられますが、一歩間違えると競走馬になることすら難しいという状態になることも考えられているので、あえて避けている生産者もいます。

 

フサイチコンコルドの場合は、ギリギリのラインで見る人によっては、危険な配合と考える人が多いのではないかと思います。

 

実際にフサイチコンコルドの戦績は、5戦3勝でダービー1着と菊花賞3着という素晴らしい成績を残していますが、遠征時には発熱してしまう事が多く、常に脚部不安もあったので、目標のレースに調整をすることも難しい状態でした。

 

1996年の日本ダービー

1996年日本ダービーは、1番人気に武豊騎手鞍上のダンスインザダーク、フサイチコンコルドは7番人気で7枠13番からのスタートになりました。

 

フサイチコンコルドは、同厩舎のフサイチシンイチが出走をすることになっていたので、どちらかを出走させるかという事でフサイチコンコルドを選択する予定でした。

 

結果的に2頭出しという形で東京に乗り込んだのですが、またもフサイチコンコルドが発熱でギリギリまで出走はわかりません。

 

何とか無事にスタートをすることができ、このような状態でも、フサイチコンコルドはスタートから自身の競馬をつらぬき、序盤から好位置をキープしていました。

 

先頭には、サクラスピードオーが出て、自分の走りやすい展開のスローペースにしていましたが、ダンスインザダークは早い段階から2番手集団でいつでも抜けるという距離をキープしています。

 

最後の直線に出ると、ダンスインザダークが早めに抜け出し、そのまま駆け抜けるかと思うと、残り100mあたりでフサイチコンコルドが競り合いに持ち込みました。

 

最後まで2頭の叩き合いが続きましたが、結果的にフサイチコンコルドがクビ差で勝利をおさめました。

 

デビューからわずか3戦目でのダービー制覇は戦後初の記録となる素晴らしい実績ですが、素質や能力は高いフサイチコンコルドには常に病弱な身体と脚部に不安を抱えていたことが少ないレースにしか出走できない理由だといえます。

 

フサイチコンコルド産駒の特徴、成績

フサイチコンコルドは、1998年から種牡馬となり、1999年には中央競馬で重賞を勝利するバランスオブゲームが産駒として産まれています。

 

2000年にもダートで活躍をしたブルーコンコルドやチューリップ賞や府中牝馬ステークスを勝ったオースミハルカなどが代表的な産駒となります。

 

中央競馬での重賞勝利は、15勝となっていますが、芝で13勝、ダートで2勝となっています。

 

産駒の適正距離に関しては、芝1200mから芝2000mまでで、重賞勝利をあげている産駒ですから、極端に傾向が偏っているわけではありません。

 

フサイチコンコルドは、自身の競走馬としての期間が短い分、産駒にどのような影響が出るかという心配もありましたが、比較的安定している産駒が多くなっています。

 

まとめ

常に発熱や脚部不安に悩まされながらの現役時代。

 

わずか5戦しか出走をしていませんが、その出走に関しても厩務員の並大抵ではない努力の結果での出走となっています。

 

デビュー3戦でのダービー制覇は、体質的な問題が理由の記録かもしれませんが、結果としてダービー制覇を成し遂げている事実は変わりません。

 

菊花賞は実力馬の証しとも言われていますので、3着とはいえ、勝馬から0.1秒差は実力馬と認めても問題はないと思います。

 

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